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馴れ初め編

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馴れ初め編 最終回

馴れ初め編 最終回

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離さなければいけなくなるまで、私たちはずっと手を繋いでいた。

NYの夜からお互い恋愛感情があるのはあきらかだったが、
これからこの人とお付き合いするのだなと確信する決定打だった。

彼はその日の夜に東京を発ち関西に帰らなければいけない。

刻一刻と日が落ちていき、丸の内で夕飯を食べることになった。

そこでも色んな話をしたが、別れが近づいていて切ない雰囲気が漂う。

ディナーも

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馴れ初め編➄

馴れ初め編➄

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早朝。
携帯電話が鳴った。

電話に出ると彼の

「・・起きてる?」と言う声が聞こえる。

約束通りモーニングコールをしてくれたのだ。

「気を付けて帰ってね。またメールするし」

そんな会話を終えると私は荷物を詰め、1週間滞在したホテルを後にした。






帰国。

確か彼は私の出発の翌日か翌々日に現地を発ったはずだ。

それまでメールはなかった。

そして彼が帰国

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馴れ初め編➃

馴れ初め編➃

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夫の答えは
少し迷って・・

「そうしようか」

私の滞在先のホテルに向かいながら、適当なコンビニに入ってビールを選んだ。

日本円で数百円だったのだが、この時二人の持っている小銭ぴったりで支払えてコインが見事ゼロになった。
これはコインが細かく、謎の記念硬貨の多いアメリカではなかなか珍しいことだと思う。

そんなわけで私たちは缶ビールを持って私の部屋へ上がった。

部屋のドアを

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馴れ初め編③

馴れ初め編③

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出た・・!
私の番号は知らないし、出ないかもなと思いながらかけたので少し驚く。

「あの・・○○です。行きに席が隣だった・・」

「あぁ!・・・なにかあった?」

「いえ、そういうわけじゃないんですけど食事でもどうかなって思って・・」

こう言うと夫は笑った。

「良いですよ、明日の夜どうです?」

「はい!大丈夫です」

「ホテルに7時頃向かいに行きますよ、どこでしたっけ?」

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馴れ初め編②

馴れ初め編②

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前回の最後に予言のような予感のような不思議な感覚があったと書いたのだが、

説明しておかなければいけないのは決して夫が私の好みのタイプではなかったということ。

例えばこういった場合相手が好みのタイプ、はたまた一目惚れでもしていたのならこういった予感は「願望」のような形で頭に浮かんだということもあるだろう。

しかし19歳の私にとって、ぱっと見て10歳以上の年の離れた人とどうこう

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馴れ初め編①

馴れ初め編①

19歳の冬、夫になる人と出会った。

ブロードウェイミュージカルが大好きな私はふと一人でNYに行ってみたいと思い立った。
10代ももうすぐ終わるのだ。
二十歳になる前に海外一人旅に行ってみたいと思った。

さっそく親に許可をとりガイドブックで色々と調べて計画を練り、旅行代理店へ赴く。

旅行代理店の担当の女性の方はとても親切で、ミュージカルのチケットや希望のホテルの予約をしてもらい、何度目かの来店

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