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舞台「玉蜻 -新説・八犬伝-」観劇
はじめまして!
くらとと申します。
普段はゲームや2.5次元を見ています!
今回は舞台「玉蜻 -新説・八犬伝-」通称たまかぎ
千秋楽乗船してきました。
感動やら興奮冷めずに感想の置き場を求めてここに辿り着きました(?)
八犬伝自体の知識は某刀のミュージカルで触れたのと自分で調べてキャラクター少し知ってるかな?程度です。
ここからネタバレ含む感想です。
開演前、デカイ壁みたいなセットが立ててありこの大きいのどうするんだろ〜と呑気に見てました。
幸運なことに役者さんたちの表情が肉眼で見れる席。
開幕から世界観が凄く、一気に引き込まれました。
プロローグ
まず玉梓と月唄の語りが悪役〜!!!人外感丸出しで感動。
村雨丸が紫乃の手に渡り、ダンサーさんたちが舞う。
ヒラヒラ衣装が好きなので定期的に妖精みたいに出てくる可愛いダンサーさんたち大好きでした。
そして各キャラが少しづつ匂わせ程度に登場しopへ。(毛野はガッツリ舞っていた気がする……)
障子越しの八犬士の遠吠えがめちゃくちゃよかったです心の中で叫びました演出が最高。
玉だけが点いて暗闇の中浮かび上がる演出、この後何度も登場しますがファンタジーチックで思わず魅入ってしまいました。
そしてopの途中ではろかと紫乃の出会いのシーン。
opの合間に大事なシーンを挟む演出大好きなんですよね。ありがとうございます。
第1部
信乃と荘助、浜路というメイン3人のやりとり。
開演前に荘助が信乃から床野郎と呼ばれていたのを思い出すくらい床と仲良しでした(?)
3人がそれぞれの立場でそれぞれ辛い役目を与えられ見てる側もしんどかった。絶望の味がした。
そして金碗さん。登場するやいなや「40分喋っちゃうよ〜」とか言い出すしとても自由だし信乃に「ちょっと笑ってる?」って聞いてたのもお茶目で可愛かった。
今までを見てないのでどれだけ自由だったのかは分からないけど1部はほんとフリーダムでとても笑わせてもらいました(八割小文吾)
小文吾と毛野ちゃんのシーンはもう笑いしか無かったです。
とか言って毛野ちゃん復讐モードに入れば上着を脱いでかっこいいし、小文吾も殺陣強いし今作1番ずるい2人やと思ってます。
新兵衛も両手に鎌でめちゃめちゃかっこよかったですね殺陣早すぎて驚きました。
そして復讐を果たせてやることを貸しにする小文吾。何気えげつなくて溢れ出る強キャラ感に温度差で風邪ひいちゃう。
犬飼現八の紹介は突然「俺なんかしなくていいよ!スキップして!」って後ろの名前いじりだすしそれに困惑した月唄が「勝手にいじるな!!」って怒るし、なんだこの可愛いやりとりは。
「玉も要らない!落とした方が負け!」ってキャッチボール始めるしどちらも落とさずで上手かったのも含めこの一連の流れは面白かったです。「早送りで進めよう!」ってちゃんと早送りで階段登る道節。
次は浜路と道節のシーン。
自分は兄だと言わず浜路に接する道節。
柿を渡し、追加で柿の種とピーナッツ?を差し出す道節。
自分の玉を渡して浜路を見送る道節。
どこまでも過保護な兄感が出ていていいですね。
この後の正確な流れは忘れましたが確か玉梓たちが常世と交わる時間云々言うてた気がします。
配信買って見直したい。見直します。
途中ゾンビ?が玉梓と新兵衛と月唄を囲むシーンがあったのでてっきり1部終わりか〜と思ってたんですが全然違いました。なんならもう倍くらいありました。
そしてゾンビに襲われ散り散りになる信乃一行……
村雨丸を使ってゾンビを殺せと言うはろかの言葉を無視して意地でも抜かない信乃。荘助に村雨丸を預け、荘助は村雨丸を偽物とすり替えさせられます。
すり替えられてることに気がついたはろかが「あいつは裏切ったんだ!」と言った時に「二度とその言葉を口にするな!」とブチ切れた信乃。解釈一致すぎる。親友大好き主人公ありがたい。
1部のラストは信乃が荘助の手によってすり替えられた村雨丸を献上しようとして自らこれは偽物だと暴露し、牢屋にいた現八から追われる身に。
同時に浜路を殺された道節もブチ切れながら戦ってた。
そしてラストのラストで月唄の元にも玉があり「なんで……」って狼狽える姿がもーーー心に来て2部どうなっちゃうのーーー??!?!?
玉梓と新兵衛から「弱い」とボコスカ言われ続けた月唄のところに玉。最高オブ最高。第2の主人公やろ。
第2部
2部開始早々もう殺陣の連続
目が足りない
そんなにあちこち走ったり飛んだりしないで
軽く胸くらいの高さから飛び降りないで
生でしかも近距離で大人数の殺陣なんか見たことないからもう目が迷子です。
2部はずっとシリアス
1部のフリーダムが恋しくなるほどにずっと辛い。
1部は八犬士(7人)の生い立ち、役目、人柄にふれつつ2部で全員が段々と集まっていく流れ。
生き返った浜路が玉梓に操られたり、荘助が処刑されようとしたり、月唄の正体が判明したり盛りだくさん。
その中でも年上組は昔因縁があったとちゃーんと他キャラとの繋がりがあったのが嬉しかったです。
玉を持って産まれたから、の因縁ではなく玉に導かれ関わりあってしまった人たちがお互い因縁を抱えることになった。そんな感じ。
言葉にするのは難しいけど。
玉云々よりも先に個々の物語が存在してるのっていいよねって話です。
月唄の正体に気が付きながらも1部でコントしてた現八メンタル鋼ですか?
とても凝縮されていたけど月唄の物語全てが過去形だし内容も凄くて登場人物の中でも一二を争う過酷な人生だと思います。
そしてその刀は人であるとopからの伏線回収。
ここ月唄が後から大角だと分かるんでイマイチピンと来ず見てました。
アーカイブで見直そうと思います。
それから時間は進みクライマックスの殺陣。
月唄の衣装から変わっとる〜!という喜びもつかの間まさかのほぼ即死。無情。
そして小文吾と毛野vs新兵衛のシーン。
復讐のみに人生を費やし生きることに喜びを見出さなかった毛野が人のために戦い、死の間際に生きたいと願う。とてつもない変化が感じられる感動のシーンです。漏れなく泣きました。
小文吾vs新兵衛。
1部で大いにふざけていた小文吾。
新兵衛はぬるっと登場しているししれっと玉梓の隣にいるしで曖昧な人物でしたが、小文吾の口から全てを明かされます。しかも新兵衛はそのこと知ってて玉梓について行ったという。
いや知ってたんかい。
このシーンも新兵衛の思いや出来事を全て見たあとだととても意味のある素敵なシーンになるんですよね。たまかぎスルメすぎる。
そしてラストシーン。
玉梓に信乃を殺すよう言われたはろか。
はろかは元々村雨丸を送り届けた信乃たちを殺すために生きてきました。
自分の目で一連の流れを見てきたはろかは信乃の味方になると決意。
opの信乃の上にお手をするシーンが再び、そして暗転から明けると信乃の手には1つの玉。
泣いた。
めっちゃ泣いた。
そして主人公は戦った後玉梓に村雨丸を返すと言い出します。
信乃は主人公でありながら1番俯瞰的に物事を見ていました。
だからこそ玉梓が伏姫だと気がついたし金碗と伏姫を合わせるという考えになったのではと思います。
そして伏姫に戻った玉梓と金碗のラストシーン。
ずっと会いたかった人に会えた、解放された喜び、2人は村雨丸を使って体を貫きましたが正にハッピーエンドだと思います。
そして信乃の「私は旅を続けます」という言葉にも信念が現れてるようでいいですね。
信乃は多く語りません。ですが、芯を持った人を大切にする人だと感じました。
全てが終わると八犬士が仲良くわいわいするシーンになります。
玉の力で全員生き返ったからなのかもしものシーンなのか記憶が曖昧ですがみんなで痣を見せあってて可愛かったです。
走馬灯に見たい。
あとがき
記憶のみで書いてるので抜けてるシーンありますが、またじっくり見返して次はそれぞれのキャラについても書きたいです。
凄くテンポも良くて八犬士全員がメインなのに誰1人流れを忘れることなくストレスフリーで見れたことに感動です。
千秋楽なので今まで配信でしかみたことないキャストコメントのシーンも生で見ることができました。
最後にとーーーっても充実した時間を過ごさせて頂いたこと。ボロ泣きしてしまうほど心に響く舞台に出会えたこととても嬉しいです。
思い返せば思い返すほどたまかぎ最高〜〜!!!の気持ちになります。
DVD予約しました。待ち遠しいです。