![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/157157605/rectangle_large_type_2_02efd753f9a017bc803a1ae10138ee45.png?width=1200)
Photo by
shurod06
虹と宝箱
一〇月最初の週末。雨上がりの黄昏時。南東の空をふと見上げれば黒い黒い曇り空から虹が見えた。虹ははっきりとくっきりと見えており、どこまでも秀麗だった。どこまでも綺麗だった。どこまでも感動した。後何回生きている間に綺麗な虹を見ることが出来るのだろう?何時までも忘れたくはない。何時までも忘れられない。いつまでも忘れ去れない。「黄昏時の虹」という景色。しっかりと目に焼き付けよう。
しっかりと心の中の「思い出」という宝箱に入れよう。小さくて大きな宝箱。宝箱の中に入れたら南京錠もしよう。「逃げ出す」ということはないだろう。だけど、何年後かの未来で「思い出」という宝箱をそっと開けたらいつの間にか中身だけが消えて空っぽになることがあるから。年月を経ると宝箱の中身を思い出すし探すだけでも一苦労するから。