真冬のランニング中に半泣きした話
ちょっと肥えてきたので、軽くランニングをした時に思い出した話。
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小学生の頃、スピードスケートを習っていた。
練習前のトレーニングの一環で、屋外のスケートリンクまで3kmほど、夕暮れの道を小1から中3まで皆んなでランニングする。
屋外にリンクができるほどの寒さ。
耳が凍りそうに痛い。
ただ、走っていれば、体は温かい。
点在する街灯のなか、前の先輩に置いていかれないように走る。
ある日、道に猫がいた。
人気も無い道に一匹。
先輩が「可愛いなぁ」と近寄って触れた瞬間…猫がそのままの体勢で横に転がった。
…◯んでました。
先輩は「ヒイィ!」と叫びながら、ダッシュ。
中学生の本気ダッシュに、小学生は半狂乱。
泣きながら死ぬ気でダッシュ。
そんな先輩は、ウッカリ道を間違えた。
先に見えたのは、墓地。
先輩はまた、Uターンでダッシュ。
小学生は、はぐれたら絶望しかない。
殺気だった表情で、先輩に食らいつく。
スケートリンクが見え、ようやく我にかえり、
助かったと思いながら、半べそでスケートを履く
2時間半のスケート走行は、結構しんどいのですが
この日は、何の辛さも感じませんでした。
あの地獄を見てきた者たちだ。面構えが違う…。
という話。
以上
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