見出し画像

自炊 ☆154

だんだん寒くなって来て、オデンの季節到来だ。

以前書いた私の記事「ひとり暮らし ☆86」にある通り、夏の間はトマトと玉ねぎのマリネを冷蔵庫に常備し、冬はそれをオデンに替えていつでも食べられるようにしている。

冬には大根が安くなり、安いスーパーなら立派なのが1本100円か、それに近い値になる。この1本で7、8回は食べられる。

大根は皮を剥くが、その皮も短冊切りにしてオデンの具になるし、茎の所は小さく切ってカレーやシチューに入れてしまう、捨てるところはほぼない。

他に油揚げ、コンニャク、竹輪、薩摩揚げみたいなもの、人参、玉子(時には鶏肉や餅、木綿豆腐も入れる、八頭でも良い)これらを入れても1食100円から150円くらいだし、

2回目以後は継ぎ足し継ぎ足しするので簡単だし、次に入れる具は切り方を変えてあるので古いのがずっと残こるともない。これは私の発明ではなく、以前共働きの主婦から聴いた話を覚えていたのを実践しているのである。

オデンがあれば、あともう1品、刺し身や焼き魚、或いは肉、缶詰でもなんでも、添えれば十分な酒の肴だし、食事となり、栄養のバランスもとれるだろう。根菜類は身体が芯から温まる。

私はひとり暮らしだが、実はかなり贅沢なものを食べている。それでも自炊が得意なのでコストはそんなに掛からない。

前回の記事「自立支援センター ☆153」で、その日の参加者の1人である、センターの卒業生に話を訊いたら、

彼は1度は就職したが現在は失職中で、蓄えを切り崩して生活しているそうで、田端に住んでいて家賃4万円、食費月に3万円だと言っていた。

1日1000円弱の計算だが、自炊は不得意のようで、半額弁当を1日1食みたいな生活をしているそうだ。

日本は貧しい国になったのだろうか?このセンター卒業生に限らず、低賃金で暮らして尚且つ貯蓄もしようとしている人達の中には1日1食というのがそんなに珍しくないようだ。ダイエットにイイ!!なんて頑張っている人もいる。

なるほど、痩せている方が見てくれが良いとする世の中だが、栄養のバランスが出鱈目だと将来あらゆるリスクが待ち受けているし、

太っているよりも痩せてる人の方が認知症になるリスクは高いというデータが出ていると「医学概論」の先生が言っていた。

食べ物を疎かにしてはいけないと思う。

若い頃さんざん暴飲暴食していた私が偉そうに言うのも何だが、

「動的平衡」ということをご存知だろうか?生き物は生きる為に、絶対に食べ続けなければならない宿命にあるが、

それは自動車が動くためのガソリンのように、単に栄養を取り込んで、代謝してエネルギーにかえて動く為では無いのだ。

生き物の身体は常に分解され続け、流れているのが実像なのだ。今日食べたマリネやオデンは、翌日には排泄される、

のではなく、

自分自身の身体に残り、取って変わっているそうだ。排泄物は、食べ物の残骸ではなく、元は自分自身の細胞の残骸だったのである。

これは科学的に証明されている事実なのであって、1年も経てば身体は相当入れ替わってしまうのであるから、

人はより良いもので自分を構成しないと、たぶん後々えらい目に遭う、経済的に安くなるから、塩とご飯とか、もやしばかり食べているとそのような身体になってしまうだろう。そんな身体は脆いような気がする。

冬は気温が低く、ものが腐りにくい、自炊初心者にもハードルが低くなる季節だ。カット野菜なんて買わないで、大根でもキャベツでも丸のものを買おう、ラップやビニール袋に入れれば冷蔵庫で1月くらいもつのである。

美味しい冬を過ごしてほしいと、願います。

いいなと思ったら応援しよう!