認知症母に印籠を渡す
今とてもとても落ち込んでいます。
ここのところ、そして今日の私と認知症母の出来事。
2022年5月9日、かかりつけ医により簡易的認知症スクリーニング検査の結果明らかな認知症重症と診断を受けた母。
私たち家族としては放置するわけにいかず、あれ以来運転の制限、行動制限を強いられています。誰かに、というわけではないのですが、自主的にです。
母はとても活発な人でしたのでたくさんの本職以外の社会活動をしておりました。中でも地域活性化等の役職をたくさん引き受けていまして…。
副理事長などがおおい…。
しかし副理事長って総会などで会の挨拶や、意見の取りまとめなど、まあまあ責任ある立場でして…。理事長の変わりに代表で会に出席したりとかいろいろやっていたようでした。
今までも異常な忘れ方にたくさんの関係者の方々が困っていたりフォロー下さっていたようで、先日、4つの会がブッキングしておりました。ところが…。母は全てよくわかっておらず…。私も把握していなかったので大混乱となりました。それぞれの会の中でも母の異常に以前から対応下さっていた二つの会の方から幸いお迎えがいらっしゃり二つはこなしたようですが残りの二つはよくわからないまま…。後日問い合わせ、事情を話し、その役職を私が引き受けることとなりました。優しい理解のある方だったのでなんとか引き継ぎをしていただけました。
しかし、母が一番思い入れが深い会の方と話すととても非難をいただき…。これは辛かったです。
ご迷惑をおかけしていたのならもっと早く教えていただきたかった。まあ私ももっと早くに気に掛けて様子を伺えば良かったのですが。
役職を早く降りて欲しいと申し出されました。
わかります。
そりゃあ会のメンツがつぶれますよね。おまけに送り迎えもしてくださり、サポートむちゃくちゃ大変だったですよね。
だけど…母は創設から39年間運営をしてきました。ボランティア団体で町おこしをし、(実は)世界的にも有名な団体になる土台を支えてきました。
だからこそ、メンツを潰してしまうのもわかります。
今日はその役職を全てやめようね、ということを母とお話しました。
最初は迷惑かけてるなら辞める、というのですが一通り話終えるとまた忘れるんです。この繰り返し。5時間くらい同じやり取りを繰り返しました。
忘れるって本当に罪ですね。
だけど事実は忘れても感情だけは残るようです。
悲しそうな表情。だけどなぜ悲しいかわからない。嫌な気持ちになった。だけど何がそうさせたのか忘れてしまう。話をしていて本当に苦しかったです。
母が人生の半分以上をかけて注いできたものは全て脆くも私の手で取りさらわれる。まあ病気なので仕方ないのですが…。より具合が悪くなりそうで本当に心配です。だけど…。こんな調子じゃやっぱり継続出来ないですよね。
でも母がなっとく行くまでもう少しかかりそう。
他にも、その会以外で永年勤続表彰を頂くことが決まった会があったようですが、全て私が辞めさせたせいで、取り消しとなってしまったものもありました。条件が、2022年6月30日までの任期を経過したものということで、私が今回退会させてしまったことで取り消しになったようです。あと数日、継続させてから退会にしましょうか?とお伺いしましたが、継続したところでお母様には役職をこなすことが出来ないでしょうと言われてしまいました。世の中世知辛いですね。きっとそういう風に事務局さんが言うほど今までご迷惑をおかけしていたんでしょうね。悲しい。
お母さん辛い思いさせてごめんね。
今は辛いけど、新しい違う楽しい環境に変換させていくから(デイサービス)今の変換期を一緒に乗り越えて終いをつけようね。
このノートは、いろいろな経験をさせていただいている自分が心の整理の為、誰かに聞いて欲しいけど誰にも言えない事柄を綴っています。
皆様のスキ、はとても励みになり、応援の気持ちをいただいています。ありがとうございます。
今は落ち込んでいますが、きっと数年たったら自分の豊かな経験値として誰かのお役に立てる日が来ると思っています。最後までお読みくださりありがとうございます。