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JAIC 中退就職カレッジを利用して就活したけど、就職できなかった話

 こんにちは。きまぐれんこです。
 今回は、私が利用した就職支援サービス「Jaic 中退就職カレッジ」についての感想などをお話ししようと思います。
 今後、このサービスを利用しようと考えている人の助けになれば幸いです。
 それでは以下、目次です。



【自己紹介】

 
 まずは、個人が特定されない程度に、軽く私の自己紹介(という名のスペック紹介)をしたいと思います。

○ 中退した学校 :専門学校(詳しくは、私の過去の記事を見て下さい)
○ 年齢     :20歳(2024年12月現在)
○ 性別     :女性
○ 職歴     :なし(アルバイト経験もなし)
○ 資格や免許  :なし
○ ブランク   :1年とちょっと(2024年12月現在)
○ 働く意欲   :あり


【率直な感想】

 
 割と良かったというのが正直な感想です。

 私は、専門学校を就活の時期に入る前に中退してしまい、就活のやり方や知識もなかったので、そういったところを研修で一から教えてもらえるのは良いなと思いました。特に、自己分析や自己PRの面ではかなり助かってます。

 しかし、企業分析の面に関しては時間が無さすぎる印象がありました。


【カレッジの流れ&授業内容】

 
 まずは、カレッジの大まかな流れを説明します。その後に、細かい点をお話していこうと思います。

個別面談

オリエンテーション(任意)

研修4日間(研修終了後は土日を挟みます)

Web面接会2日間

個別面接対策

個別面接(大体、個別面接対策が終わってから2週間以内で面接予定日時が組まれます)

内定 


 本当に大まかな流れはこんな感じです。ここから、一つづつ解説します。


○ 個別面談

 まず最初に、研修を進めてくれる人とは別の担当の方と、ZOOMで個別の面談をします。いきなりカレッジに入会できるわけではありません。

 ただ、身構える必要はなく、話す内容としては「現在の状況」「どういう学校をどうして中退したのか」「カレッジの流れ」など簡単なものです。面談終了後にようやくカレッジに入会できます。

 その他、入会後には「Jaicラーニング」というJaic独自のサイトに招待され、これ以降はこのラーニングを使いつつ研修を受けていくことになります。また、この時点での準備物として「スーツ」「証明写真(データで)」「名刺入れ」があるので、忘れずに。 

○ オリエンテーション

 任意参加で、研修前にオリエンテーションを行います。

 ZOOMの接続確認一緒に学ぶ講師、他の参加者との顔合わせを行い、研修の進め方や内定獲得に向けたレクチャーをしてくれます。ここではまだ、本格的な研修は始まっていません。

○ 研修4日間

 9:30~18:00までの研修を4日間行います。ここから、本格的な研修の始まりです。内容としては、
 
 1日目:良い就職のポイント&将来のビジョンについて考える
 2日目:中退理由の整理と、面接時の伝え方&企業について学ぶ
 3日目:企業について深く知り、学ぶ&面接会突破のポイントについて
 4日目:面接対策

 より詳しい内容を言ってしまうと、権利の侵害(授業にも著作権がある)になってしまうので言えませんが、大体このような感じです。それと、研修前には、講師の方の個別LINEの交換と、受講者全員と講師が入ったグループLINEに招待されます。

 研修内では、短いグループワークもあり、他の受講者と話す機会が設けられています。あと、研修後には、必ず日報を提出しなければなりません。

 その他、このカレッジにはイエローカード制度による退学基準というものもあります。
 
 課題提出の忘れから遅刻(講義開始に間に合わない)、他の受講生に対する故意で悪質な言動など、程度によって出されるイエローカードの枚数が異なり、合計で3枚になった時点で即退学になります。

 また、病気や怪我による欠席は認められておらず、体調不良による欠席の場合は、回復後に次の期以降で参加することになります。この基準は、社会人として働く意識を、この段階で身に着けていくために設けているようです。

○ Web面接会2日間

 大体9:00~18:00の時間で、1日に約10社ずつ、2日かけてやるので合計で約20社と、書類選考なしの面接を行うことができます。途中で休憩(約10分)はあるので、安心してください。1日目は午後(午前に対策時間があるが、本当に些細な物)から、2日目は午前から始まります。

 面接会は基本的に、受講者側は二人一組で行っていきます。このペアの組み合わせと、受ける会社の順番は、グループLINEに表として共有されます。

 面接は総当たり方式(面接会に参加する会社、全てと面接する)で、一社当たりにかけられる時間は約13分間です。この時間内に、会社側からの説明を聞いたり、自分をアピールしたりします。

 面接会終了後には、会社側受講者側お互いに「×、○、◎」のマークで評価しあい、お互いが○以上の評価をつけているもの同士マッチングし、そのまま個別面接に進みます。ここで、個別面接が可能な日程も提出します。

 マッチングしていなかった場合と、マッチングはしているが個別面接の日程が合わなかった場合には、カレッジの講師から電話がかかってきます。この電話は、通称「悪魔の電話」と呼ばれ、受講者たちに恐れられているようです。

 会社にもよりますが、私が受けた時は

「相手の会社の説明を聞いて終わり」
「会社の説明がなく、とにかく自分の情報をを深堀りされる(○○学校を中退しました→なぜ?→○○ということがあって…→なぜそうなったの?もっと頑張れたんじゃない?、など)」
「相手の説明と自分のアピール時間が半々で取れる」

という流れが多かったです。
 
 比較的話しやすい面接官が多い印象ですが、これこそがで、ただ雑談して終わりなどになっていると、ほぼ確実にマッチングしていません。恐らく、会社側が受講者側に興味が無いが、少しでも印象を良く終わらせたいので、ただの雑談で終わらせるんだと思います。
 
 厳しく聞かれれば聞かれるほど、受講者に興味を持っている証拠だと思った方が良いかもしれません。

○ 個別面接対策

 この個別面接対策は、どこかしらの会社とマッチングしている人しか受けられません。マッチングしていなかった人は、そのままやめるか次の期のWeb面接会にもう一度参加ということになります。

 ここでは、志望動機&逆質問の作り方や企業分析のやり方、自己分析、経歴の振り返りなどを学びます。個人的には、ここが一番タメになったなと思っています。

 また、グループLINEに、これからやることとして「マッチング結果報告のメールが届いているかの確認」「マッチングした会社の事前志望度アンケート」「マッチングした会社ごとの個別対策資料の確認」「履歴書作成フォーム」「職務経歴書作成フォーム」が送られてくるので、必ず全て行ってください。そのほかにも、「到着報告フォーム」と「終了報告フォーム」というものがありますが、それは ○ 個別面接 のところで説明します。

 この後は、マッチングした会社の、ジェイック側の営業担当の方とのLINEにて、個別でのやり取りになっていきます。

○ 個別面接

 マッチングした会社と面接日を調整し、各々の面接地へ向かいます。たまにWebでの面接を行うところもありますが、基本対面だと思っておいた方が良いでしょう。服装はスーツで、持ち物は筆記用具、名刺入れ、履歴書を必ず持っていくようにして下さい。

 また、ここで忘れてはいけないのが「到着報告フォーム」と「終了報告フォーム」の記入です。到着報告フォームは面接を受ける30分前終了報告フォームは面接を受けた後30分以内に記入します。

○ 内定

 個別面接にて、採用という判断をされれば、みごと内定獲得です。おめでとうございます。


【メリット&デメリット】


 一通りカレッジの流れを経験して、やはり良い面だけではないなと思うところもありました。以下、メリットとデメリットです。


メリット :研修が充実している、書類選考なしでとりあえず会社に会える

デメリット:スケジュールがキツい、紹介される会社に偏りがある、講師の質にバラツキがある

 まずはメリットの方からお話ししたいと思います。

 研修に関しては、本当に就活をしたことが無い人でも分かりやすい、丁寧な内容で良かったです。それと、面接までこぎつけず、書類の時点で落とされてしまうような方でも、とりあえず書類選考なしで20社前後の会社に会えるので、その点に関しても良いと思います。

 次にデメリットですが、とにかく忙しく、スケジュールが厳しいです。あと、紹介される会社はかなり偏りがあり、講師の質もバラツキがあります。

 研修までは良かったのですが、その後の流れがキツいです。研修後に、20社前後の会社が参加する2日間のWeb面接会があると書きましたが、このWeb面接会に参加するすべての会社の逆質問と企業分析を、途中に挟まれる土日という2日間でやらなければなりません。ハッキリ言って、キツすぎます。

 中途採用は短期決戦であるため、忙しくなってしまうのはしょうがないことだとは思うのですが、それでもやはりキツいです。また、紹介される会社の募集職種を、多い順にランキングにすると、

1位 営業
2位 施工管理
3位 技術
4位 エンジニア
5位 製造(販売と同率5位)
5位 販売(製造と同率5位)
6位 事務

 といった感じで、もう見るからに、誰も進んでやりたがらないようなものばかり揃っています。一番多かったのが営業職で、次に施工管理技術職エンジニア職と続き、5位以下はあったらラッキーくらいです。

 6位に事務がありますが、これも製造職と兼ねていたりして、事務職単体での募集はありませんでした。

 その他、講師の方の質も、頻繁に連絡をくれたり労ってくれる方もいれば、1日たってようやく返信をくれる方もいました。ただ、他の口コミサイトで見たような、罵詈雑言を浴びせられたとか、態度がものすごく悪かったというのは全くなかったです。(運が良かっただけかもしれない?)


【私の就活&面接体験談】


 参考程度に、私のJaic中退就職カレッジを利用しての就活&面接体験談をお話ししようと思います。

 個別面接対策後は、マッチングした会社ごとにカレッジ側の担当営業の方が付いているので、その方に志望動機の添削や面接練習をしてもらえます。私は主に、志望動機の添削福利厚生等の細かい質問面接地や持ち物の確認などを行っていました。

 連絡は主に、個別のLINEを使って行いますが、あちら側(担当営業の方)が忙しい場合は中々連絡が来ないこともあります。また、基本的に担当営業側からの連絡は無いので、こちら側(受講者)から質問や要望(面接練習に付き合ってください、など)を行う形になります。

 次にWeb面接会個別面接に関してですが、私はWeb面接会に2回参加しています。1回目の面接会では1社とマッチングし、個別面接まで進んだものの、ご縁がありませんでした。次に2回目の面接会では2社とマッチングし、個別面接まで進んだものの、こちらもご縁がありませんでした。

 1回目の1社は施工管理職で、Webでの面接でした。お見送り理由は、女性の施工管理職としてのキャリアビジョンが不明瞭であったことと、ブランク期間が長すぎること(中退してからカレッジを利用するまで、1年間のブランクがあったため)でした。

 「女性の」施工管理職といった点で、女性であることをかなり強調して言われていたので、恐らく結婚・出産・家事・育児等のイベントで、辞めたりスケジュールに穴をあける可能性があることを考慮していたのかなと思っています。

 2回目の、まずは片方の1社は携帯の販売職で、対面での面接と筆記試験がありました。お見送り理由は、面接時に目線が全く合わなかったことでした。

 この会社は、最初に履歴書も受け取らず、面接時に面接官(社長)のスマホの通知とバイブレーションが鳴りまくっていて、見るからに態度が悪く、受からなくて正解でした。

 目線が合わなかったとか言っていますが、そもそも面接官が何か書き物をしていて(質問に対する私の回答をメモしていた?)目線を合わせようとしてこないし、スマホのバイブレーションがうるさすぎてそっちに気を取られてしまい、合わせようがありませんでした。

 後になって思うのは、最初から私を採用する気が無かったために、履歴書も受け取らなかったのかなと思っています。それにしても、本当に面接官の態度が悪すぎる会社ってあるんだな……と思いました。ネットでしかそういう情報を見ていなかったので、妙に感心しました。
 
 ……まあ、落ちた会社の悪口は置いて、次に2回目のもう片方の1社はクリーニングの営業職で、対面での面接でした。お見送り理由は、アルバイト面接に落ちまくっていること(カレッジを利用する前に、アルバイト面接に行っていたが10社程度見送りだった)でした。
 
 この会社は、個人的にかなり手ごたえがあったのですが、落ちたので心が折れました。というか講師の方は、そういう過去を持っていたとしても前向きに、ポテンシャルのある人を採用したい会社を用意していると言っていましたが、結局過去や経歴、職歴見てるじゃん!!と思いました。

 興味・関心・意欲は十分伝えたし、面接官からもそれらが伝わってくると直接言われたので、その点は良かったと思っていますが、それ以外はダメでした。職場見学もしたんだけどな……。


【これから利用を検討されている方へ】

 
 ……といった感じで、私は中退就職カレッジを利用して就活したけど、就職できなかった人です。

 個人的に思うのは、就活の「し」の字も知らずに、何もない草原に取り残されてしまった人が利用するのは良いと思います。研修自体は本当にタメになる内容ばかりでしたので。

 ただ、一度でも就職の経験があるとか、就活をしたことがあるような人は、復習だけの研修内容になるかと思うので、そういった人には向いていないと思います。

 あと、私が参加した期だけなのか、他の期でもそうなのか分かりませんが、中退した学校が大学の人がメチャクチャ多かったです。専門学校を中退した人は、受講者の中でごくわずかでした。

 カレッジを利用した上での気付きとしては、自分は思った以上に、会社側にとって特大地雷だったのだということです。

 カレッジの受講者が、どこかしらの学校を中退しているというのは、Web面接会に参加している全ての会社が分かっているのでそこはいいです。しかし、そこからさらにブランクがあったり、今までで一度もアルバイト経験が無かったり、資格も運転免許も無かったりすると、さらに内定獲得率が下がります。

 実際、研修が始まる前に、講師の方との個別のやり取りで「実はアルバイト経験もなくて……」と伝えたら「え!アルバイトの経験すらもないんですか!?ホントのホントに未経験!!??」という反応が返ってきました。

 私はもう、いきなり正社員になれるような立場にいないのだと思います。カレッジを利用すれば、安定した正社員での就職ができると思っていましたが……どうやら夢を見ていたようです。

 就職に関して私の両親は「こういうのは運とタイミングだ。決まるときはすぐに決まるから。」と言います。両親は今までの経験の積み重ねがあるからそういうことが言えるのだと思います。

 しかし私はまだ20年しか生きておらず、社会人としての経験もなく、いつ来るかも分からないタイミングを待つのは不安ですし苦しいです。

 なのでこれからは、いきなり正社員での就職は考えずに、アルバイトからの正社員登用を目指そうと思っています。

 いつになるのか分かりませんが、とにかく働き口を見つけたら、またnoteに書き残したいと思います。

 ここまで読んで頂きありがとうございます。良い一日をお過ごしください。

 それでは。


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