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クレソンさんに出した短歌⑦12首

 
 潮風の吹くバス停でひとり待つ女は昔恋をしていた


 この胸の痛みをそっと取り出して緑陰の中静かに憩う
 


 初夏の大島渡る風さやか一人巡りて歌詠まんとす


 伝説の少女も今や還暦となって新たな伝説となる


 肉じゃがが決め手だったという父の馴れ初め話昭和の風よ


 飛ぶ鳥を落とす俳句を作ろうと思うねんけどアホウ鳥しか
 


 強力なWi-Fi たしかにあるけれどぼくの頭はネットエラーだ


 エレファントカシマシみたいなおじさんが俺の背中を押して来い   春
 


 録画した大助花子の漫才を繰り返し観る泣きたい夜は


  マッチングアプリで出会った女の子私サクラよ名前じゃなくて


 この坂はエリックサティが似合う坂たしか前世も片想いだね


 ゆっくりと不穏になってゆくようなエリックサティ聴きながら春

(Sen-singさんの短歌への返歌です)
(旋律はゆつくり春に近づいて不穏な調和エリックサティ)


以上クレソンさんに出した11首でした🙇

↓エレファントカシマシのおじさんです


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