カフェ開業から30年&自己実現のためのハーフリタイア生活を獲得するノウハウ:28
あなたは「あっコーヒー飲みたい」って時に、コンビニに行きますか?カフェに行きますか?
おはようございます。ある時は料理人&ある時はハウスビルダー&ある時はカホン作家のマスターです
マスターは、面が割れているので、近くのカフェは行きませんが、隣街のカフェには毎月1回どこかのカフェに行きます。
しかし、コンビニは毎月10回は行ってしまいます。
コンビニの入口に入ると、コーヒーのいい香りがします。
何気にコーヒーとシュークリームを買っています。
買い出しの途中、120円でホット一息(車の中で)ついたりして、休憩タイムにもってこいの場所です。
コンビニは多くの人のなくてはならない場所になっています
当店カフェの200メートル先に、セブンイレブンとファミリーマートの2店補があります
田舎にはコーヒースタンドはありません
飲みたいときにサッと飲めるコーヒーは、当店のカフェのような店舗を持つカフェのサードプレイス的な場所とは違いますが、コンビニは人を引き付ける不思議な魅力があります。
コンビニのコーヒーは120円
カフェ店のコーヒーは500円
値段は4倍の差があります
コーヒーの味や香りがどうとか、コーヒー豆の質がどうとか、値段がどうだとか、表面的な良し悪しは置いておいて
カフェの経営者目線で見て、昔から今もなお改めて思うのは、カフェにとってコンビニが最大の脅威であり最大の競合だと感じています。
そして、もっとえぐい事を言うと、カフェの廃業閉店率が高いのもコンビニが影響していると考えます。
コンビニが個人店のカフェ・喫茶店を次々と潰している元凶ともいえるということです
例えると、街の外れに大規模ショッピングモールが出来て、街の商店街の店舗が次々と消えていく、そんなイメージです。
コンビニは、挽きたてコーヒーが120円
カフェオーレもカフェラテも美味しい
スイーツは何でもあり、カヌレが流行れば、タピオカが流行れば、プリンが流行れば、すぐ棚に並びます
カフェのランチで普通に出している、カレー、パスタ、オムライスもあり、カフェでは普通出さない、ラーメン、うどん、そば、何でもあり、500円くらい
カフェの1500円のランチに行く機会が消されています
皆が大好きな、パリパリ海苔のフィルムが付いた、120円のおにぎりや、菓子パンからお弁当も何でもそろっています
個人店のカフェには真似が出来ません
イートインスペースもあり、駐車場もやたらと広く、車の出入りがしやすい
有名店とのコラボ商品もあってお客さんが飽きない
もちろん飲食だけではなく、ATMがあったり、チケットが買えたり、宅配サービス、コピーサービスなど、24時間人が集まる仕組みが完璧に出来上がっています
多くの人にとって、便利な店舗ということだけではなく、すっかり社会インフラとして確立しています
長年カフェを経営しているマスターがこんな事を言うのは情けないと思われるかもしれませんが、コンビニに行くたびに、カフェはコンビニには絶対に勝てないな、といつも思っています
それもそのはず、コンビニは大企業で、商品開発から販売や流通まで、その専門家が何百人?も集まって運営されています
一つのコンビニ店舗は小さくても、何千何万店舗のチェーン店の集合体です。当店のカフェも会社にて運営していますが、規模が違い過ぎて、比べる対象にもなりません
大企業は、個人店の美味しいところ(儲けポイント)をかっさらうのが得意です。大企業は個人店・零細会社をTTPで速攻できます
ドリンク類や、タピオカ、カヌレ、チーズケーキ、ロールケーキ、エクレア、プリン、あっという間に商品化され、CMを打ち、ものすごい集客と売上を上げていきます
大企業は、商業ベースオンリーです。市場で売れるものだけを何でも売ることに徹します
多くのお客さんが欲しいものだけをスピーディに開発し、コマーシャルをして大量に販売します
個人店のカフェにはどうやっても真似はできません
コンビニは、経営者や店主のやりたいことを一切表に出さず、FC本部に決められたことだけやって、売れる商品だけを売ることに徹しています。経営的には最強です。
個人店のカフェは、経営者や店主のやりたいことを表に出して、どこの誰からも指示は受けず自分の頭で考えて、売れる商品と売れそうにもない商品も平気で売ります。売上のことは忘れて、自由で楽しい事を優先して営業しちゃってます
(ここがカフェ経営の良いところ)
経営的には最弱です。
当店に来店するお客さんと話していると、「この街はカフェがたくさんあって大変ね」と、心配している?まるで他店のカフェがライバルかのように話をされます。
こんな小さな街(人口10万人)にも、グルメサイトで検索しても、カフェと名が付く店舗は、100店舗以上もあります。そう思うのも仕方ありません
また、当店のカフェがある岐阜県は、一人がカフェ・喫茶店にお金を使う金額が他県より多く(愛知県の方が多い)モーニングサービスも昔から定着しています
競争が激しいと思われても仕方ありません
しかし、マスターが長年カフェ経営をしていて、他店のカフェがライバルとか、競合とか思ったことは一度もありません。
理由の一つは
個人店のカフェはそれぞれの店の個性が炸裂していて、店名に・・カフェと付いているだけで、その内容は大きく違います
(長く続いている店ほど個性が強いです)
カフェという業態のくくりがあるものの、1店1店全く違う店です
よって、競合になり難いということになります
店内内装は北欧風があったり、インダストリアル風、古民家風、無機質感風、店内の雰囲気は様々です
店内に流れるBGMはクラッシックからポップス、ジャズに歌謡曲、洋楽、和楽、まで様々です
テーブル席だったり座敷席だったり、土足で上がらず、室内履きに履き替える店もあります
メニュー構成や価格、洋食に和食、オーガニック食材にこだわる店、野菜や米も自家栽培の店もあります
あえて冷凍食品、レトルト食品をメインに使う店もあります
ドリンク中心の店、フード中心、スイーツ中心、テイクアウト中心、コーヒー専門店はコーヒーしかありません
コーヒー一つとっても、サイフォンコーヒー、水出しコーヒー、オーガニックコーヒー、フェアトレードコーヒー、自家焙煎ありの店など、価格も200円から800円までバラバラ、提供の仕方も様々です
定休日も平日のみ営業の店、土日祝のみ営業の店、週に1日だけ営業の店、不定休の店も普通にあります
モーニングサービスだけの店、ランチタイムだけの店、夜カフェでアルコールを出す店、営業時間もバラバラ
一店として同じような店が無いのがカフェの特徴です
個性あるカフェは、お客さんにとっては選ぶ楽しさがあって良い、その反面、よく中を見てみると普通の店は無くて、どの店にしようか選ぶのに困ってしまうのがカフェです。
カフェ巡り、を趣味でやっている人には理解してもらいやすいかと思います。
カフェとカフェが競合にならないのは、スポーツで例えると、同じ球技でも、野球、バレー、バスケットボールなど、種目が違っていて、競技が違えばライバルでも競合でもないということになります
そして、大企業のコンビニと個人店のカフェとの大きな違いは、大企業は商業ベースオンリーで、売れるものしか売りませんが、
個人店のカフェは、商業ベースに乗りきれず(乗らず)売れないもの(お金にならないこと)をやりたくてしょうがない(自己実現)店が多いです
大企業のコンビニがやらないことばかりカフェはやります
オーガニック、ベジタリアン、ビーガンレストランやりたい
フェアトレードコーヒーを出して世間に訴えたい
無農薬有機栽培の野菜を調理してランチタイムに出したい
趣味の絵を店内に飾りたい
懐かしのジャズを流してお客さんと共感したい
本をゆっくり読んでくつろいでほしい
マルシェイベントをやってハンドメイド楽しみたい
ミニライブを開催したい
木工体験教室やりたい
地域のお祭りにカフェを出店したい
子ども食堂を開いてボランティアしたい
お年寄りの憩いの場を作ってボランティアしたい
保護猫カフェやりたい
エコ、SDGSカフェやりたい
全て個人店のカフェならではの素晴らしい試みや実践です。が、収益化はむづかしいことばかりになります
(当店カフェも上記の収益化にならないこと、5つほどやっています)
個人店のカフェ経営は、店の儲けを後回しにして、お金儲けにならないことを優先してやる特異な業態でもあります。
商業ベースでは考えず、自分や周りの人をハッピーに導く活動は何物にも代えがたいです
当然、ボランティア、社会貢献、コミュニティ作りがカフェに集まるお客さんを増やし、売上に繋がって、利益を生み出すことはたま〜にあります。
たからこそ、カフェ経営は、自由で楽しいし、気持ちがいいし、自分が表現できる店が作れます
だからこそ、たくさんの人が開業したがり、参入障壁が低い分、誰にでも簡単に開業できてしまいます
だからこそ、カフェは飲食店の中でも潰れやすい、廃業閉店率が、ラーメン屋さんと同じくらい高い業態となってしまっています
カフェを開業する前に、事業計画を書く時に、もし、近隣の他店のカフェを競合とするならば、それは経営者目線が低過ぎます
結果的に、その他店のカフェにも負けて、コンビニにさらに負けてしまいます。ダブルパンチを食らうでしょう
木を見て森を見ずです
そもそも他店のカフェなど相手にしている暇は無いんです
自分の個性を発揮する店は、自ずと他店とは全く違う店になるので、戦う相手ではありません
個性あふれる独自のスタイルを確立する気合が無いと、お客さんは近くの個性あるカフェに流れ、近くのコンビニに行ってしまいます
当然コンビニとはまともに戦っても絶対に勝てません
だからこそコンビニがやっていないこと、できないことの隙間を狙ってやる
普通のコーヒー、普通のランチ、普通のスイーツを出したところで、お客さんの来店動機をくすぐることは出来ません
個人店のカフェに来るお客さんが求めているものは、売れないものを売る奇想天外のアイディアです。
ただ食べたり飲んだりだけなら、わざわざ面倒くさい個人店のカフェに行かなくてもいいんです。
コンビニでは味わえない、楽しかった、ビックリした、癒やされた、そこにお客さんはお金を落としていきます
自分の店で自分の個性を表現して、来店するお客さんと、ほんの少しだけでも共有共感できた時は、忘れることはない
小さな店の隅っこで、小さな思い出を重ねること、マスターの自己実現の一端です
クラフトカフェビックフォレスト・3号店・since2018 Instagram
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