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【読書】嫌われる勇気②

 今回は自己啓発本の捉え方について考えていきたい。

 まず初めに自己啓発本にはふたつの種類があるといえる。ひとつは統計をもとにしたもの、もうひとつは著者の生き方をもとにしたものだ。

 嫌われる勇気は後者の俺の生き方を模倣しろ的な本である。

 どちらにせよ、自己啓発本は鵜呑みにしないことが健全な心身の成長を促す。読み解いて自分のものにするためには本の内容を受け入れないことが重要である。

 どの誘いに合っても自分を貫くのだ。

 例えば、一人でいることがかっこいいと思う僕のような人間がいろんなひとたちに遊びに誘われたとして、どの誘いも「一人でいること」を揺るがすものだが、断って自我を確立するもよし、付き合ってこういう生き方もいいと思ったり思わなかったりして新しい生き方を模索するもよし、これが自己啓発本の使い方である。

理想にすがる

 他人との比較で自分を嫌になるのではなくて、本当の比較対象は理想の自分である。というようなことを読んだような読んでないような。

 若いうちにたくさん失敗するべきだ。大人になってからより高度な理解や行動が求められるが、そのたび失敗していてはいい大人がなんて後ろ指刺されるのかもしれない。失敗に慣れる。そのためには理想は高くて問題ない。

 理想はいわば、人生の計画である。ゴールを決めてそこまでの道筋を考える。計画通りにいかないことを理解しはじめる高校大学付近で、失敗を避けるように落ち着かないことが重要だ。癖がつくと失敗を恐れないというのは困難になる。


 自己啓発本は人生のドアではない。道を切り開くのは自分であって、その原動力にもなりえない。どうとらえるかは自分であるが、この世に全く正しいものなんて存在しない。言語だって、科学だって、アートだって、この世界を網羅しない。だが絶対的な自分がいるではないか。信じるは自分。行動するのも自分。

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