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就活・激闘の記録④完結編

4回にもわたる長さになると思っていなかったのですが、ついに、完結編。前回の記事から少し空いてしまいましたが、この記事で私の就活をまとめ切りたいと思います。
長くなってしまいましたが、読んでいただけたら幸いです。


前回の記事です↓


ラストスパート

7月後半

7月末に、学芸員資格のための実習があったので、自動的に就活から離れることができた。
ちょうど実習前に、7月に受けたところの結果が一気に来たが、どれも嬉しい結果ではなく、落ち込んだ。
実習と面接が被ってしまい、面接をずらせないかお願いのメールを送るも、ずらしてくれないところもあり(ひどい。)辞退するしかなく、メンタルは沈む一方、、、

ただ実習中は、久しぶりに外の世界というか、色々な年代の人と関わることが多くて楽しかった。メールやマイナビも封印して、就活を忘れて楽しく過ごすことができた。


8月

実習明けに面接が決まっていたところは2つだけ。逆にこの2つを終えたら、結果がどうであれ「持ち駒」はいよいよ0になる。
正直、もう心が疲れ果てていた。どうなったとしても、もう8月は遊ぶぞ、夏休みだ!!と思い、臨んだ。
だが、一旦辛いものから離れてしまったら、なかなかもう一度やる気を出すことは難しい。

1社目は、心のどこかではあまり興味を持てていなかったというのもあって、本当に準備に身が入らなかった。机に積まれた就活のパンフレットたちを片付けるほうがはかどってしまった。そのくらい、もうやりたくなかった。
業務のことについて聞かれたが、何も見てきていなかったのでふんわりとしか答えられず、リハビリに使わせてもらったみたいな手応え。後でちゃんと落ちていた。


運命のラストチャンス

2社目は、1社目の翌日にあるという相変わらずの鬼畜スケジュール。だが、こちらはまだ興味のある内容で、1次面接も手応えが良かったため、準備も頑張れた。これで最後だし。

内容は、試験と2次面接だった。
試験は一般常識・教養と作文。ここで、奇跡が起こる。
やる気が出なくてダラダラしていた時に見ていたYouTubeで、たまたま見た知識が問題として出たのだ。「進研ゼミでやった問題だ!」的な奇跡が起こり、あのダラダラ時間も無駄じゃなかったんだ…!と勝手に報われた。
作文は、以前noteでも書いたようなことをテーマにすることができ、まとめやすく、それなりに書くことができた。ここでも経験が活きた。

面接は、実は2次面接=最終面接ということがあまり分かっていなかったのだが、目の前に座っているおじさまが「社長です」と名乗ったので、「さすがに最終面接か…!」と気づいた。
以前やった別の会社の最終面接では、来賓用のホールみたいな厳かな部屋で、これでもかというほど面接官との距離が遠く、威圧感ビリビリだったのだが、今回は小さな会議室で距離も近く、私の話を興味を持って聞いてもらえた。

結果は翌日にメールで、と言われ、部屋を出る最後まで目で訴えながら会社を後にした。手応えがあった分、これでダメだったらもう何も信じられなくなると思った。
次の日は気が気ではなかったが、もともと友達と遊ぶ予定だったので、多少気が紛れたし、話も聞いてもらえて救われた。

怖くて夜まで開けなかったのだが、夜メールを開いて見ると、来ていた。

そこには、「ぜひ入社していただきたい」との文字が…!!!

しばらく固まった後に号泣した。「ここまで長かったぁ~」という思いが一番大きかった。


内定をもらって

内定をいただけたこの会社は、初めに見ていた業界ではなく、もともと知っていた会社でもない。
しかし、今思えば、自分がやってきたこと(勉強や趣味、特技)や性格(穏やかさ、知的好奇心)、譲れなかった就活の軸(人の生活を豊かにする、自分の興味に関わる)など、ピースがカチッとハマった感覚があった。
就活は、本当に相性なんだなと実感した。相性が良ければ、すんなり決まるものなのかと。面接でも、こちらの話を聞いてくれるし、私も自然と、人生の経験の引き出しを総動員して話すことができた。
それを見つけるのにとても時間がかかってしまったけれど、それでもたどり着くことができた。

一度内定を持つと安心感、余裕が全く違うというのも分かった。今まではとにかくエントリーしないと始まらない、というような就活だったが、今度はこちらが選べるようになってしまった。
これからエントリーが始まるところがいくつかあり、出そうか考えていたのだが、条件や勤務地、やりたいことなどで比較したり、また一から選考に乗って行く労力を考えた結果、今のところに決める決断をした。
もし数社しか受けていない状況で、はじめに内定をもらえたところに決めてしまうのだとしたら、それは早まっている気がするが、長いことボロボロになりながらも就活を続けてきた身として、納得感も大きいため、この選択で良いと思っている。

反省とまとめ

今だから思えること

もしもう一度就活をするなら(絶対にやりたくないが)やっておけばよかったと思うことがいくつかある。
まず、「業界は幅広く見ておくこと」。
分かっていたつもりでも、私ははじめのころ「広告一本っしょ!」みたいな時期があったので、視野を狭めないようにしたかった。
そもそも、就職だけが大学卒業後の進路じゃない、ということをもっと知っておきたかった。傷ついてnoteにたどり着いて、色々な就活観・人生観を持っている方の記事に触れることができた。そこで、こういう進路もいいな、就活が全てじゃないんだ、と焦る気持ちを和らげることができた。
どうしても、周りと比べる、世間一般と比べることの繰り返しで、焦りが大きかった。マスコミは、やれ早期化だとありえない内定率のグラフを出してくるが、あれが本当に焦らせる。それを報道して何になるんだ、今がんばってる就活生にダメージがあるだけで何のメリットもないだろ!!…というふうにすごくイライラしてしまうので、よくない。

あとは、上に関連するが「やりたいことは他の仕事でもできないか」を考えることが必要だった。
魅力的だけど、自分には向いていない業界もある。私は結局、キラキラした業界で働くことに憧れがあったのかもしれない。でも向いているのはコツコツやる仕事。自分の世間知らずさを実感したし、“頑張れてしまう性格”が良くない方向に働いてしまったのかもしれなかった。
一生を決めるかもしれない就職先は、無理して頑張らないとできないところではなく、「自分が当たり前にできること」で活躍できるところであるべきなんだと思った。もしくはその2つの妥協点を見つけるなど。
私はそこを見つけて納得できるまでに時間がかかってしまったけど、遠回りした道も、決して無駄ではないと思う。思いたい。

そして、「就活中だからと言って、制限しないこと」も必要だった。
私は(周りの子も同じように言っていたけれど)人と会わず、遊ばず、ひたすらESと面接、、みたいな日々を過ごしていた。もちろん選考は一気に来るし、スケジュールがみちみちになるのは仕方ない。でも、私の性格的にかもしれないが、長期間友達に会えないと心がすさんでいく。加えてオンラインの説明や面接も多かったため、家に引きこもるしかなかった。
メンタルのためにも、休むこと、趣味に没頭する時間、人と会うことは制限してはいけないと思った。私は「全然頑張っていないから、休むなんて…」と思ってしまいがちだったが、心のどこかではずっと誰かから「休んでもいいんだよ」と言ってもらいたかった。それを、これからは自分で自分に言えるようになりたい。

でも、上のことを気を付けても、就活をもう1周して無双できるかと言ったらそんな自信はない。どこまで行っても、自分はこの今の日本の「就活のシステム」に向いていないと感じた。
黒スーツに前髪びっちり留めて、「結論から申し上げますと~」みたいな就活に、迎合するもんか!と思っていた(思想強い)。そんな奴は無双できない。でも、どうせ入社するのは1社だけ。世間一般の就活生像に自分を当てはめに行くのではなく、無理していないありのままの自分を出す。それができるところが、自分が輝ける1社になるんだと知った。こんなこともさんざん言われてきて、「ほんとかよ」と思っていたが、これは本当だった。

最後に、
スムーズではなかったけれど、何回泣いたか分からないくらいボロボロになってたけれど、やりたいことを妥協しないで、納得できるまで就活をやりきった自分を、褒めてあげたい。


まとめ

就活を通して、社会の厳しさを知った。やりたいことすべてができるわけではない。頑張った分だけ返ってくるわけではない。
でもだからこそ、自分の持ち味を活かして活躍することが大切になってくる。それが一番幸せなんだと感じた。自分をよく知って、自分に納得することが、就活の時点でも、これからも大事なんだなと思う。

これから、ちゃんと社会人やっていけるのか、人間関係はうまく築けるか、など不安もたくさんある。
けれど、ワクワク感もある。「自分で選んだ道を正解にするしかない」という言葉があった。私も、自分で選んだここからの人生を良いものにできるように、これ「が」良かったんだと思えるように、頑張りすぎずに頑張っていきたい。

P.S.
就活が辛くてググった時に出てきた誰かのnoteを読んで、私と同じだ…!と少し救われたことがあった。そして藁にもすがる思いでnoteを始めた。
もし今、就活に悩んでいる方がこれを読んでくれていたら、どこかに共感して、少しでも前を向けるようになってくれたら嬉しいです。



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