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【続いてる写経 984日め】〜”ラベル”しだいで気分は変わる
新しい写経用紙を買いに行こうと、新宿の書道用品店へ仕事帰りに寄りました。
筆など選んでいると、店員さんとお客さんが話している声が聞こえてきて、
「童心箋がずっと売り切れなんだよね、教室できなくなっちゃうよ…」
「すみません先生、入荷したらすぐご連絡しますね」
歳末セール中なので、大量に購入に来ているお客さんは書道の”先生”が多い様子。その次の人にも「先生、いつもありがとうございます」とお話しされてました。
ワタシが購入するときも、会員カードの受け渡し時に、
「先生、ではこちらお渡ししておきますね」
・・・いや、ワタシは”先生”ではないのですが…。
どうやらこの店員さんは、お客さまをすべて「先生」付で呼ぶことにしているのかもしれません。
お客様をどう呼ぶかで思い出したことがありました。
大昔、自分が新卒の時に就職した会社では、販売員をやっていました。
そこの販売マニュアルには、
「お客さまを”お嬢様”と呼ぶように」とありました。
これがですね、”お嬢様”と呼ぶにはふさわしくないようなお年に見える方に対しても”お嬢様”と呼ぶように言われていたのです。
これで呼びかけると「そんな年じゃないわよ」と返されてしまい、その後どうしても言えなかった記憶があります。
一方で、「ここに来ると”お嬢様”って呼ばれるのが良いのよね〜♪」なんて意見のお客様も居たりしました。
女心は難しい…。
結局マニュアル通りにいかず、自分はなるべく呼びかけしないようにしてました。
でも不思議なことに”お嬢様”と常に呼んでいた店員さんは、売上高かったのですよね…。
マニュアル侮れない。
婦人服店の”お嬢様”はビミョーでも、専門用品店で”先生”と呼ばれるのは、誰に対しても悪くないかもしれません。
若干こそばゆくはありますが、なった気分に一瞬なる。
”お嬢様”と呼ばれて、嬉しかったお客様の気持ちがちょっとわかった瞬間でした。
帰宅すると、1通郵便物が届いておりました。
むむっ。ついに来たか、ロシア語検定試験の結果!!
期待せずに開封してみると…「合格」の文字と賞状が!!
これで4級取得。おめでとう、ワタシ!
各項目とも6割できてないとも、どんなに他が出来ていても不合格というこの試験。なぜかわかりませんが露文和訳と和文露訳は8割とれていました。
ひとまず、ここまでやってきたロシア語の学習が報われたようです。
実際現地で使えるのはいつの日かわからないので、ちょっとやる気を喪失しつつあったロシア語。
でもこうなったら、3級を受けてもいいかな?とか、危うい文法の箇所復習しなくては、とか俄然やる気が出てきました。
合格しただけなのに、現金なものです。
どう呼ばれるか、資格とかって、ラベルだけで気分はどうにでもなるもんだなあ…としみじみ思った1日でございました。