【続いてる写経 1328日め】”いかせいのち”を体現する人、千元室さん
日経新聞の別刷「人生100年の羅針盤」に掲載されていた、まさに100歳の裏千家元家元、千玄室さんのインタビューに”いのち”の重みを感じました。
以下はインタビューの概要。
玄室氏は毎朝4時に起床し、約10分かけて海軍仕込みの体操をし、冷水摩擦をおこなっているそうで、記事を書いた記者もとても100歳とは思えない滑舌や声の張りに驚いたとのこと。
今年の9月にはニューヨークの国連本部でも献茶式を行われたそうです。
動画もありました。
玄室氏が戦友の分までいのちと使命を背負って平和への貢献を続けていらっしゃることに、ただただ感銘を受けました。
譲り合い、他者への敬い、異文化への尊重…。
まずは茶室内でそれを体感してもらうことで、実生活に役立ててもらう。
文化の役割、価値の捉え方はもっと広いものだったのですね。
また一方で、毅然とした態度で、戦後進駐軍を”英語で”たしなめたという先代のエピソードも大事です。
尊重なき態度には、毅然と主張する。
そのような尊厳をもって生きたいものですね。
高野山に「生かせいのち」と空海さんの言葉を現代風に表した標語があり、”いのち”の平等と尊厳をといています。
まさに、この玄室さんのような生き方なのかと思いました。
己の使命を認識し生きることの大切さ、短い記事の中に教えられること多数でした。