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【続いてる写経 871日め】〜”普通”以外の選択肢

最近の中学校では、進学指導では高校とは言わず、”上級学校”と呼ぶのでした。これは中学を卒業した段階で、いわゆる高校の普通科以外にも、他の選択肢あるからのようです。

説明会に参加している過程で、都立高校にも農業、工業以外に、美術、工芸専門の学校もあること、そして私立では調理の専門学校に進学する選択肢もあるのでした。

ある調理専門学校では、在校中に調理師と製菓衛生師の免許が取得できるとともに、提携する高校の普通科課程の単位も取得でき、普通の高校の卒業資格も得られるというもの。

現状わが子は普通課程への進学を希望しているものの、その学校に興味をもち、調理実習体験会へお試しで行ってきました。

メニューは午前中はオムライス、午後はチーズケーキ。
午前中のオムライスはビーフストロガノフソースで豪華だったそうです。
午後のチーズケーキはお持ち帰りだったので、ワタシも食べることができました。
ベイクドチーズケーキなのに、まるでレアチーズのような食感。
なんとも上品で、プロっぽい仕上がりでした。(写真なし)

これまでの自分で作ったケーキの味とは全然違ったことに驚き、
「なんでこんなに違うんだろう?」と、語りながらバクバク食べてました。

自分が参加したわけでもないので、どこで決定的に差がつくのか想像ができませんが、お菓子なので作る工程が厳密なのだろうと思います。

お店でブレがない味を出すには、日々同じ工程を間違いなく繰り返していくのが前提。今日は面倒だからこんなもんで、と何かを手を抜くわけにはいかないはず。同じことを繰り返しやれることはマスト。

調理実習も1回体験だけなら、ただ楽しいのでしょうけど、日々調理実習をやり、課題をこなすのはよほどの志がないと辛いだろうな、と思います。

わが子にとって、この学校は、「高校生の時点で、手に職を身につけられる」点に魅力を感じたようです。
何を生業にして生きていくかを考えると、技能が早い段階で身につけられると、その分安心を得られるというのです。

さすがにミレニアル世代は現実をシビアに見てますね…。

ただ、この調理専門学校に進むと、基本的に3年後はその道に就職するのが前提。普通の学校に進めば、周囲が大学生になって自由にやっている中で、わが子が働くことができるとは到底思えない。

本人も、さすがに料理の道を現時点で選ぶかは、まだ決心できないようでした。

振り返ると、高校選びは結構大きな人生の分岐点だったと思います。
いい友達や、貴重な経験ができそうな、本人が納得する学校に入れるといいなあ…と、願うばかりなのでした。



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