【続いてる写経 1616日め】何気にすごかった岩槻市・慈恩寺さま
埼玉県岩槻市在住のAさんからすごい情報をゲット。
岩槻には、慈恩寺(じおんじ)という、すごいお寺があるんですよ。
三蔵法師のお骨が祀られているのです。
しかも今年はご本尊の千手観音像が特別開帳なんですよ、観に行きませんか?
なんですと?
埼玉県、いいお寺や神社がたくさんあるのは知ってますが、三蔵法師・玄奘さんのお骨を有するお寺があるとは驚きです。
だって、「般若心経」を訳した大偉人ですよ。
ワタシなど毎日大変お世話になっているわけです。
もう是非感謝を捧げに行かねばというところです。
というわけで、Aさんが岩槻の神社仏閣ツアーを企画してくださったので、女子登山会のメンバーとともに、いざ岩槻へ。
人形の街、岩槻
岩槻市は日本人形の名産地だそうです。知らなかった。
駅の階段の絵もお人形。駅前には大きなお店も。
クイズの聖地、久伊豆神社さま
岩槻総鎮守・久伊豆神社さまは、”ひさいづ”と読みますが、”くいず”とも読めるので、「クイズの勝利運の神様」として有名らしく、あの伝説の番組「ウルトラクイズ」の国内会場にもなったことがあるそう。
摂社様は伏見稲荷様、榛名神社様、水天宮様、天満宮様、猿田彦様。
榛名神社の厄割の石というアクティビティに、思わずみんなで熱中。
堂々と物理的に何か割るって、スッキリするものなのですねえ。
朝香宮様から贈られた孔雀様の子孫、たくさんおわする。
森の空気が心地よいご境内でございました。
直会、さくら茶屋を経て、いよいよ慈恩寺様へ。
風格の慈恩寺、ご本尊・十一面観世音様と二十八部衆
坂東三十三箇所観音霊場の十二番札所でもある慈恩寺様。
日本の天台宗開祖・最澄さんのお弟子さん、慈覚大師(円仁さん)が開いたお寺。
慈覚大師と言えば、これまたすごい方で遣唐使として入唐し、9年6ヶ月に及び求法の旅をしたのだそう。
師である最澄さんはおろか、空海さんよりも長く唐に滞在し、二人が持ち帰ることができなかった貴重な経典を日本に持ち帰ってきた方なのです。
今回は開山1200年記念のご開帳。
今年は千手観音様にご縁があります。
現在のご本尊は寛永年間に、天海僧正が比叡山から将来したものだそう。
中は撮影禁止、冷房もない空間で蒸し暑い。。
きれいに修復された黒い二十八部衆がずらりと並ぶ姿は、大迫力でした。
遠くにおわする千手観音様は、とてもお優しいお顔。
他にも不動明王様や、大日如来様、閻魔大王様のご立派な仏像がありました。
汗だらだらになりながらのお詣りだったので、ちょっとキツかったですが、
日本の仏像がもつ物語性を十分に堪能いたしました。
以下にチラシ掲載があり、詳細わかります。
玄奘塔、そして般若心経
慈恩寺の本堂から500m離れた場所に、玄奘塔はありました。
立派な石塔、玄奘さんの銅像も建っています。
玄奘さんは天竺(インド)へ旅したわけですが、出国許可を得られなかったため、脱法状態で国から出たのです。その旅路の物語が『西遊記』です。
玄奘さんの旅路をパネルにした手作り看板がよい。
とはいえ、あの三蔵法師・玄奘さんのお骨がここにあるとはやっぱり信じがたい事実です。(将来の変遷は、驚愕の事実の数々でした、また別途)
慈覚大師、天海僧正、玄奘三蔵。
つくづく、関係者に顔役が揃っているお寺ですね。
慈恩寺さん、すごかったです。
この後、鈴木酒造さんをまわり、大宮で大いに盛り上がりました。
そして、ワタシは帰路で何か一つ忘れたことに気づいたのです。
ジーク・慈恩(ジオン)!!
慈恩寺さんと称えて、やれば良かった…。
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