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【続いてる写経 1282日め】"般若心経"最後の三文字にこめられたもの

三連休の最終日というのに、東京は雨、しかも11月中旬並みの気温。

寒い…。

つい半月ほど前まで、暑くて暑くて死にそうだった日々が嘘のようですね。

冬物を入れ替えるのにちょうど良い1日となりました。

さて、先日行った成田山新勝寺の写経大会。
(本日書いたのは、高野山納経用紙ですが)

成田山の写経手本には、その立派な文字以外にも、ハッとすることがありました。

以下再掲。

成田山で書いたバージョン


それは、使われていた漢字

般若心経の最後は、このお経のマントラで終わります。

マントラなので、漢字は音に対する当て字です。
したがって、最後の”ソワカ”のところは、結構バリエーションがあります。

大抵の般若心経は、

掲諦 掲諦 波羅掲諦 波羅僧掲諦 菩提 薩婆訶

と書かれています。これがモノによって、

・薩婆呵
・娑婆訶

となったりします。

また、書道で臨書に使われる代表例の王羲之の「集王聖教序」では、

・莎婆呵

でした。

ところが、成田山新勝寺の写経は、

・娑婆賀

この最後が「賀」で終わっている手本は、初めてでした。

そもそも”ソワカ”はサンスクリット語で、幸あれ、祝福あれを意味するのです。

なので、「賀」と祝い称えるの意味をもつ漢字が当てられていること、

そこに、おお〜っと思ったのでした。

何だかお目でたい‼️

目出たく、祝福されて終わる…

このセンスが泣ける…。

また、ここまでの260字弱を、
書ききれておめでとう〜‼️ みたいな漢字。

ひとりで、いいねぇ〜って思ってました。

しかもその前の2文字は、
娑婆

字面の意味だけ捉えれば、

シャバ、イェイ〜🎉

ってな感じ⁉️

今の世界にもおめでとう〜‼️

とても明るい般若心経です。

成田山以外では、いまのところお目にかかっていません。

この一文字に、成田山の写経へのこだわりを感じたのでした。

次回機会があったら、お坊さんに聞いてみたいです。

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