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【続いてる写経 1631日め】四国八十八ヶ所お遍路その8:第25番〜第18番
素晴らしい、晴れました!
太平洋の海と空の色の違いがよくわかる。
本日は室戸岬経由で、徳島へ向かう行程。
海岸線の風景はどこも素敵で見飽きない。
第二十五番 津照寺
ご本尊・地蔵菩薩
このエリアの海上安全祈願のお寺。
120段の階段を登る。
登り切ると海上の風景も眺められる。
地元の人が熱心にお詣りしている様子が窺える。
参道途中に、写経大師という珍しい大師像を発見。
巻き紙を持っている。筆はない。
なぜにこれで”写経”と言えるのか。
”巻物”大師?
ならわかるけど。
ご住職の奥様お手製の小銭入れをいただく。
どれも素敵で選ぶの迷った。
ありがとうございます。
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第二十四番 最御崎寺
ご本尊・虚空蔵菩薩
高知県の札所、ハイライト。
室戸岬にたつお寺。
重要な場所にあるだけに、巨大な仏像が多く、ものものしい。
存在感に圧倒される。
逆打ちだと初めて出てくるご本尊、虚空蔵菩薩様の像も大きい。
虚空蔵菩薩のご真言はちょっと読み上げにくい。
我流でいつも読んでいるから、みんなと合わせるのむずかしい。
このご真言を百万回唱える修行が、虚空蔵求聞持法。
この修行をすると、あらゆる経典が記憶できるとか。
本堂から降りたところに、灯台がある。
いわゆるデートスポット。
めちゃくちゃきれいだ〜。太平洋。
土佐はこの海の広さが魅力だね。
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立寄り:御厨人窟
空海さんが19歳のときに虚空蔵求聞持法の修行を行なったとされる場所。
実はここに来たかったから、お遍路参加したようなもの。
室戸岬、こちらでテンション最も上がる。
虚空蔵菩薩真言を1万回唱えたという洞窟は、右側の神明窟。
中でご真言を唱えると、
今まで感じられなかったゾクゾク感がありました。
ここで修行されたのかと想像するだけで感無量。
来られて嬉しい、ありがとうございます。
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第二十三番 薬王寺
ご本尊・厄除薬師如来
空海さん自らの厄除のために彫った薬師如来像がご本尊という。
厄除け祈願で有名なお寺で、他よりもお詣りする一般客がお遍路さんより多い。
男女の厄年の数だけ階段があり、厄落としのために小銭を一段ごとに置いていく。
祈願に置かれた階段の小銭を踏まないように歩く。
本堂横に”肺大師”という霊水の湧き水がある。肺病に効くという。
水質検査をすると、マグネシウムなどそれらしき成分が入っていて、科学的根拠もあるよう。
こちらの聖観音菩薩様が魚の入った籠を手にしてらした。珍しい。
土地の雰囲気でてる。
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第二十ニ番 平等寺
ご本尊・薬師如来
こちらも厄除けで有名なお寺。
そしてここも霊水がある。
本堂は明るく開放的。天井画がきれい。
ご本尊薬師如来様と、不動明王様もおわする。
大師堂も、お大師様お目見え。
ここまで豪快にご開帳されてるのも珍しい。
竹でできた両界曼荼羅がお見事。
細かい手仕事、ライトアップされたらきれいだろうなぁ。
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第二十一番 太龍寺
ご本尊・虚空蔵菩薩
ロープウェイを使って山頂へ。
平成6年に完成したもの、比較的新しい。
それまでは山の中腹にある駐車場から、お堂まで1.3㎞ほど歩いたそうな。
こうした交通インフラが整備されたことで、必要な時間と労力が削減され、お遍路も進化しているのですね。
ロープウェイの売店はお遍路グッズ多数。
般若心経の写経用紙まであるのは、さすが。
西日本最長のロープウェイは、徳島で2番目に長い那珂川を眼下に、登って行く。
新しいので、道中もちゃんと見どころも考えて作られたロープウェイ。
登り進行方向右手に見どころあり。
かつてのニホンオオカミ生息地あたりに、オオカミの像。
空海さんが修行した崖には弘法大師像が。
あともう一つ、現代アートの紹介があったけどよく分からなかった。
山頂につくと立派な黒い石門 と、108段の階段がお出迎え。
もう108段くらいの階段にはびくともしない。慣れた。
西の高野山と言われるだけあり格式を感じる。
江戸時代に再建されたという本堂は彫刻が立派。
大師堂に向かうと、手前に橋がかかっており、高野山の奥の院と同じ作りになっている。
一つ違うのは、撮影禁止ではないこと。
(禁止とは書かれてなかったはず。。)
大師堂裏の奥の院の写真も撮らせていただいた。
ロープウェイ、結構な値段なのだけど、参拝正味30分で戻ってきた。
ちょっと勿体無い。
紅葉の時期などは相当混むのだろうなぁ。
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第二十番 鶴林寺
ご本尊・地蔵菩薩
また山中のぐねぐね道を登る。
立派な杉が林立してる。
空海さんが修行中に、この山でつがいの鶴がお地蔵さんを護っているのを見たという。
鶴の伝説にまつわるお寺なので、山門には金剛力士像とともに鶴の木造が。
ちょっと眼光鋭いよ。この子達は。
とっても珍しい本堂の脇も阿吽の鶴像。
お寺のマークも鶴。印象的なお寺。
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第十九番 立江寺
ご本尊・地蔵菩薩
きれいな多宝塔が見える。境内はコンパクト。
”こうやくん”の立て看板あり。
巨大な大師像が龍の像と並んでいる。
珍しい取り合わせ。
黒面大師という珍しく黒い顔の厄除け大師像がある。
境内では近所の子たちが遊んでいるのか、子どもたちのはしゃぐ声が聞こえていた。
立派なお堂や塔を有しているのに、
雰囲気アットホームで良い。
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第十八番 恩山寺
ご本尊・薬師如来
空海さんのお母様、玉依御前ゆかりのお寺。
ここで玉依御前は剃髪されたそうで、そのお堂がある。
そこを見守るかのように立つ大師像が立派。
ここのお寺オンリーのお守りは摺袈裟。
摺袈裟とは仏を表す梵字や仏の功徳を説いた言葉「陀羅尼(だらに)」を刷ったもの。
所持すると、陀羅尼の功徳により、いかなる病気も治癒し、滅罪生善の功徳があるそうです。
800円で極楽浄土保証。・・・買うでしょ。
なお、亡くなった人の棺桶に入れると、極楽浄土に行けるとか。
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というわけで、本日はここまで。
ついに、終わりが想像できる数字になってきました。