[3分で読める]石油開発企業が儲ける仕組み
こんにちは。普段はプログラマーをしている19歳の会社員ですが、noteではITからは少し離れた"お金"の話をしていこうと思っております。
株式投資をやっている方、またはこれから個別株への投資を考えている方は、各企業のビジネスモデルを理解していなければ、企業の将来性を見抜くことが出来ません。
私も中々個別株で勝てていないので、勉強としてこのような記事を書いていこうと考えました。
今回は石油開発企業がどのように利益を出しているのかについてまとめていきます。
尚、本記事は知識ゼロの状態から調べながら執筆しておりますので、石油開発企業についてよくわかっていない方向けの記事となります。ご理解頂けますと幸いです。
石油業界のビジネス領域
石油開発企業の説明の前に、もう少し大枠の"石油業界"のビジネス構造について簡単に解説します。
石油業界には、以下の3つのビジネス領域が存在します。
上流・・石油の生産・開発を行う。
中流・・石油の輸送などを行う。
下流・・消費者に石油の販売などを行う。
本記事で解説する石油開発企業は主にこの中の「上流」を担当します。
石油開発企業の一般的なビジネスモデル
それでは、石油開発企業が事業を通して収益を上げるまでの主な流れについて説明します。石油開発は、主に以下の順序で行われます。
鉱区の取得・・ 鉱区とは、石油・天然ガス等の地下資源を探鉱・開発・生産できる区域のことです。産油国の政府が実施する入札に参加したり、鉱区権益をもつ事業者から権益を買収するなどして、鉱区を取得します。
探鉱・・ 地質調査(地下構造を解明するため行う調査)や物理探索(地下の地質構造や鉱床の存在などを知る目的で、物理学的手法を用いて行う調査)を行い、原油・天然ガス鉱床の存在可能性を調査します。
評価・・ 原油・天然ガスの存在が確認された場合に、埋蔵量を評価します。また、採算性を検討し、商業生産の可否を判断します。
開発・・ 石油・天然ガスの生産・出荷に必要な設備を建設します。また、石油・天然ガスを採取するための井戸である「生産井」を掘削します。
生産・・ 掘り出した石油・天然ガスを精製・処理します。
販売・・ 生産した石油を石油元売り会社や商社、天然ガスを都市ガス会社や大口需要家、電力会社などに販売して売上を獲得します。
石油開発企業の"価値"を計る為のワード
バレル・・ 体積の単位。1バレルが約159リットル。原油埋蔵量を示す際に使われます。埋蔵量が多いほど、企業価値の源泉が大きいということなので、将来性が見込まれます。
EOR(石油増進回収)・・ 通常の油田開発や原油採掘技術では取り出せない石油を回収する為の手法。油田からの原油生産を増加させることが目的です。熱によって油の粘性を下げて油を流れやすくする「熱功法」や炭酸ガスなどを溶媒として油を抽出する「ガス技法」など、様々な手法があり、より回収率の高い手法を用いることが求められます。
まとめ:石油開発企業は石油・天然ガスを企業に販売して儲ける!
ここまで、ご拝読頂きありがとうございました。
まとめると、石油開発企業は石油業界の中でも上流と呼ばれる部分を担当し、開発・生産を通して石油・天然ガスを主に企業に販売することで利益を上げていることがわかりました。
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