GASとChatGPTで実現するスマートなLINEBOT開発③〜Open Weather Map APIを用いて天気予報の情報を取得しよう〜
今回はOpen Weather MapのAPIを用いて、天気予報の情報の提供をしてくれる機能をLINEBOTに追加してみようと思います。
前回までに、基本的な会話とゴミ出しを通知してくれるLINEBOTの開発を記事にしてみました。
第一弾はこちら↓
LINEBOTに天気予報の機能を導入しようと思ったきっかけは、最近国内外各地を旅行しているため、天気予報の情報を素早く取得したかったからでした。
ニュースを見ればいいのでは?と思われるかもしれませんが、僕の家にはテレビがなく、ネットで見ようにも毎回開くのもめんどくさい…。
1、2回なら良いかもしれませんが、ニュースを見るために毎回開いてたら、ちりつもで時間の無駄です。
一方で、LINEBOTが毎日通知してくれれば、LINEを開くついでに面倒かけずにすぐに分かるのでは…?と思いつきました。実装できればこんなに便利なことはありません。
そして、実装してみた結果がこちら
天気予報の情報は毎朝自動で通知してくれるし、現在の天気も知りたい時に教えてくれます。良いですね…!
今回はOpen Weather MapのAPIを用いて、天気予報の情報の提供をしてくれる機能をLINEBOTについてまとめました。
LINE BOTで実現したいこと(再掲)・普通に会話ができる(済)
・家計簿を管理、スプレッドシートにまとめてくれる・日々のゴミ出しを定期的に知らせてくれる(済)
・天気予報を定期的に知らせてくれる←(今回)
・買い物リストをメモしてくれる
・タスクの管理
・スケジュールの管理
・画像解析
・その他(思いついたら羅列していく)
これまでの僕の実績(再掲)
・Pythonによるデータ分析、及び自動化の実現
・友人と数多のアプリを共同開発
・GASを使った画期的なLINE BOT開発←今ここ
Open Weather Map APIについて
APIについては第一回で説明しました。今回もChatGPT同様、外部で使用するためにAPIを使います。
今回はOpen Weather MapのAPIを選択。
天気予報のAPIについては予想より数多くの会社が提供しており、どれにしようかと悩みましたが、無料かつシンプルなOpen Weather MapのAPIに注目しました。
APIを発行し、後述するコードにコピペしました。
コード詳細
だんだんコードが長くなってきましたが、前回から追加したコードを記載しておきます。
まずは下記コードにスプレッドシートIDとOpen Weather MapのAPIキーを入れます。
const spreadsheetId = "XXXXXXXXXXXXX"; // スプレッドシートのID、追加
var OPENWEATHERMAP_APIKEY = 'XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX'; //追加
スプレッドシートIDは、スプレッドシートのURL「/d/」と「/edit#gid=0」の間にあります。例えば、URL:https://docs.google.com/spreadsheets/d/dakdoaudfoahihadfa/edit#gid=0
↑このURLのスプレッドシートIDは、"dakdoaudfoahihadfa"となります。
スプレッドシートは自身のGoogleドライブに新規作成し、タブを「天気予報」に変更します。
そして、「天気予報」タブのセルC1、D1、E1にそれぞれ「最高気温」「最低気温」「湿度」を入力します。
さらに、前回のコードでswitch構文を入れており、そのコードに天気予報を入力した場合を追加します。
そして、追加したswich文全体がこちら。
switch (user_msgarray[0]) {
case "ゴミ出し":
case "ゴミの日":
TakingOutTheTrash()
break;
//今回導入部分
case "現在の天気":
let cityList = ['Tokyo,JP', 'Kagawa,JP',"Galapagos"];
let cityname = ['東京', '香川',"ガラパゴス"];
var weatherInfo = [];
for (let i = 0; i < cityList.length; i++) {
var url = `https://api.openweathermap.org/data/2.5/weather?q=${cityList[i]}&appid=${OPENWEATHERMAP_APIKEY}&lang=ja`;
var responseforecast = UrlFetchApp.fetch(url);
var forecast = JSON.parse(responseforecast.getContentText());
var weather = translateWeatherToJapanese(forecast.weather[0].main); // 天気を日本語に変換
var temp_max = (forecast['main']['temp_max'] - 273.15).toFixed(1); // 最高気温を摂氏に変換して小数点第1位で丸める
var temp_min = (forecast['main']['temp_min'] - 273.15).toFixed(1); // 最低気温を摂氏に変換して小数点第1位で丸める
weatherInfo.push(`現在の${cityname[i]}の天気は${weather}、最高気温は${temp_max}℃、最低気温は${temp_min}℃です。`);
}
message = weatherInfo.join("\n")
lineReply(json, message)
break;
case "天気予報":
getForecast()
const spreadsheetforecast = `https://docs.google.com/spreadsheets/d/${spreadsheetId}`;
message = `天気予報の情報をスプレッドシートに記載しました。スプレッドシートのURLはこちらです: ${spreadsheetforecast}`
lineReply(json, message)
break;
default:
// LINEのメッセージをChatGPTにメッセージ
const messages = [{ "role": "user", "content": user_msgarray[0] }]
const headers = {
'Authorization': 'Bearer ' + OPENAI_APIKEY,
'Content-type': 'application/json',
};
const options = {
'method': 'POST',
'headers': headers,
'payload': JSON.stringify({
'model': MODEL_NAME, // 使用するGPTモデル
'max_tokens': MAX_TOKENS, // 最大トークン
'temperature': MODEL_TEMP, // ランダム性
'messages': messages
})
};
//ChatGPTのAPIを呼び出す
const res = JSON.parse(UrlFetchApp.fetch(GPT_ENDPOINT, options).getContentText());
//ChatGPTから返却されたメッセージをLINEに
lineReply(json, res.choices[0].message.content.trimStart());
}
}
また、function文も追加します。
function weathernews() {
getForecast()
const spreadsheetforecast = `https://docs.google.com/spreadsheets/d/${spreadsheetId}`;
message = `天気予報の情報をスプレッドシートに記載しました。スプレッドシートのURLはこちらです: ${spreadsheetforecast}`
if (!message) return;
const payload = {
to: USER_ID, //ユーザーID
messages: [
{ type: 'text', text: message }
]
};
const params = {
method: 'post',
contentType: 'application/json',
headers: {
Authorization: 'Bearer ' + LINE_ACCESS_TOKEN
},
payload: JSON.stringify(payload)
};
UrlFetchApp.fetch(LINE_ENDPOINT_PUSH, params);
}
function getForecast() {
var apiUrl = 'https://api.openweathermap.org/data/2.5/forecast?q=';
var cities = ['Tokyo,JP',"Kagawa,JP", "Galapagos"];
var weatherData = [];
for (var i = 0; i < cities.length; i++) {
var city = cities[i];
var requestUrl = apiUrl + city + '&appid=' + OPENWEATHERMAP_APIKEY + '&lang=ja&units=metric';
var response = UrlFetchApp.fetch(requestUrl).getContentText();
var json = JSON.parse(response);
var weatherInfo = [];
for (var j = 0; j < json['list'].length; j++) {
weatherInfo[j] = [];
weatherInfo[j][0] = json['list'][j]['dt_txt'];
weatherInfo[j][1] = translateWeatherToJapanese(json['list'][j]['weather'][0]['description']);
weatherInfo[j][2] = json['list'][j]['main']['temp_min'];
weatherInfo[j][3] = json['list'][j]['main']['temp_max'];
weatherInfo[j][4] = json['list'][j]['main']['humidity'];
}
weatherData.push({ city: city, data: weatherInfo });
}
var sheetName = '天気予報';
var sheet = SpreadsheetApp.openById(spreadsheetId).getSheetByName(sheetName);
// 既存のデータの下に新しいデータを追加
var lastRow = sheet.getLastRow();
for (var i = 0; i < weatherData.length; i++) {
var city = weatherData[i].city;
var weatherInfo = weatherData[i].data;
// 都市名を書き込む
sheet.getRange(lastRow + 1 + i * (weatherInfo.length + 2), 1).setValue(city);
// 天気情報を書き込む
sheet.getRange(lastRow + 2 + i * (weatherInfo.length + 2), 1, weatherInfo.length, weatherInfo[0].length).setValues(weatherInfo);
}
}
function translateWeatherToJapanese(weather) {
switch (weather) {
case "Clear":
return "晴れ";
case "Clouds":
return "曇り";
case "Rain":
return "雨";
default:
return weather;
}
ここまで記載できたら、あとはデプロイするだけです。
デプロイ後、LINEBOTに「天気予報」と入力してみました。
無事返事をしてくれました!
そして、そのURLを押してみると…
指定のスプレッドシートに天気予報の情報を書き込んでくれます。スプレッドシートと簡単に連携できるのがGASの強みですね!
また、「現在の天気」と入力すると現在の天気を教えてくれるようにしました。
うん、分かりやすくて素晴らしい。
地名については、香川やガラパゴス諸島に旅行で行ったので、その地点の天気を知らせてくれるようにしています。
もし他の地点を通知して欲しい場合、コード内の地名を変えてみましょう。
var cities = ['Tokyo,JP',"Kagawa,JP", "Galapagos"];
↑もし日本の地名ならJPを入れましょう。詳細はOpen Weather Mapの公式サイト見ていただければ…!
天気予報を通知してくれることが分かったので、あとはトリガーを追加しましょう。
これで毎日天気を自動で知らせてくれます。これは便利!!
今回はここまでとさせていただきます。
だんだんと便利になってきましたね・・・!
次回は家計簿について記事にしていこうかと思います。
この記事と並行してLINEBOTの欠点、及び画期的なLINEBOT開発について記事にしています。ぜひご覧ください。
それでは!!
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