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自分の守り神でもある自律神経を理解する

よく使われるけれどあまり意味が分からずに使ってしまう言葉に【自律神経】があります。

自律神経は交感神経と副交感神経の働きがあるもの。この段階で分からなくなっている人が多いと思います。

健康三原則には、食事・睡眠・運動という三つがあります。これらは常に自律神経のどちらかの神経が働いている状態です。

だからこそ、食べたり、寝たり、動いたりするわけです。これらの自然な行動を薬でコントロールすることが普通にできるのでしょうか?



薬でコントロールしてはならない一番重要な神経

自律神経は、日常習慣そのものです。その日常が乱れたり、無理をしたり、身体に合わない行動を取ったりすることで、体調は狂っていきます。

その状況を一般的に自律神経失調症と言います。通常であれば一つの病気に、いくつかの症状がありますので、今の体調の中にその症状があれば病気を想像してしまう癖があります。

そして、自律神経失調症の中には数えきれないほどの症状があります。一つでも当てはまる症状があればその病気だと判断します。

だからこそ、病院に自律神経失調症と診断してもらいに受診します。ところが、病名をつけずに帰す医師がいます。

そのような医師を一般的には、【やぶ医者】と呼んでしまいます。けれど、私的にはいたって患者思いの行動だと思っています。

要するに、人間は自分の体調ぐらい自分で治せる力があるのが普通で、治せなくなるほど退化している人たちが薬を必要としている人なのです。

『お前は何を言っているんだ?』と思われた場合には、こちらで解説しているので動画を見てください。


交感神経を高ぶらせる世の中

あなたも私も日々電気を使っています。暗かったら明かりをつけ、寒かったら暖房を、暑かったらクーラーのスイッチを入れます。

現代社会はストレス社会と言われています。夜暗くなってもTVやパソコン、スマホは明るく画面を見れる状態を維持してくれます。

コンビニや24時間レストランも普及したことで、いつでも自由に食事を取ることができます。

ビュッフェやバイキングのような食べ放題のお店も増え、お腹いっぱい食欲を満たすことができるようになっています。

○○ザップのように筋トレ組織も整い、自由に体型を変えることができる世の中になっています。

トレーニングを好む人は筋トレへ、トレーニングが苦手な人はヨガやストレッチへ、運動自体やりたくない人は家でゴロゴロします。

何が健康で何が健康でないのか?病気になれば不健康。病気にならなければ健康と捉えている人が多いのですが、実際はそんな単純ではありません。

なぜならば、交感神経を働かせた分、副交感神経でリセットさせなければならないからです。


副交感神経が健康に直結するのか?

副交感神経を働かす筆頭に腹式呼吸があります。では、腹式呼吸ができれば健康なのかというとそうではありません。

冷え性対策で半身浴を好んで行っている人がいますが、副交感神経を高めすぎるとうつ病になります。

頑張って半身浴を続けていると徐々に交感神経に切り替わっていきます。要するに、副交感神経を高めようと思えば思うほど交感神経が昂る仕組みになっています。

長く寝れば良いかというとそうではありません。絶食ダイエットが重要なのかというとそうではありません。

柔軟性があればいいのかというと、ただ関節が甘いだけの可能性もあります。要するに、半分脱臼している状態ということで柔軟性ではなく弱い身体ということが言えるケースも多かったりします。


自律神経は自然治癒力の中で大きな役割

自律神経は完全自動で身体を守ってくれる重要な神経です。だからこそ、交感神経でも副交感神経でもない中立な立場から、あなたの行動一つでどちらの神経を働かせたのかによって逆の神経を緊急発動させてバランスを取っているのです。

だから、薬でコントロールすると、厄介なことが起きます。薬は人工的なものなので、一方通行の効果しか出せません。

要するに、交感神経の症状が出ていれば、その症状を止めるか副交感神経を高める薬を使って一時的な楽を感じることができます。

ところが辞め時を知りません。たいていの場合には出された薬を飲みきるまで飲み続けます。

しかし、一回飲んで楽になる場合もあれば、まだまだつらさが残っている場合があります。

楽になった段階で薬を止めればいいのかというとそうではありません。なぜならば、症状を感じなくさせているだけの薬の場合もあるからです。

基本的に、自律神経を正常化させる薬はこの世の中に存在していませんので、薬でのコントロールは考えない方が良いです。

何か症状が出てくれば、もしくは症状を取り除くことができなければ、また病院へ行くことになります。

いつまで経っても自律神経に戻ることはありません。しかも、薬を飲んでいる間は身体を守る神経の活動は完全に頼ることができない状態です。

しかも、病院へ行った理由が自律神経による症状なので、薬を飲んでいる間にその生活を続けてしまう人が多いのです。

もちろん、症状が治ったとしても同じ生活スタイルに戻れば症状も戻ります。

自動調整してくれる自律神経ですらコントロールすることなかった生活習慣をしているので、あなた自身が気づいて生活改善しない限り、その苦しみは止まることがありません。


まとめ

自律神経失調症という言葉が一般化してから、うつ病やパニック障害、更年期障害という病名が世間をにぎわし始めています。

便秘や下痢やめまいは、昔から悩まれている人が多い症状ですが、どれをとっても自律神経失調症です。

この記事はあくまでも自律神経と薬の相性しか話すことができていません。なぜならば、一冊の本を書いても書ききれないほど膨大な情報になってしまうのが自律神経だからです。

自律神経の専門家という言葉が横行するようになりましたが、どこまで自律神経を理解しているのかわからないのでこの内容だけでも当然のように理解できている人についていってくださいね。

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