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「プライドと偏見」〜ミスター・ダーシーの邸宅訪問記〜
2015年にイギリスへ旅行した際、キーラ・ナイトレイ主演の映画版『プライドと偏見』でミスター・ダーシーの住まいである"ペンバリーハウス"として使われた、チャッツワース・ハウスという邸宅を訪れました。「あのシーンで使われた場所!」と感激したことを覚えています。是非イギリスに行った気分でご覧いただければ嬉しいです。
ロンドン〜チャッツワースハウスへの行き方
筆者はツアーではなく自力で邸宅まで向かいました。ロンドン滞在中に日帰りで行きましたが、電車やバスを乗り継いで行ったので丸一日かかりました…。車の運転ができる方は緑豊かな丘陵と田園風景が広がるイングランドのカントリーサイドをドライブする楽しみもあるので、レンタカーもオススメです。そうでない方は、近隣で1泊してもいいかと思います。
1.ロンドン 「セント・パンクラス駅(St. Pancras)」からイギリス国鉄(National Rail)に乗りシェフィールドに向かう。
この駅はハリーポッター好きの方ならご存知、9と3/4ホームがあるキングス・クロス駅と隣接しています。かなり大きな駅で地下鉄(Underground)も通っていますが、今回乗るのは地上の電車です。ホームを間違えないようにご注意を!約1時間半で到着します。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70756314/picture_pc_2749667826b70068f09590f12d53ae03.jpg?width=1200)
2.シェフィールドからバスに乗りチャッツワースハウス駅で降りる。
路線バスに乗るため、到着まで44駅あります…。もちろん全てのバス停に止まる訳ではないですが、当時私もいつ着くんだろう?と不安になりながら乗っていました。閑静な住宅街が続き、次第に草原が広がっていきます。
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70820998/picture_pc_243514aec2c5943ad55a8e131c56e3bc.jpg?width=1200)
トータルでロンドンからチャッツワースハウスまでの所要時間は約3時間と長い道のりになります。後から振り返ると日帰りではなく、ロンドンに滞在拠点を置きながら、シェフィールドで1泊してもよかったのかなと思います…。
シェフィールドはそこそこ栄えていましたし、ホテルもあるようです。近くにはマンチェスターやバーミンガムといった大きな都市もあるので、周辺都市に滞在しているなら日帰りでもいいのかもしれませんね。
ミスター・ダーシーの邸宅へ
バスをおりればもうそこはプライドと偏見の世界…!まるでタイムスリップしたかのようで、散歩をしているエリザベスがひょっこり木陰から出てきたり、ダーシーが乗る馬の蹄の音まで聞こえてきそうです。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70778602/picture_pc_2ed8d426ff816d4b60bb263f261ffa58.jpg?width=1200)
壮麗で豪奢、まさに大金持ちのダーシーの邸宅にふさわしいお屋敷です。映画のシーンとともに実際の建物の様子をご紹介します。
あのシーンの足跡をたどる
エリザベスがお屋敷見学の際に彫刻の間を見学していたシーン
叔父・叔母とともにペンバリーハウスを訪れたエリザベス。女中に案内されながら見学する中で、立派な彫刻が並んだ一室にたどり着きます。ちなみに、当時も大金持ちの邸宅を一般人でも自由に見学できたそう。今、私たちが観光で訪れるのと同じ感覚ですね。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70777757/picture_pc_8794ecc3ff5f43ddd2742582ce96eb5c.jpg?width=1200)
実際のお部屋がこちら。彫刻の配置は変わっていますが映画のシーンそのものでした。建物自体があまりにも立派なので、撮影でもほとんど手を加える必要がなかったと映画のメイキング映像でも関係者が語っていました。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70777880/picture_pc_10ba39dee5c4224948726190728736b7.jpg?width=1200)
ダーシーの彫刻
ダーシー好きの女性は必見。映画にも出てきたダーシーの彫刻も飾られていました!映画のために作られた彫刻がそのまま引き取られ、展示されているようです。ダーシー役を演じたマシュー・マクファディンさんのお顔そのものですね〜。エリザベスと同じように、思わず見とれてしまいます。やはりダーシー人気は世界共通のようで、ここで写真を撮る女性たちはかなり多かったです(笑)
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70778284/picture_pc_abacdd17c3834a8f8cdccd777fea8520.jpg?width=1200)
エリザベスが屋敷の外へ飛び出ていくシーン
エリザベスは屋敷の主人であるダーシーは不在と女中から聞いていたにも関わらず、偶然にも早く帰ってきたダーシーと遭遇してしまいます。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70819635/picture_pc_73f282ff48002abbe129d8c9a0779d25.png?width=1200)
驚きのあまり屋敷の外に駆け出すシーンは、庭へと続く階段で撮影されたと思われます。残念ながらこの階段には近づくことはできませんでしたが、雰囲気は遠目の写真から感じ取って頂ければ…。
![画像11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70848118/picture_pc_015d49a39d52ae22c36de4d8294dd410.jpg?width=1200)
ダーシーとエリザベスが対峙するシーン
エリザベスがダーシーの1度目のプロポーズを断ってから初めて顔を合わせるため、庭園をバックに少し気まずい空気のまま対峙する2人。ダーシーの不器用ながらもエリザベスへの溢れんばかりの愛が、言葉や態度の端々から感じられる印象的なシーンでした。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70819736/picture_pc_c6ea6e4ac30834601bb0abf40e262b8c.png?width=1200)
こちらの庭園も自由に散策が可能ですので、ぜひこの土地の領主になった気分で歩いてみてください。あまりにも広大で一体どこまでが領地なの!?と驚くこと間違いありません。どこまでも散歩が出来てしまいますが、帰ってこれなくなるので歩きすぎにはご注意を。悲しいですがダーシーのような王子様は馬で駆けつけて助けにきてくれません…。
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70847456/picture_pc_cd294693c81f26d14b07d7eddf941c82.jpg?width=1200)
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70847633/picture_pc_0161d53bf46596f736dacb43371d6067.jpg?width=1200)
以上、ダーシーの邸宅として使われたチャッツワース・ハウス訪問記でした。郊外の古い宮殿や邸宅へ公共交通機関を使って行くのは長い道のりになりますが、せっかくイギリスを訪れるからには多少無理をしてでも行く価値は大いにあると思います。ぜひオースティンの世界を楽しんでください。
おまけ
ダーシーの妹ジョージアナがピアノを弾くシーン
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70849133/picture_pc_3b91ffe5c0fffac07d555e4ea436bd4a.png?width=1200)
このシーンもチャッツワースハウスかな?と思っていましたが違ったようです…。また別のウィルトン・ハウスという邸宅とのこと。こちらもドラマ「ザ・クラウン」や映画「エマ」などで使われているそうです。