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JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテク 特別展示『海の人類史-パイオニアたちの100万年』をもっと楽しめる!おすすめ本5選

注目の特別展にあわせて、CUMAGUSおすすめの5冊を紹介するマガジン
「特別展・企画展をもっと楽しめる!おすすめ本5選」

今週のテーマは、JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテクで開催されている特別展示『海の人類史-パイオニアたちの100万年』(7/5~10/6)
本日のブックリストはこちらです!


企画展紹介

 現代の私たちは、海から多くのものを得ていますが、そのような今は、旧石器時代にはじまった祖先たちによる海の開拓史の上に築かれたものです。最新の研究によれば、3万8000年前頃に現れた「最初の日本列島人」は、漂流民ではなく、困難な海を渡ってきた「航海者」でした。巨大マグロを捕えるなど、その後に続いた縄文人の海への挑戦も、見逃せません。そんな祖先たちが海で成し遂げてきた数々のことからは、「人間の力」の大きさを思い知らされます。
 しかし現代の私たちも、海への挑戦をやめたわけではありません。現代人は海で何をしようとしているのか―本展では、海運業におけるその最前線の一端を紹介します。そこでは高機能の追求を超えた思想的な革新が起きており、人類と海との関係が新たなフェーズに入りつつあることがわかります。
 本企画では、東京駅前のインターメディアテクの特別展示スペースにて、人類の海に対する100万年の挑戦史を、学問とアートを融合させるインターメディアテク独自の手法で展示します。この展覧会が、私たちと海との関係を見つめなおす機会になることを願っています。



オススメ本① 海の人類史-パイオニアたちの100万年 (海文堂出版)東京大学総合研究博物館 編


https://www.kaibundo.jp/2024/06/85300/
著者名:東京大学総合研究博物館(編)
出版社名:東京大学総合研究博物館(発行) /海文堂出版(発売)
定価:5,500円(本体5,000円+税)
A4変判:160ページ

【本展公式! 図録&参考書籍】

私たちは 祖先たちに勝てるのか?
見えない島を目指した旧石器人
巨大マグロを捕えていた縄文人
原始×現代

人類が海と向き合いはじめてから今に至る100万年の壮大な歴史を、豊富な画像で振り返る1冊。人間と海に関心がある全ての方へ。

本書は、インターメディアテク(東京大学総合研究博物館が日本郵便株式会社と協働で運営する展示施設)における2024年度夏季特別展示「海の人類史 パイオニアたちの100万年」の展示図録・参考書である。
(海文堂出版ホームページより)

オススメ本② 日本人はどこから来たのか? (文春文庫) 海部 陽介 著


https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167912321
著者名:海部 陽介 (著)
出版社名:文藝春秋(文春文庫)
定価:770円 (本体700円+税)
文庫判:256ページ

【この列島に人類が到達した足跡を徹底研究】

日本人の祖先は、どのようにこの列島に渡ってきたのか。この課題に徹底的な科学調査によって迫り、アフリカから日本までの「グレートジャーニー」の道筋を浮かび上がらせる。
従来の「人類の祖先は海岸沿いに移動した」という説によれば、日本人の祖先は太古、海面が低かった陸続きの時代に歩いて日本列島にやってきた、と考えられていた。この定説に疑問を抱いた、著者を中心とする「国立科学博物館人類史研究グループ」は、ユーラシア大陸全体より出土した遺跡のデータを集め、その年代と、そこより出土した人骨のDNAを、地図上に再現した。
その重層的な調査の結果見えてきたのが、日本人の祖先はユーラシア大陸の北と南、さまざまなルートをたどって日本にやってきた、という事実。そして最終的に「対馬ルート」「沖縄ルート」「北海道ルート」の三つの入り口から日本列島に到達したことが明らかになる。そのとき、対馬はすでに海峡であり、沖縄は列島であった。すなわち、最初の日本人は、歩いてではなく「航海」によってこの日本列島にやってきたのだ。
3万8000年前、われわれの祖先は、偶然の漂流によってではなく、強い意志を持った航海者として、日本列島に移住してきたのだ。
単行本が発行されたのち、著者を中心とする研究グループによってクラウドファウンデイングが立ち上げられた。当時の船を手作りし、黒潮に乗って沖縄の島から島へと航海する挑戦の様子は、NHKスペシャル「人類誕生」で取り上げられ大きな話題を呼んだ。2019年夏、いよいよ台湾から与那国島への、日本人誕生を再現する航海に挑む。
(文藝春秋ホームページより)

オススメ本③ ぼくは縄文大工 石斧でつくる丸木舟と小屋 (平凡社新書) 雨宮国広 著


https://www.heibonsha.co.jp/book/b517408.html
著者名:雨宮国広 (著)
出版社名:平凡社(平凡社新書)
定価:946円 (本体860円+税)
新書判:224ページ

【「3万年前の航海徹底再現プロジェクト」丸木舟を作った「縄文大工」の雨宮さん】

主に石斧を使って丸木舟や小屋を造る「縄文大工」。
豊富な写真とともに、石斧や黒曜石などの太古の道具でものづくりをすることの面白さを紹介する。
大航海が行われた3万年前の船をつくり台湾から与那国島まで走らせた記録、工夫に溢れた住居の復元などから新たな縄文人像を探る。
また自らも実践する「縄文暮らし」で、囲炉裏の灰で歯を磨いたり、“うんちの長さ研究”をするなど、ユニークな生活にも迫る。
(平凡社ホームページより)

オススメ本④ ヒトはなぜ海を越えたのか―オセアニア考古学の挑戦― (雄山閣)秋道 智彌・印東 道子 編


https://www.yuzankaku.co.jp/products/detail.php?product_id=8637
著者名:秋道 智彌・印東 道子 (編)
出版社名:雄山閣
定価:3,080円 (本体2,800円+税)
A5判:264ページ

【島から島へ、カヌーで海を越える! ポリネシア・オセアニアへのヒトの拡がり】

篠遠喜彦が発展に大きく寄与したポリネシアの考古学と人類学。
現時点での到達点と、今後に向けての指針を、さまざまな視点、手法を用いてまとめた、過去と未来をつなぐ一書ここに完成!
ポリネシア人拡散のはじまり/オセアニアへの拡がり/航海とカヌー/ポリネシア人とはなにか―アジアとのつながり―/オセアニアの文化遺産と考古学
(雄山閣ホームページより)


オススメ本⑤ 最新図解 船の科学 基本原理からSDGs時代の技術まで (講談社ブルーバックス)池田 良穂 著


https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000378008
著者名:池田 良穂 (著)
出版社名:講談社(ブルーバックス)
定価:1,210円(本体1,100円+税)
新書判:272ページ

【SDGs時代に世界をつなげる「船」の基本原理から最新技術まで徹底解説!】


古代から人の生活を支え、文明の発展に寄与してきた「船」。世界が一つにつながっている現在、航空機をはるかにしのぐ運搬力をもつ船の役割は増しています。
船の歴史から、船の構造、動力、エネルギーなどあらゆる話題を豊富な図版と共に解説。これ一冊で、船に関するすべてがわかります。SDGs時代に、省エネルギーの交通機関である船はこれからどうなっていくのか?
地球環境と共存する重要インフラである「船」の最新情報がわかると共に、船が開く未来が見えてくる!
(講談社ホームページより)

あとがき

JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテクで開催されている特別展示『海の人類史-パイオニアたちの100万年』(7/5~10/6)がもっと楽しめる!
オススメの5冊、いかがでしょうか。

マガジン「特別展・企画展をもっと楽しめる!おすすめ本5選」は毎週水曜日更新です。
今後も注目の特別展・企画展を取り上げていきます。お楽しみに!

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