Designship 2022 どこよりも早い現地レポート(1日目)
2022年11月12日(土)- 11月13日(日)に開催されるDesignship 2022に、サポータースポンサーとして協賛しており、弊社から2名会場に参加するので、気になったお話や登壇テーマを現地レポートします。
Designship 広野さんのご挨拶
1日目の最初は代表の広野さんから
Raymond Loewyの言葉
「Design is too important to be left to designers」
を用いたメッセージでオープニング。
デジタル・グラフィック・プロダクトの幅広い領域の「デザイン」は第四次産業革命において融合し、各領域の壁を越えて一同に会し、学び、鼓舞し合うような機会がDesingshipであることが説明されました。
物語の力で「デザイン」の壁を超える。これから各スピーカーが過去から未来の物語が始まります。
※ 尚、広野さんの1日目最初の登場は気持ち抑えめのスタートでしたが、一言一言の重みがありますね。
デザインで未来の希望をつくるには:太刀川 英輔
NOSIGNERの太刀川さんは、40億年にわたり変異と適応を繰り返してきた生物や自然を学ぶことで、創造性の本質を見出し、体系化した『進化思考』についてご説明がありました。
(HOW):偶発性を起点にした発想手法適応
(WHY):自然選択を起点にしたリサーチ手法
HOWとWHYを繰り返し、この変異によって偶発的に無数のアイデアが生まれ、イノベーションを起こせるようになるエッセンスの紹介がありました。
(内容が濃すぎてあまりメモができなかったので、ちゃんと書籍読みます)
書籍はこちら
デザイナーが地域の中で実践と対話から見つけた「関与」の可能性:金田 麻衣子
日立が取り組むビジョンデザインについてはお話がありました。
1人の農家の方とデザイナーの関与の中で生まれたデザインの可能性と、これからインフラに関わるデザイナーの姿勢と責任について実体験に基づいた経験をご紹介されました。
市民の方との共創やインクルージョンは、地域の方々を巻き込むのではなく、一緒の立場となるlことが重要であり、仕組みが活用される状態までデザインする責任がある。このような強いメッセージがありました。
「共創」の難しさをあらためて感じるセッションでした。
コミュニケーションで生まれるアイデアとデザイン:森本 千絵
広告の仕事はラブレターとして、媒体、手法にとらわれないデザインをご紹介いただきました。
企画書は地図とし、始まりと終わりのあるストーリーとして、1つの絵本として作成しているとのこと。
単なるビジュアルではない、ストーリーの中から生まれるコミュニケーション、デザインは見ている人を引きつけるものがありました。
すべての人の移動を楽しくスマートにする、シニア世代のためのモビリティデザイン:小松 岳
高齢者の免許返納後のモビリティとして開発されているWHILL。
ちょっとした外出にハードルを感じる高齢者に対して、普段の生活をこれまでどおりに送れるようなモビリティを開発されています。
乗りやすさだけでなく、乗っているときの姿や主体的な操作ができるか、といった乗っている人がポジティブになれるようなデザインというのが、印象的でした。
そのデザインは使う人に似合うのか、ということにこだわってデザインされている、というのが元時計メーカーのデザイナーならではの視点だと感じました。
なぜ、フィジカルとデジタルのデザインは分かれてしまうのか?:中島 亮太郎
プロダクトデザイナーといったときに、モノとデジタルに分けて考えられる事が多いなかで、共通点がみいだせるのではないか、というお話がありました。
1つのビジネスで活かせる専門性から、どんなデザインにも活かせる汎用性の高いデザインが重要ではないかと紹介いただきました。
汎用的なデザイン手法として3つご紹介いただきました
手で書く
自分でつくってみる
一歩引いて、探索し続ける
デザインは社会や世界に貢献できるはず、もっと自由にデザインをできるはず、というメッセージが印象的でした。
宇宙開発から再発見するデザインの力:鈴木 友里恵
宇宙とデザイン、どちらも好きであった鈴木さんがどうすればできるか、自分自身の体験をもとにご紹介いただきました。
ジュールベルヌの月旅行から始まり、NASAのデザインの遍歴、プロダクト・エンジニアリング視点であった宇宙のデザインから、他分野をつなぐ触媒としてのデザインになってきているとのこと。
近年は宇宙空間でのウェルビーイングや多様性といったことについてもデザインを用いて考え始められているそうです。
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