カルチベ事業内容
CULTiVT カルチベート的生業の3本柱「ワイン」「菜園」「読み書き」それぞれの活動内容と、なぜそれらを生業にしようと思ったのか、その想いを紹介したいと思います。
CULTiVT Wine Shop ‘ビオディナミ専門’
ソムリエ。実は私の本業はソムリエです。
現在フレンチレストランでソムリエとして毎日現場の前線に立っています。その傍ら、オンラインのワインショップを運営することにしました。かねてより将来的にはその知識を生かしてワインショップを開きたいと考えていましたから。そしてワインを扱うなら絶対「ビオディナミ・ワイン」にしようと。
※ビオディナミとは、オーガニックの一種。
生体力学農法とも言われ、有機農法に加え、天体の運行に合わせ、自然物質を使った特別な調剤を用いて、自然の潜在能力を引き出す農法のことで、認証を得るためにはその他の有機農法よりさらに厳しい基準をクリアする必要がある。簡単に言うと、最高基準の有機農法であるのに加えて自然哲学的要素を取り入れた農法・醸造法である(より詳しい説明はまた別の機会に!)。
職業柄、各国の様々なタイプのワインをテイスティングする機会があり、その中で時々驚くようなワインに出会うことがあります。葡萄エキスの圧倒的凝縮感と、そこから溢れ出る香りが混然一体となった一つの大きな塊のようなワイン…おいしさが長い余韻とともに身体中へとしみじみ広がって活力がみなぎるようなワイン…気付けば顔を綻ばせてしまうような、そんなワイン。
よくよく調べると、それらはビオディナミ製法で栽培・醸造されたワインであることが多かったのです。ビオディナミ製法は、比較的新しくてパッション溢れ、‟物好きな”生産者たちだけが実践しているような紹介のされ方をよく目にしますが、実はそれよりも、フランスではシャンパーニュやブルゴーニュ、ボルドーなど有名産地の多くのドメーヌがビオディナミに移行している動きにも注目すべきです。
「土地」の表現、「年」の表現を追求すればするほど自然そして宇宙まで注意深く観察しなければならない。ワインとはなんと手間のかかる産物か。不思議で、魅惑的。
とは言え、ビオディナミ・ワインであれば全て美味しいのかというと、そうとも限りませんから、そこは私が責任もって試飲して、‟本当においしい!” のみを厳選します。
本当においしいビオディナミ・ワインを飲んで、私自身、身体が活き活きと喜ぶ体験をこれから積み重ねたい。そして同じような体験を世の中のワインラヴァ―や今はそうでない人にもしてほしい、そんな想いでビオディナミ・ワイン専門のオンラインワインショップを開設しました。
CULTiVT Farming Club ‘微生物を生かす’
夏になると近所のおばちゃんがおもむろに「これもらっとくれー」と、茄子やトマト、かぼちゃなどを青い籠いっぱいに詰めて持ってくる。うちで採れた夏野菜の籠と御裾分けの籠が涼しい玄関に並んでいる。
実家思い出の一コマです。
いつか自身の新しい生活の場でも同じような環境を創り上げて、子供に採れたて無農薬野菜を食べさせてやりたい。そんな想いがあってカルチベート計画の中で最優先課題としているのが、実は「菜園」。
家庭菜園で野菜の種を蒔き育て、収穫して空いた畝にまた種を蒔き、としていると自然と四季を意識した生活にならざるを得ません。かつ我が家の菜園は無農薬・無施肥・草マルチで土中微生物の働きを最大限に生かす「自然菜園」を目指すため、成長スピードは緩やかで食べられる大きさまで育たないなんてこともしばしば…まだまだ菜園3年目の素人。草の勢いについていけない!収量もほんの僅か!育たない理由がなんなのかさえも分からない!
悪戦苦闘の様子を発信して、情報交換や苦楽を共有できる仲間が欲しい。そして気付いたら互いに野菜を交換している。「こんにちはー、これ、ね、いいからいいから」「やだ困る、そしたらカボチャ持って帰って、ね、採れすぎたのよ」・・・。やはり面倒くさい?…。憧れの生活です。
CULTiVT Bookshelves “表現すること”
読書が人並みに好きな私。
物語を読んでいると、その物語と全く関係のないとある場面、とあるセリフがふと浮かんできて、我ながらそのアイディアは他にないオリジナリティがあるような気がしてきて、試しに一つ書いてみるか、と適当な新人賞に応募したことがあります。結果は言わずもがな。。。
しかし、試しに書いたその行為の中で、はじめて心に触れてはじめて息をして、自分の人生がようやく一歩前に進んだと感じる瞬間と遭遇したのには驚きました。なんか、快感、みたいな。
もう一度その感覚を味わいたいがために、その正体を知りたいがためにまた物語を書きたいと思うのです。
書く行為、それは自分の頭をパカっと開いて、脳内の書架を見せているようで照れくさいもの。けれど、‘表現する’ という人間特有の性質は心を豊かにする何かがあるはず。
終わり。
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