風邪薬のおつかいで自分の直感に導かれた話
起
家人が現在しつこい風邪を引いており、鼻詰まりと咳がおさまらない。
仕事もあり中々医療機関を受診できないため、出かける用事があった私に市販薬を購入するよう頼んだ。
具体的には、
・咳にアプローチする飲み薬
・鼻づまりにアプローチする点鼻薬
の2点である。
承
用事を済ませた私は、出先で見つけた薬局をのぞいてみた。
シーズン的にも風邪や花粉症で上気道に何かしらの症状を感じる人が多い時期。風邪薬及び花粉症コーナーの品ぞろえはとても豊富だったが、何種類か品切れになっているものもある。
咳の薬のエリアを物色していると、「風邪薬を買いたくて…」と症状を伝えながら自分に合ったお薬を店員さんと探しているお客さんもちらほら。
風邪の症状、長引くと地味につらいですよね。早く良くなると良いですね。
先に色々リサーチをして目星をつけておいたものは運よく在庫があったので、次は点鼻薬を探す。
ところがである。
時期的に花粉症などアレルギー性鼻炎への高い効果を謳う点鼻薬は沢山あるものの、ウイルスなどによる急性鼻炎への効果を明確に打ち出したものが見つからない。
事前リサーチで興味を持った2つの点鼻薬のうち、1つはそのお店では「アレルギー性鼻炎専用」と書かれていたので風邪の鼻づまり用ではないらしい。残念。
もう1つはそもそも値札が見つからなかったので扱いがないらしい(どちらも第二類医薬品なのでレジ奥の棚ではなく売り場に置いてあるはず)。
転
いつもなら「目の前にあるもので手を打つか」となるのだが、なぜか諦められない自分がいた。
年に数回あるかないかの風邪薬の購入。
折角なら自分が良さそうだなと思ったものを選びたい。
そこで、とりあえず咳の薬だけ購入して薬局を出た。
薬局を出ると、道路を挟んだ向かい側に別の薬局がある。
そこものぞいてみることにした。
やはりそこにも目当ての点鼻薬は置いておらず、むしろ品ぞろえは先ほどの薬局のほうが豊富だった。
「さっきの薬局に戻って点鼻薬を買うか…」
と思ったとき、私の直感がこうささやいた。
「この周りにないなら自宅近くの薬局で買えばいいじゃないの。」
確かに自宅のすぐ近くにも薬局があるのだが、そこは先ほど咳の薬を買ったところと比べると面積が狭く、扱っている品数も限られる。
しかもどうやら目当ての点鼻薬はメジャーに取り扱ってないような感じで、打率的には相当しぶいところ。
先ほどの薬局に戻るか、自宅近くの薬局に賭けてみるか…
出先の最寄り駅の入り口でうーむと考えた挙句、
「とりあえず帰ろっか」ということに。
自宅近くの薬局にも無かったら潔くあきらめて、そこにある点鼻薬で良いものを探そう。
結
電車に揺られ、乗り換えてまた揺られて着いた自宅最寄り駅。
あの薬はあるのだろうか。
ちょっとドキドキワクワクしながら歩みを進め、自宅近くの薬局に到着。
そこの薬局の入り口はボタンを押して開くタイプの自動ドアなのだが、
その時は私が何回押しても開かなかった。
まるで私の入店を拒んでいるかのようだった。
運よくその薬局は入り口が2か所あったので、もう一方の自動ドアを試してみたら一発で開いた。しかも入ってすぐの場所が風邪薬コーナーだった。
なんたる自動ドアのお導き。
ドキドキしながら風邪薬コーナーを探す。
予想通り風邪薬コーナーは先ほどの薬局と比べて小ぢんまりとしていた。
棚は高いけど幅がない。やはり望み薄だったか…
目を右から左へ素早く動かして、点鼻薬コーナー探す。
お目当ての点鼻薬。いた。しかもラストの一個。獲ったどー。
最寄りの薬局の品ぞろえ力を完全に舐めていた。
コーナーの面積が狭い分、少数精鋭のエリートを取り揃えていたようだ。
(注:薬についてはあまり詳しくないので、99%私の主観です。
残りの1%は私の直感が感じた真実です)
ぱぱす薬局、やるじゃないの。
高揚感が残る中、ソワソワしながらお会計を済ませた。
医薬品にも使える15%オフクーポンがあり、
思っていたよりもお安く購入することができた。
ぱぱす薬局、デキる子じゃないの。
そして私の直感のお導き、信じてみるものですね。
ぱぱす薬局と自らの直感への信頼度が爆上がりした出来事であった。
あとがき
私はこれまで割と自分自身の直感に懐疑的になることが多い人生を送ってきました。
しかも直感て割と突拍子もないことを伝えてくるので、
「え~それってどうなのよ」と反論したくなることもしばしば。
でも後から振り返ると、直感が伝えるメッセージは割と本質を突いたものが多くて、それに従わないで後悔したことも沢山あります。
大切なのは、いかに自分の思考が「そんなわけない」と遮ってくる雑音を払って直感が伝えてくるメッセージに集中できるか。
今回はたかが風邪薬の話でしたが、私の中では純粋に自分の直感を信じることができたという、大きな成長を感じられたエピソードでもあります。
これも自分の中で「マインドリセット」の手法をうまく取り入れられているからこそできたことなのだと思います。
そして色んな感染症が流行っていますので、皆さんどうぞお体ご自愛下さい。