やる気、元気、牡蠣。
(…どなたかの演説みたいですが。)
ちらちらと降る雪の夜から、凍てつく朝へ。
冬のなかでも、いまが一番寒い頃。
しかも今年の寒波は十年ぶり、厳しさ半端ない、などの噂で持ちきりです。
積雪や、その後の凍結に慣れていないこちらの地域では、靴選びから緊張します。
いっぱい着て、ぐるぐる巻いて、
少しでも暖かくして出かけましょう。
先日、友人から聞いた話を。
寒い季節の影響もあり、なんとなく気分がすぐれない日々だったそうで、
自信もなく、集中できない、それに更年期も気になるし、と
婦人科でホルモンの検査をしてもらったところ、
「女性ホルモンも減ってはいるけれど、
それよりも、男性ホルモンが相当少なくなっています」と言われたそうなのです。
そもそも男性ホルモンと女性ホルモンは
対極にあるというよりも
種類、というか得意分野が違うんでしょうが、
それにしても、そんなに顕著に「減る」というほど多くの男性ホルモンが女性の身体にあるというのも、意外なことでした。
くだんの彼女、
実際に男性ホルモンを注射してもらったら、
「すご~くやる気がわいてきたの!」と嬉しそうに報告してくれて…
喜びとともに、さらにまた驚いた私。
ホルモン注射は、女性ホルモンを注入するのだという先入観がありました。
でも考えてみれば、女性にとっても骨の丈夫さが必要だったり、瞬発力も必要です。
たしかにアクティブに動いたり、作業に集中するときに、男性ホルモンがたくさん必要になるというのは、感覚的にはわかる気がします。
男性と女性のホルモンがうまくバランスを保っているおかげで
つつがなく過ごせているのでしょう。
なかなか注射までする勇気はありませんが、
そういえば、
昔から男性ホルモン補充に良いとされてきた栄養、食べ物は少なくない、と気づきました。
心細くなった女性ホルモン補充のためにイソフラボンをとらなきゃと、
カフェに行けばソイラテばかり飲んでいたけれど
例えば亜鉛たっぷりの牡蠣、ほたて、うなぎ、脂肪分の少ない牛肉、卵黄など、男性ホルモンを補う食材を女性も心がけて頂くようにして、
もし本当に以前より元気になったら、
ナチュラルなサプリメントになりうるかも知れない、と思いつき
しばらく続けてみたくなりました。
…で、さっそく朝ごはんに、牡蠣のチャウダーを。
小麦粉を振った牡蠣を、バターもしくは油をひいた鍋で両面こんがりソテーし、取り出しておきます。
にんにく1片、ベーコン3枚、セロリ1/2本、玉ねぎ1/4個、にんじん1/4本を細かくし、
まずはにんにくとベーコンを、牡蠣を焼いた鍋で炒め、残りの野菜を加えたら7~8分以上じっくり炒めます。
炒めた野菜に2カップのアサリのゆで汁(冷凍しておくと便利です)またはブイヨンを加えてさらに煮込み、同量の牛乳を加え、中弱火で温めたら先ほど焼いた牡蠣を投入。
さっと煮て、パルメザンチーズと塩胡椒、刻んだパセリ、ローズマリーを加えて出来上がり。
チャウダーは、
オイスターに限らず
もちろんアサリもおいしいし、
刺身用の赤海老の頭でも。
ミルクの代わりにトマトベースにしても,また違うスープで良いものです。
でも、せっかく牡蠣のおいしいこの真冬。
果たしてやる気スイッチが入るか?を見極めるためにも、ぜひとも亜鉛豊富な旬の牡蠣で!
生牡蠣が大好きなのに、食べると上へ下へと大変な騒ぎになってしまう残念な体質の私ですが、火を通せば幾つでも食べられます。
牡蠣同様、今美味しいわかめの磯の香りと共にさっと蒸し
サルサソースやパクチーのソースなど、お好きな風味を蒸し汁に溶いてつるりと頂くのが好みです。
おりしも昨日は、
出先で脇目も振らず原稿を直していた数時間があったのですが、
いつになく集中でき、その後も目や腕に疲れも出ず、元気でいられています。
もしかしたら牡蠣のお蔭だったのかも。
歳を重ねるうち、
身体中どこもなんともない、ということが、
当たり前ではない幸せなことなのだと身に沁みるようになりました。
いっぽう、
野菜中心の食事は女性ホルモンを補うのによいので、
スタミナ食+豆、野菜と、
男性方向ばかりに偏らないのも大切。
注射のような即効性はないけれど、
身体を作っている日々の食べ物の力は、
けしてあなどれないはず。
結果をあせらずに、
地道に続けることがたいせつ、なんですよね。
…そう、それが、一番難しいんだけれども。
ぼちぼち毎日、心掛けたいと思っています。