過食嘔吐に苦しめられているのか、過食嘔吐を手放すことに苦しめられているのか
さて、どちらなのだろうか。
もうこんな生活を終わりにしたいと思う反面
もしも自分から過食嘔吐を取り上げたらなぜかそれもそれで生きていける気がしなかったりする。
もちろん、普通の人はこんな馬鹿げたことをしなくても生きていけるのだ。生きてるのだ。
では、それなのに自分は過食嘔吐を手放すことも怖いと感じてしまうのは何故なのだろうか。
痩せへの執着、異常な食欲、感情のやり場が他にない、寂しさを紛らわせる、、
そんなものたちをどう解放させて良いか分からなくなっていた私は
結局行き着く先は最初からここだったのだろうかとも思う。
知らないままでいたかったこの病を
誰よりも地獄まで知り尽くしてしまった。
そこはもう健常者には理解などできない領域だと思っている。
ここから抜け出すにはきっと今まで生きていた中で
感じたことのないしんどさに耐えていかないといけない。
でもそのためには相当の覚悟が必要なわけで。
そして私にはその覚悟ができないままでいる。
何度も手放したいと思っているのに。
過食嘔吐に苦しめられているのに、
手放すこともまたこわくて苦しい。
このふたつの狭間にいるから、苦しさから抜け出せないのだろう。