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夏のむくみ、きゅうりと生姜とワカメが効いた。
表題通り。当方、漢方だと「瘀血(おけつ)」や「水滞」と呼ばれる体質人である。
二十歳を超えた頃、下半身に水分がたまってむくみやすいなぁということに思い当たった。まあ夏に限らず生理直前には腹部が水でタポタポになり、やや筋肉質(のはず)の脚はふくらはぎが攣りやすい。「夏場の熱中症予防で、水分と塩分は摂ってるつもり」だったが、かかりつけの病院で(別の症状をもとに)桂枝茯苓丸を処方されたり、貴重な家族のむくみ体験談を辿ったりするなかで、東方医学で言うところの諸症状にあてはまるらしいと知る。そのあたりは本職の人の記事に投げるとして。
要は湿度に激弱い人ってことです。
先日の梅雨時、友人宅で晩ごはんを一緒にいただいていたとき、「きゅうりと生姜の浅漬(白だし味)」が食卓に並んでいた。なんの気なしにそのスライスきゅうりとみじん切り生姜をひとかけ食べたらば、「……メチャメチャうまい」「えー、たくさん食べていいよ〜」「じゃあありがたく……」
美味い。なぜか頭がしゃきっとする感じがある。塩分由来だろうか。しかしきゅうりはむしろカリウムが含まれるから暑い時期には脱水に注意するべき野菜では。だが事実、この後に自宅へ帰ってから、普段の怠さ、頭の痛さ、梅雨時期のむくみと冷え由来の火照りのような気持ち悪さが目に見えて減っていくのを感じた。
なるほど、夏の気分の悪さは水分代謝が下手なせいだったらしい。水分や塩分は摂取量的には充分だったんだろうが、その排出が滞ってた感。カリウムとか夏野菜で対策できるのは納得である。……大きい声では言えないが、夏場にお酒を飲んで軽く脱水になることで、頭がしゃきっとして体が動くようになったり、トイレの回数がちゃんと増えていたのは、体にとっては喜ばしいことだったのかもしれない。
中略、お気に入りのむくみ対策レシピをいくつか書いておくので、惹かれるものがあったらやってみてください。自分にとって結果的にむくみ対策となっただけで、ふつうに食べてもおいしいし夏バテ対策になるはずなので、少しでもグッとくるものがあれば嬉しいです。
きゅうりと生姜の浅漬(白だし味)
材料:きゅうり、しょうが、白だし
1. きゅうりの板摺り(塩まぶしてこすることで、トゲとったり少し塩気入れたり)をするとおいしいよ。白だしの量減らせるし。
2. 密封できる容器か袋に、1のきゅうりを叩きまくって入れとく。袋がオススメ。断面積増やすと漬かりやすい。友人宅レシピだと薄スライスなのでそっちがいい人はそっちで。
3. しょうがのみじん切りを好きなだけ、白だしを小1〜気持ち少なめ。少しモミモミして、マジで無限に食える頭シャッキリ漬け。
エリンギゆず胡椒(左)、コレ(真ん中)、豆もやしナムル(右)
(奥はちなみに、ミョウガと塩昆布のサラダです)
きゅうりとワカメぽん酢(ゆず)
材料:きゅうり、乾燥ワカメ、ぽん酢(ミツカンのゆずオススメ)、ごま、しょうが・にんにく適宜
1. ぽん酢に乾燥ワカメを浸けて戻す。あんま戻らんが。そこにごまやしょうが、にんにくを入れたいなら入れる。
2. きゅうりを叩くか乱切りで小さくして、1と和える。ぽん酢の酸味のおかげか、これも夏バテに効く。梅雨前後の早い時期ならキャベツでやっても。
ワカメの塩味とぽん酢が本当に合う。これに粉末だしとごま油足して、サラダにかけてもおいしい。水っぽいので海苔とかトマトがあるとなお良し。
生姜とワカメとたまごスープ(梅干し)
材料:夏野菜の端材、生姜、わかめ、たまご、鶏がらスープの素orほんだし、水、他 基礎調味料、あれば梅干し(はちみつ梅派です)など
1. お湯沸かして素溶かしたりほんだし入れたりして、中華スープの土台を作る
2. 生姜は好きなだけ、あと他のレシピで余ったきゅうりの端っことか、ミニトマトとか、茄子の頭の部分とか。味見して醤油、みりん、塩など足す。(大抵、甘みと塩味が足りないので)梅干しを種抜いて入れる。
3. お椀に乾燥ワカメ少し入れとく。スープはたまごでふわふわ〜ってして、お椀によそう。
体が冷えで火照って、熱っぽいんだけど脚は攣りそうだからあったまりたい、っていうときに飲む。梅干しのクエン酸が入ることで、スープだけど夏でも飲みやすい。つか、トマトのサンラータンもよく作るのでそれもレシピ化したい。
おわりに
実はきゅうり、好きなのに「食べる意義が見いだせない」という、どう食べていいかわからない野菜のひとつだった。いわゆる食べて得るカロリーより、消費されるエネルギーのほうが多いことや、ほとんど水! って感じとか。けれども思い返してみれば実家の夏の食卓には、トマトと一緒に必ず鎮座していたし、それをむしゃむしゃ食べていた頃はむくみに悩んだことがなかったような……。まあ年齢の問題もあるだろうが。
それこそ、トマトときゅうりを切り、だし醤油とごま油、花かつおをかけて食べるだけのあの夏の夜が恋しいのはやまやまだが、せっかくなので新規レシピ3つで揃えてみた。個人のむくみ対策として、みなさまにとっても何かしらの示唆となれば幸いである。