【球春到来】ヤクルト再生工場2024 番外編 王者奪還へヤり返せ!初心者にも分かる?ヤクルトファンの為のヤクルト選手名鑑2024
皆さんこんにちは。ちゃそぴです。
今年もプロ野球シーズンの幕が上がりますね。明けましておめでとうございます!
最近水原通訳の賭博騒動もあって野球界が混乱している中、オープン戦から色んな意味でドキがムネムネしています(クレヨンしんちゃん)。とは言え開幕前から離脱者が多く無事シーズンを完走できるかの心配の方が大きいですが…。
そんな中で今回は「ヤクルト再生工場2024」番外編を更新していきます。内容としては週ベにも野球太郎にも載っていない、ちなヤクだからこそ共有できる情報を添えて各選手の情報について紹介していきたいと思います。
初心者にも分かりやすく伝えられるよう基本情報を載せた上で、野球ファン全体から見た「知名度」、戦力としての「期待度」、そして選手個々の性格を踏まえた独自の「〇〇度」をいくつか設けてSS~Dでランク付けを行い、各選手の特徴やエピソード・簡単なデータについて書いていきたいと思います。
もちろん原樹理さんを除いて(ネタバレ)甘すぎず辛すぎず公正に評価していきますのでご心配なく。筆者によるおふざけ要素も取り入れているので苦手な方は回れ右でお願いします。かなりの大ボリュームなのでお暇な時にでもご覧いただければ。また野球用語で引っ掛かる方もいらっしゃるかと思うので、最終項に用語を簡単にまとめています。こちらもぜひご覧ください。
※年齢は開幕日である3/29時点に設定
監督・コーチ
#22 髙津臣吾(一軍監督)
知名度:SS 期待度:A ここ最近の継投:B ちゃんと食べて:SS
昨季は5位に沈んだものの、革命的な投手運用で慢性的な投手陣崩壊という状況に歯止めをかけニ連覇を果たす事に成功した名将。
NPBだけでなくMLB・KBO・CPBL・独立リーグと国籍も環境も違う場所で野球をしていた経験もあり、多角的に物事を判断する能力に長けている。
しかし昨季はニ連覇から疲労気味の投手陣を上手く使いこなすことが出来なかった事や回跨ぎであっけなく失敗してしまう結果に。野手運用に関しては怪我人続出の背景もあってお気の毒に感じる事も多々あったという印象。
毎年痩せほつれる姿が見られているので、眠れない日々が続くと思いますがしっかりと食べてヤクルト1000でも飲んでちゃんと寝てもらいたいですね。
#73 嶋基宏(一軍ヘッド兼バッテリー)
知名度:SS 期待度:S 貢献度:S 次期監督候補:S
3.11で被災した楽天選手時代に「見せましょう、野球の底力を」という誰もが知るスピーチで被災地と野球ファンに感動を与えた名プレーヤー。
故野村監督の最後の弟子でもあり、選手会の会長を務めるなど野球以外にも奔走した苦労人。ヤクルトでもニ連覇に貢献し、塩見や村上が「雰囲気が良いのは嶋さんのおかげ」と口を揃えるほどチームに欠かせない存在。
今季からはヘッドに昇格。モチベーターとしては本当に優秀だと思っているので、一試合一試合を糧にして選手達をサポートしてほしい。
引退時に「野村監督のような名将になりたい」と語り背番号73番を付ける嶋コーチ。ゆくゆくはヤクルトの一軍監督をお願いしたいと思っています。
#89 伊藤智仁(一軍投手)
知名度:SS 期待度:A 分析力:SS 高速スライダー:SS
球界史上最高と言われる高速スライダーの持ち主であり、ルーキーイヤーから7勝を遂げたガラスのレジェンド。
コーチとしてもニ連覇に大きく貢献し、ホークアイを上手く活用し選手に目的意識を持って練習に取り組ませる事で課題改善のアプローチに努めた。
今年は春季キャンプでポールとヒモだけで作った総製作費5600円の手作りストライクゾーンを自ら制作し、投手陣の制球力改善に着手。その他にも松本健にスライダーの伝授、阪口にはスイーパーを習得させる大車輪の活躍を見せた。
脆弱と言われるヤクルト投手陣の改善には、彼の力が必要不可欠だ。
#98 石井弘寿(一軍投手)
知名度:A 期待度:A コンディション管理:S モチベーター:SS
選手時代はセットアッパーに守護神と主にリリーフで長年支えた元祖ロケットボーイズの一人。2002年の日米野球であのバリー・ボンズから特大グランドスラムを打たれた人でもある。自身の経験談もあってリリーフを中心としたコンディション管理には細心の注意を払っており、WBC帰りの高橋奎二をホップ数や回転数と言った比較データを用いて慎重な対応を行った。
22年前半の盤石なリリーフを形成できたのは彼の功績である。宮川・嘉弥真といった中継ぎが加入して中継ぎが厚くなる今年も彼のリリーフ管理から目が離せない。
#74 杉村繁(一軍打撃)
知名度:A 期待度:S スター育成コーチ:SS
これまで内川聖一・青木宣親・筒香嘉智・山田哲人と名選手を育て上げたスター選手製造機。
コーチとしての具体的な役割は不明だが、主力選手の若干のズレを修正させる力に長けており打線に致命的な要素が加わらないように細かなケアを行っている印象。ここ最近の山田哲人の状態を細かく知るのも彼だと思うので、その当たりのサポートを引き続きよろしくお願いしますといった所。
#78 大松尚逸(一軍打撃)
知名度:S 期待度:C 左打者の台頭:A
なんjでKYキャラとして今もネタにされる、選手時代は満塁本塁打の多さから「世界遺産」と呼ばれたコーチ。
昨季は打線が停滞状態に陥ったため批判の的にされやすい彼だが、22年にブレイクした長岡を二軍打撃コーチ時代から育て戦力化し、武岡や内山といった高卒プロスペクトも指導。繋がりを意識したバッティングを心掛けるよう努めている。
ただ現状ヤングスワローズの打力が伸び悩んでいるのも事実。若手の台頭に貢献したい。
#87 福川将和(一軍打撃)
知名度:D 期待度:D どうしてこうなった:SS
昨季は野手コーチ補佐として活動していたが、今年から一軍打撃コーチに昇格。如何せん情報が不足気味で全く分からん…。ちなみにプロ通算打率は…ににに.212!?!?!?
ちなみに現役時代だけでなく、引退後もヤクルトでブルペン捕手→打撃投手→野手C補佐とフレキシブルに活動しており着実に出世はしている模様。
#75 森岡良介(一軍内野守備走塁)
知名度:A 期待度:B 内野守備の貢献:S アンガーマネジメント:D
GG賞を獲得した長岡を始め、内野陣の守備力を向上させる事に成功しチームのUZR部門でリーグトップの実績を残した貢献者。ヤクルトの内野がカチカチなのはこの人のおかげ。
松岡修造ばりの熱血漢ではあるが、短気なのが玉に瑕で他球団との禍根を残す事も。SNSでの発信も個人的には火に油を注ぐ発言が見て取れるのでそこら辺は気を付けてほしい。
#82 松元ユウイチ(一軍外野守備走塁)
知名度:C 期待度:D だからどうしてこうなった:SS
ブラジルと日本の二重国籍を持つ。
昨季までのヘッドコーチとしての技能はやや疑問を感じる事が多いが、助っ人外国人(オスナ・サンタナ)とのコミュニケーションにおける連携が取れているように見受けられる。恐らく彼らの母国語がスペイン語で、ブラジルの母国語がスペイン語と発音や文法などが似ているポルトガル語を話せる所が大きいのだろうか?あくまでも予想ですが。
昨季は作戦コーチを務めたこともあって何かと槍玉に上がりがちだが、選手達に全力疾走を心掛けるよう指導しており、実際オスナや村上がエラーを誘うシーンを確認できた為この辺りの意識改革を促したのは大きいと感じる。がいやしゅびそうるいこーち?未知数なので割愛です。
#88 池山隆寛(二軍監督)
知名度:SS 期待度:A 選手育成:A
かつては"ブンブン丸"として神宮を盛り上げた名遊撃手も今や二軍監督。
人員不足により野手運用や継投で彼の悩みの種は尽きないだろうが、それでも毎年実力で支配下登録を勝ち取って一軍でも結果を残す選手が現れているのは池山監督の功績だろう。
今年も一軍の競争激化の為の選手育成と意識改革に務め、ゆくゆくは一軍監督も任せてもらいたい存在だ。
#79 城石憲之(二軍総合)
知名度:S 期待度:A イケメン:SS WBCの参謀:SS
WBCで栗山監督の右腕として世界一に貢献した今年51歳のイケメンコーチ…ってえぇっ、もう51???+5歳ぐらいで年齢詐称していませんか???
…すみません、取り乱しました。元々内野守備走塁コーチを務めていたが、今年から二軍ヘッドとして作戦面で指揮を執る。10年以上休むことなく現場指導を行った豊富な経験と選手をメンタル面で支えた人柄を武器に、戸田軍を救う。
#72 小野寺力(二軍投手)
知名度:B 期待度:A 育成:SS 魔改造:S
17年から投手コーチとして活躍し、星や清水といったリリーフ陣の活躍に一役買った実績を持っている優秀なコーチ。
SSTCと呼ばれる韓国のトレーニング施設ともパイプがあり、選手達の球速アップに向けて暗躍している。
昨季はケガに苦しんだ山野を支配下登録させるまでに復活の礎を作り、彼を一気に先発ローテ候補として台頭させた。ケガからの復帰を目指す奥川を全面的にサポートする姿も。
長きに渡って二軍をウォッチし数多くの投手を輩出してきた。今年もあいも変わらず苦しい投手陣にメスを入れてほしい。
#81 正田樹(二軍投手)
知名度:C 期待度:A 豊富な経験:SS
群馬代表として3完封を果たして初の甲子園制覇に貢献し、プロとしても新人王獲得の他にNPB・CPBL・独立と渡り歩き、昨年41歳まで現役選手としてプレーしていた凄い人。
投手コーチとしての技量は未知数だが、キャリアが高津監督と似ている分多くの経験と知識を若手達に教えてくれる事だろう。
#84 松岡健一(二軍投手)
知名度:C 期待度:A イケメン:S
選手時代は長年セットアッパーを務めてきた鉄腕。
19年から二軍投手コーチを務めている。あまり目立たない存在ではあるが、長年に渡り小野寺コーチとともに戸田の投手陣を支えている。イケメン。
#76 宮出隆自(二軍打撃)
知名度:B 期待度:A 指導力:S 心優しさ:SS
三宅裕司ではありません。
元々は投手だったが、非凡な打撃を活かして外野手に転向し、夜の8割打者としても貢献(詳しくはググってね)し長らく活躍した経歴を持つ。一軍ではヘッドを務め高津監督を陰ながら支え、21年の日本一に貢献するも何かと叩かれてしまう不遇な一面も。
二軍打撃コーチに配置転換されるも、澤井のイースタン本塁打王や岩田の打撃面向上に一役買うなど有能な仕事ぶりを見せている。
古田氏にドッキリを仕掛けられて泣いてしまった人でもある。
#85 畠山和洋(二軍打撃)
知名度:SS 期待度:A 打撃指導:A オネエからの人気:S
ヤクルトファンならみんな大好きな15年の打点王、ハタケ。
現役時代は練習を抜け出してパチンコに夜遊び三昧だった不良選手が今や指導者側になるとは筆者も今も信じられない。
22年、ファームで打撃で伸び悩むルーキー丸山和郁に「バッティング、好きか?」と問い、彼にバッティングを好きにさせるきっかけを与えた事で一軍定着に繋げたエピソードがある。
また左打者の台頭が多いヤクルトでも北村恵・髙野など楽しみな右の大砲候補も増えてきた。今年も伸び悩む若手の扉を蹴破る働きを見せてほしいものだ。
熊顔であるからか現役時代からオネエ界隈に人気である。
#70 河田雄祐(二軍外野守備走塁)
知名度:A 期待度:A 走塁改革:SS
かつて広島で三連覇を果たした名脇役であり、ヤクルトでも走塁意識を芽生えさせ技術指導にも貢献した名コーチ。
しかし昨季は三塁コーチャーとしての判断ミスが目立ち、批判の的となってしまう。それでも並木の盗塁数を増やすなど一定の働きぶりは見せた。
今季からは二軍で若手に走塁技術を叩き込む。西川の加入もあってさらに機動力に磨きがかかりそうだ。
節分での鬼役は世界一怖いと言われている。
#83 衣川篤史(二軍バッテリー)
知名度:D 期待度:S 影の暗躍者:SS ファンの熱い手のひら返し:SS
選手時代の実績こそ無いが、21年の日本一に大きく貢献したバッテリーコーチ。
現役引退後はヤクルトでスコアラーを務め、相手の弱点を分析する事で当時のバッテリーコーチや捕手陣と連携を図っていた。その手腕は非常に優秀で宮本慎也氏からも太鼓判を押されたほど。
そんな彼も毎回のごとくTwitterで叩かれていたが、22年に台頭してきた内山壮真とは毎回反省会を行い常に相談を交わしていた。そして内山を捕手として54試合に出場させて戦力化させ、リーグ優勝に貢献させた実績がある。これにより熱い手のひら返しをしたヤクルトファンは数知れず。
#95 土橋勝征(二軍内野守備走塁兼育成担当)
知名度:C 期待度:A いぶし銀:SS
選手時代はいぶし銀光るユーティリティで長年ヤクルトの選手として支えてきた。
彼に関しては本当に情報が無いのだが、山田哲人の証言によれば「派手なプレーよりも取れるアウトを足を使って取りなさい」と凡事徹底を大切にしている事が窺える。戸田軍にも小森や伊藤といった若手が今後内野の名手として台頭するにあたって重要な人物になるかも知れない。
#92 山本哲哉(二軍投手兼育成担当)
知名度:C 期待度:A イケメン:S
かつてリリーフとしてセットアッパーを務めており、引退後はスカウト兼コーチとして木澤を発掘した。昨年よりコーチ専任となる。
まだ38歳とコーチにしては若く、今後のヤクルトの将来を支える一候補となりうる。金の卵を輩出すべく小野寺コーチを中心に連携して投手王国を築くためのアシストをしてもらいたい存在だ。
投手
#12 石山泰稚(35・右右・リリーフ)
知名度:A 期待度:B 勝ちパ定着への期待度:A 昨今の石山本願寺炎上率:C
ルーキーイヤーからほぼ毎年離脱する事なく中継ぎ陣を支える秋田が生んだかつてのタフネス守護神、和尚。
9月に35歳を迎えたベテランの昨季は自慢のストレートに衰えが見え始め、50試合に登板するも防御率4.40、WHIP1.36と不本意な成績に。
そんな石山は春季キャンプにてブルペンで少し沈む縦変化と右打者対策となる横変化のワンシームを投げ分ける投球術を披露し、オープン戦ではフロントドアが上手く決まり全体的に変化球の制球が改善されている。シーズンでもモデルチェンジが功を奏し通年でリリーフを支えてほしい存在。
#14 西舘昂汰(22・右右・先発)
知名度:B 期待度:B 何処となく感じる大物感:S ケガしにくさ:C
Twitterに艶系のビデオをいいねした事で色んな意味で注目を集めた23年ドラ1投手。
専修大時代は最速152km/hのストレートにキレのあるスライダーとフォークを武器に東都大学野球リーグでは11勝6敗、防御率1.69を記録。タフネスさと身体の頑丈さが売りの投手だったはずが1月にはコンディション不良で離脱となり、先行き不安なプロ野球選手人生の始まりとなってしまった。
しかし前述の騒動に対し「SNSは慎重にやっていけたらと思う」と語り男性を中心にファンの心を鷲掴みした。まずはケガを完全に治してそのメンタルの強さを是非投球にも活かしてほしい。
#15 山下輝(24・左左・先発)
知名度:C 期待度:C 早く復活してください:S ケガしにくさ:D
身長188cm、体重100kgの恵体から最速151km/hのストレートと多彩な変化球を投げる22年ドラ1左腕。
ルーキーイヤーから1軍登板してプロ初勝利を収め日本シリーズでも先発を務めたが、昨季の1軍登板はなし。それどころかストレートは平均130km/h台にまで落ちてしまいスペ体質でもあるのでなかなかローテに定着しないのがもどかしい。
兎にも角にも彼に関してはまず成績よりも怪我しにくい身体作りが課題であり、その次に球速を140km/h台に戻したい。大いに課題が山積みだがまずは2軍で目の前の課題を一つずつ潰していってほしい。
#16 原樹理(30・右右・先発)
知名度:B 期待度:C 仕事してください:SS みんな大好き燕のアイドル:B
東洋大時代は今やメジャーリーガーである今永昇太と互角の投げ合いを見せたエースであり、当時の一軍監督のせいであの伝説のドラフト会議となった16年のドラ1という何かと持っている男。甘いマスクもあってヤクルトファンのアイドル()的存在である彼は21年に復活を果たし9試合に登板して防御率2.30 WHIP1.21を記録し復活の狼煙を上げた…と思いきや翌年は先発として107イニングを投げたものの防御率4.85 WHIP1.52と思わず頭を抱えてしまいたくなる成績に。
昨季はまさかの一軍未登板に終わり、ヤクルトファンを大いに落胆させてしまった。いやそれでも何故かネタ枠でも何でもなく期待してしまうんですよね。オープン戦の中継でコンディション不良と言われていた彼だが3/22のファームで先発登板。4回4失点(自責2)3四球という調整ぶりを見せた。はぁ…。
#17 清水昇(27・右左・リリーフ)
知名度:S 期待度:SS 日本車のような安定感:S フォーク:A
毎年50試合以上登板して高い制球力とフォークボールを武器とする8回のセットアッパーであり、21年のシーズン50ホールドは日本記録。今年から選手会長を務めるカワウソ顔。
昨季は勤続疲労の影響からかフォークボールの精度が落ち、空振りを奪うシーンが減り被打率が上がった事が原因でやや成績を落とすものの、春季キャンプでは新球種であるカットボールを習得しオープン戦でもかつての変わらない安定感を見せた。今年は変化球の精度を改善し8回の男としての仕事ぶりを見せてほしい。
ちなみに登場曲は上原浩治氏や澤村拓一選手も使っているDarude「Sandstorm」だが、ちなヤクは彼らよりも真っ先に清水を思い浮かべるであろう。
#18 奥川恭伸(22・右右・先発)
知名度:SS 期待度:S 一軍登板の可能性:B お願いですから復活してください:SS
かつて甲子園を大いに沸かせ、21年にはCSでマダックスを達成するなど日本一に貢献し将来のエースとして期待されている若きスター。
持ち前の制球力と剛速球、キレのある変化球でセイバーメトリクスの世界でもK/BBが9.1と大いに騒がせた。
しかし22年、23年と故障でシーズンを棒に振ってしまう結果に。度重なる調整の日々の成果から今年の春季キャンプは一軍に帯同し練習試合でも結果を残したが、その後再度コンディション不良で帰京。本人の複雑な葛藤は続くが、シーズンが絶望的になった訳では無いので何とか今年中の復活を希望。奥川の復活はヤクルトファン誰しもが願っている。
#19 石川雅規(44・左左・先発)
知名度:SS 期待度:A 投球術:SS 通算200勝への期待:SSSSS
2002年のルーキーイヤーから今に至るまで毎年登板し続けている生けるおじいさん投のレジェンド、カツオ。
自慢の制球力と投球術を武器に毎年ケガする事なく先発として腕を振るうその姿にオールドファンを中心に愛されている秋田生まれの小さな巨人。
昨今はなかなか勝ち星に恵まれず昨季も2勝5敗と負け越してしまったが、185勝目の勝利を記録し通算200勝まで残り15勝と迫ってきた。
今年44歳となりプロ23年目を迎えるシーズンでも決して衰える事のないパッションと持ち前の投球術で通算200勝への階段を少しずつ登ってほしい。
S×5は誤字ではなく一ヤクルトファンとしての願いが詰まっている。
#20 木澤尚文(25・右右・リリーフ)
知名度:A 期待度:S 勝ちパ定着への期待:A 意外と天然:S
茶を「荼」と書き間違える慶応出身のインテリボーイとは裏腹に、最速156km/hのシュートボールを武器にマウンドで躍動する21年ドラ1剛腕リリーバー。
ルーキーイヤーは教育リーグで15失点を記録するなど不本意な成績に終わったが、2年目から中継ぎに定着して以降はリリーフの柱として活躍。
昨季もチーム最多となる56試合に登板して防御率2.72と結果を残したが、対左の被打率が.269と高く与死球も5とリリーフにしては多く勝ちパを目指すには課題もある。タフネスで出力が落ちないのが利点なので、これらを活かしてコマンド能力と対左を抑える投球術を身につければ一気に勝ちパの可能性が見えてきそう。
#21 吉村貢司郎(26・右右・先発)
知名度:A 期待度:SS 将来のエース候補:SS イケメン:S
振り子投法と言われる独特の投球フォームから最速153km/hのストレートとフォークを武器にテンポの良い投球を見せる総合力の高い22年ドラ1先発右腕。
当時は社会人No.1と言われドラフト前にヤクルトが練習試合で対戦した際には村上や塩見といった主力を無安打に抑える活躍を見せた。
昨季は阪神岡田監督が舌を巻くほどの阪神キラー振りを見せつけてプロ初勝利を飾り4勝2敗と勝ち越したものの、ケガによる離脱もあって12登板に留まった。
23年11月に行われたアジアチャンピオンシップではリリーフ登板で1失点したものの併殺打に仕留めるシーンもあり、オープン戦でも順調な仕上がりぶりを見せている。今年はローテ定着と10勝以上を目標にヤクルトの先発陣を助けてほしい。個人的に好き顔。
#24 星知弥(29・右右・リリーフ)
知名度:B 期待度:A リリーフの柱:A 昨年の衝撃度:SS
昨年のオープン戦で最速154km/hを投じてファンに大きな衝撃を与えた明大ブランドの8年目右腕。
昨季はキャリアハイとなる47試合に登板。2勝2敗20ホールド、防御率3.38と中継ぎ陣を支えた一人であるが、采配による謎継投や登板過多もあってストレートの球威が次第に落ちていき痛打を浴びるシーンもあった。
契約更改では高評価を受けたものの自身の中では納得がいっていないと自分に厳しい一面を持つ星は、昨年12月もSSTC(韓国にあるアスリート向けのトレーニング施設)に赴き自主トレを行った。今年も一年間中継ぎとして帯同し、キャリアハイをさらに超えて一回りレベルアップする事が出来るか。
#26 山野太一(25・左左・先発)
知名度:C 期待度:B 左腕エースへの期待:B
22年に育成契約となったものの、2軍で結果を残して昨年7月に支配下登録された先発左腕。
21年のルーキーイヤーではDeNA相手に先発を務めたが守備の乱れもあって7失点を喫してプロの洗礼を受け、以後2軍でも結果を残せぬまま1軍登板から遠のいていた。
以後2軍で結果を残し昨年7月に支配下登録。8月1日の巨人戦で852日ぶりの復帰登板となり、先発として7回無失点83球と好投しプロ初勝利を飾った。涙のヒーローインタビューにはこちらも貰い泣きしそうになり、個人的には昨季のベストゲームであった。制球面で乱れがちな部分も見られるため、今年は安定感を身に付けて貴重な先発左腕としてローテに定着したい。
#28 松本健吾(24・右右・先発)
知名度:D 期待度:S ローテの定着度:B
総合力の高い社卒の23年ドラ2右腕。
高津監督の母校である亜細亜大と古田敦也氏が在籍したトヨタ自動車を経て入団し何かとヤクルトOBとの縁がある社会人No.1の素材型逸材で、最速152km/hのストレートと多彩な変化球を投じる。制球力も高く低めにコントロールしてカウントを稼ぐスタイル。
そんな彼はルーキーで唯一一軍の春季キャンプに帯同。伊藤コーチからは縦スライダーを伝授され満を持してオープン戦に挑むが、初登板こそ好投を見せたものの2登板目のDeNA戦では7失点を喰らいプロの洗礼を受けた。
まだまだ発展途上な一面もあるが、最近の彼のトレンドである「俺だけレベルアップな件」の主人公・水篠旬のようにこの一年でS級投手を目指してまずは先発の一角を守ってほしい存在。
#29 小川泰弘(33・右右・先発)
知名度:S+ 期待度:S 実は過小評価される先発度:SS 私服:D
ルーキーイヤーに16勝を上げて新人王に輝いた他、プロ入りから数えて通算11年で毎年100イニング以上を投げてローテを守り抜く燕のエース、ライアン。
被本塁打の多い神宮を本拠地とする先発で防御率5点台以下をこれまで記録した事がないのだが、これを知らない人も多く過小評価されやすい。毎年マイナーチェンジを施し試行錯誤を練る研究熱心な一面もある。
…からなのか小川は春季キャンプの時期に毎年フォームを変えては打たれるを繰り返しており、この現象は「春の小川」と呼ばれちなヤクの中で季語にもなっている。近年では炎上時のピッチングを揶揄して"ちいかわ"とも呼ぶ(呼んでいるのは筆者だけです)。
昨季もローテを守り、チームが不調の中で唯一の2ケタ勝利を記録。不調により二軍落ちした際には、リフレッシュの為に雄大な自然と戯れる姿をインスタに投稿してファンを楽しませる姿も。あと私服が絶妙にダサい。
ネタにされながらも何だかんだで毎年一定の仕事をこなす小川。開幕こそやや出遅れるが今年も安定したピッチングに期待。
#34 田口麗斗(28・左左・リリーフ)
知名度:S+ 期待度:SS 唯一無二の広報力:SS SNSでの炎上度:C
21年の開幕前に巨人からトレードで獲得した技巧派左腕、マリモ。
Twitterでは田口広報として選手の様々な姿を映しswprより仕事をしている事もあって人気を博している。
昨季はマクガフに代わる新守護神として50試合に登板し、防御率1.86と非常に安定した投球で開幕前に懸念されていたウイークポイントの穴埋めに成功した。
SNSでのトラブルなどから他球団ファンの評価はすこぶる悪いが、絶対的守護神としてヤクルトファンからの信頼と期待は厚い。発言には細心の注意を払って今年もクローザーとしてヤクルトの投手陣を盛り上げてほしい。
#35 石原勇輝(22・左左・?)
知名度:D 期待度:C 今年の一軍デビュー:B
安心と信頼の明治ブランドである23年ドラ3左腕。スカウト担当はかつてヤクルトに在籍し後にスカウトに転身した明大出身の吉田大成氏。
最速149km/hのストレートと落差のあるカーブを投げ分ける緩急を付いたピッチングを披露し、先発・中継ぎの両方で投げられる器用な左腕として期待されている。
今年1月の新人合同自主トレでは体調不良により一時離脱してしまったものの、その後ブルペンに姿を表し教育リーグやオープン戦にも登板し、特に後者は好守もあって1回無失点のピッチングを見せた。まずは戸田で圧倒的な投球を見せ、一軍初登板を目指してほしい。
#37 エルビン・ロドリゲス(25・右右・先発)
知名度:B 期待度:A 成長度:A
身長195cmの長身右腕外国人。昨年7月の緊急補強で獲得した選手であり、助っ人ながら弱冠25歳。さらにはレイズのプロスペクトであった彼は獲得する6日前に昨年ナ東地区の覇者・ブレーブス相手にパーフェクトピッチングを魅せた選手でもある。
昨季は7試合(うち6試合先発)に登板して33イニング、防御率4.09とやや物足りない数字で被本塁打率も高い内容に。ただ今後の改良次第ではまだ年齢が若い事も踏まえNPBで成功する確率が高く、マクガフのような成功例を引っ提げてMLBに戻れるポテンシャルを秘めている。
オープン戦ではランナーを抱えた際の配球やスライダーの精度に課題を抱えたものの内容としては分かりやすい。むしろこれらの修正を測れば確実にレベルアップできると想定。ジャパニーズドリームを掴んでほしい選手の一人だ。
獲得までの経緯は下記記事が一番分かりやすいと思います。
#39 ホセ・エスパーダ(27・右右・リリーフ)
知名度:D 期待度:B 愛され外国人:S
ヤクルトには珍しいプエルトリコ出身(ロマン以来?)の新外国人。別名"十刃"(BLEACHとは無関係)。愛称は"パダちゃん"で、パドレスに移籍金を支払ってまで獲得に至った選手。小川GM曰く将来的にクローザーを任せるとの事。
昨年9月にパドレスでロースター入りしてMLBデビュー。大幅リードの中での登板だったが1回無失点に切って取った。
平均150km/hのフォーシームとスプリットをメインに投げているが、春季キャンプではカットボールやナックルカーブを投げ込んで打者陣もその球質を絶賛した。
オープン戦では無失点ピッチングを披露しアピールに成功したエスパーダ。最近パドレス贔屓を始めた自分としても非常に楽しみな投手である。
#40 高梨裕稔(32・右右・先発)
知名度:B 期待度:C 高津監督からのチクチク:SS
19年に日ハムからトレードで獲得した中堅右腕。
日ハム時代の16年に10勝をマークして日本一に貢献し新人王を獲得した彼も、プロ9年目にして初となる未勝利に終わった。
立場故からか彼が炎上すると記事に大抵高津監督からチクチク言葉の多いコメントが寄せられるのが特徴(まぁ僕はエンタメ気分で見ていたのですが)でオフには背番号も14→40へ変更となってしまった。
10年目のシーズンとなる今年は首脳陣の信頼を取り戻し再度一軍の戦力として奮起する事はできるのか。
#41 柴田大地(26・右右・リリーフ)
知名度:D 期待度:B 崖っぷち度:SS
大学時代にトミー・ジョン手術を受けたが、その後社会人野球・日本通運に入部すると都市対抗で156km/hをマークし好投した救援型剛腕。
目標に絶対的守護神を掲げており五十嵐二世としての期待が強かったが、昨季は一軍未登板に終わり、二軍でも40試合に登板して38.2イニングを投げたものの防御率5.59、WHIP1.66と褒められない成績に終わった。
オフには戦力外となった久保・成田・鈴木裕と共に「柴田頑張れの会」という内容でゴルフに参加し仲間から鼓舞されるも、ハイレベルな競争が行われている中継ぎ陣に台頭できていないのが現状。社卒+年齢もあり今年が勝負の年になりそう。
#43 山本大貴(28・左左・リリーフ)
知名度:D 期待度:A ブルペンでの必要不可欠度:S
22年にロッテからトレードで獲得し、「猫騙し投法」と呼ばれる変則的な投球フォームが特徴の希少な左のリリーバー。
背水の陣で臨んだ昨季はキャリアハイとなる42試合に登板して防御率2.55を記録し希少な左腕リリーフとして活躍したが、ランナーを抱えた場面での登板が多かった事もあるが彼らを生還させてしまう場面もあり課題も見えた。
今年は練習試合で僅か2日で習得した"速いカーブ"を披露し2三振を奪ったシーンも。課題を潰しつつ飲み込みの早いメリットを活かして今年も一軍の中継ぎ陣を支えてほしい。
#44 大西広樹(26・右右・リリーフ)
知名度:B 期待度:S ブルペンの貢献度:SS 勝ちパ候補:S
ヤクルトのブルペンを支える優勝を目指す上で必要なピース。21年から主に中継ぎで起用され、接戦やビハインド、回跨ぎ、時には先発を務めるなど便利屋として様々なシチュエーションで登板し、2連覇に貢献した。
昨季はキャリアハイとなる46試合に登板し、2勝2敗2ホールド、防御率3.60を記録。平均球速を伸ばしてケガする事なく通年で一軍に帯同した。
春季キャンプではかつての守護神であるトニー・バーネット氏(現在編成部アドバイザー)から太鼓判を押され、球のキレなどが評価された。オープン戦でも快投を見せ現在も打者14人に対し4イニングを投げて自責点0、球速もアベレージで150km/hをキープしている。今年も持ち前のタフさと力強さで勝ちパ定着に向けて進化してほしい存在。
カメラを向けると上機嫌になる可愛い一面も。
#45 小澤怜史(26・右左・先発)
知名度:C 期待度:SS 二桁勝利への期待:S
ソフトバンクを戦力外となった20年オフに育成として獲得し、今や先発ローテの一角を担う苦労人。
元々はオーバースローであったが、ヤクルトでサイドスローに転向するとその才能が開花され、球速に頼らないストレートで空振りを奪うシーンも多数見受けられた。
昨季は便利屋として先発と中継ぎを行ったり来たりであったが6勝4敗と勝ち越し、防御率も3.02と安定。しかし与死球も多く他球団とのいざこざの原因を作ってしまった事も。
今年は先発一本で勝負する小澤。課題の制球力とスタミナ面を改善し勝ち頭を狙いたい。
#47 高橋奎二(26・左左・先発)
知名度:S+ 期待度:B 左腕エースへの期待:S
ともちんこと板野友美さんと結婚した時期から成績が向上し、昨年WBCにも出場した実績を持つ左腕エース候補、ケケ。最速155km/hのストレートと大きく曲がるスライダー、カーブを投げ分け緩急で打ち取るかつての石井一久タイプ。
しかしシーズンでは立ち上がりの不安定さから初回から四球を連発するピッチングが続き、20登板で100イニング以上を投げたものの、4勝9敗 防御率4.60 WHIP1.49と不本意な成績に終わった。
本人こそ「メジャー挑戦」を夢見ているが、夢を見る事自体は悪くないがまずはローテの一角として安定した成績を残してほしい。はっきり言って先発の柱に居てくれないと困る。そんな中で3/20のオープン戦では4回1失点9奪三振の好投。対左の課題こそあるものの、奪三振マシーンとしての活躍に期待が掛かる。
#48 金久保優斗(24・右左・先発)
知名度:C 期待度:B 復活してくれ!:SS 筆者の京田へのヘイト度:SS
毎年先発の一角として期待されている若手右腕も24歳のシーズンを迎える。
20年にプロ初登板を飾った彼は21年には先発としてデビュー。10試合に登板して4勝1敗、防御率2.74、WHIP1.29と安定した成績を残しリーグ優勝に貢献したが、バトルブロックこと京田陽太選手による強烈なピッチャー返しが金久保のみぞおち付近に直撃し4ヶ月間の離脱となった。
その後CSで緊急登板を果たし3回2/3を1失点に抑える見事な活躍でCS突破に貢献。順調に行くかと思われたが22年は一軍で打ち込まれ、昨季は楽天戦でのブルペンデーに先発として登板し4回無安打無失点と試合を作ったが、二軍では打ち込まれ15試合で防御率5.18と不本意な成績に終わった。
ファームウォッチャーである日刊スポーツの田村藤夫氏のレポートによると、以前に比べて投球フォームに迫力が無くなりストレートにもキレが見られなくなっているとの事。強襲の影響なのか新球種であるシンカーの習得による影響なのかはたまた別の理由なのか定かではないが、今年が背水の陣になる事は間違いない。役割に拘らず本来の持ち味を取り戻して活路を見出したい。
#49 嘉弥真新也(34・左左・リリーフ)
知名度:A 期待度:S 意外と右キラー:S 勝ちパ候補:S
昨年ソフトバンクを戦力外となった左のベテランリリーバーであり、得意球のスライダーを始めシュート、チェンジアップを武器とする。
2010年代のソフトバンク黄金期の中心人物であり、長年左キラーとして数多の打者を手玉に取り中継ぎ陣を支えた彼がヤクルトに加入することになった。
昨季はスライダーが上手く曲がらず痛打を浴びてしまい防御率も5点台に落ち込んだ彼は、新天地で同じサイドスローである高津監督から練習方法やスライダーの投げ方などを綿密に相談して試行錯誤を重ねた。
これが功を奏したか今年はオープン戦から左も右も抑える火消し役として活躍を見せ、ブルペンに欠かせない存在になりつつある。かつて黄金期を支えた左腕が新天地で復活を遂げられるか。
#52 尾仲祐哉(29・右左・リリーフ)
知名度:C 期待度:D イニングイーター度:A 背中:A
22年オフに阪神を戦力外となり獲得した中堅右腕。元々はDeNAに在籍していたが、大卒2年目にして大和選手の人的補償により阪神に移籍し、なんと江川事件で有名な江川卓以来となる新人投手が年内に移籍した異例の選手である。
昨季はピーターズの負傷により1軍昇格後に急遽プロ入り後初先発を務めて3回1失点と緊急登板にしては悪くない内容で纏めたが、本業の中継ぎでは10試合に登板して防御率5.17 WHIPも1.79と結果を残せなかった。
それでもイニングイーターの能力には長けており、ファームでは26試合に登板して防御率2.67の成績。年齢的にも何かしら武器を持たないと非常に厳しい立場である彼だが、激戦区である中継ぎ右腕の中で結果を残せられるか。
田口によく「背中」と呼ばれいじられている。
#53 長谷川宙輝(25・左左・リリーフ)
知名度:C 期待度:B 復活への希望:S おひさま:A
最速154km/hのストレートを投じる左の剛腕リリーバー。
19年オフにソフトバンクを戦力外となり、20年にリリーフとして44試合に登板したものの21年には胸郭出口症候群を患い手術も施した、彼もまた苦労人の一人。日向坂46のファンである所謂"おひさま"であり、推しメンは丹生明里さん。21年にはメンバーと対談を果たした。
昨季は1軍に呼ばれたもののわずか1試合の登板に終わり、オフには同じ左のリリーバーである久保拓眞や成田翔が戦力外となり彼に衝撃を与えた。「自分が残って良かった!」ではなく、ライバルがチームを去った事で「残って悔しい」という責任感に繋がったのである。
回転数向上の為のストレートの改良はもちろん新たにフォークを習得して試行錯誤に励む長谷川。勝負の年となる今季は復活を遂げ、神宮にハッピーオーラを撒く事が出来るか。
#54 サイスニード(31・右右・先発)
知名度:S 期待度:SS 偉人度:SS 🍩:SS
2連覇時からローテに入り、先発の柱として支えてきた愛され偉人。立派なヒゲがトレードマークであり、夏場でも剃らないのは地元アラスカの厳しい寒さから凌ぐためである。
昨季は通年でローテを守り、23試合に登板して7勝8敗。しかし内容としては悪くなく、中日キラーとして6月に来日初完封、8月には無四球完封を達成した。高めのストレートの被打率が良く(.196)年々先発としての成長を見せている。今年もローテを守り抜き、力強いストレートでガンガン三振(通称🍩)を奪って二桁勝利を達成してほしい。
何かとエンタメ方面での話題が多く、オフには公式YouTubeで好物のミスタードーナツのBEST9を決める動画が好評を呼んだり、乃木坂46の賀喜遥香さんが始球式に出た際には練習相手として彼女を鼓舞しつつ教える紳士な姿は、ヤクルトファンのみならず他球団ファンや乃木坂46のファンをも虜にさせた。
#56 坂本拓己(19・左左・先発?)
知名度:D 期待度:S 一軍初先発いけるかも:S
北海道・奥尻島という離島で育ち、46年振りのプロ野球選手として大いなるポテンシャルを持って上京してきた素材型左腕。
ドラフト後に行われたテレビ番組「速報ドラフト会議 THE運命の1日」にも出演し、離島生活について紹介。島唯一のコンビニが歩いて3時間半の場所、タクシーは島に1台と都会っ子である筆者にとって驚かされる内容ばかりであった。
昨季はイースタンでリリーフを中心に8試合に登板。15回1/3を投げて1勝0敗、防御率1.76を記録。球速も自己最速である149km/hをマークし、5イニング目も140台後半を常時投げられるようになって大きく成長を遂げ、調整中の巨人・菅野智之と投げ合った経験も。一方で北海道と東京の気温差の適応に苦労した事も。
そんな彼の今季の目標は「ケガをせずに投げ、身体作りも頑張りたい」。これに留まらず、戸田で着実に成長した姿を神宮で見せてほしいものだ。
#58 阪口皓亮(24・右左・先発/リリーフ)
知名度:B 期待度:A スイーパー:B
昨年8月にトレードでDeNAから獲得した身長188cmの長身若手剛腕。イケメン。
大阪出身の陽気なキャラクターであり、公式YouTubeの座談会では本当に移籍3ヶ月目なのかと疑うほど馴染んでいる姿を見せて場を盛り上げた。
ファンサービスにも定評があり既にヤクルトファンの心をガッチリ掴んだ彼は、移籍初年度は主にリリーフで登板。13試合で防御率3.31とまずまずの成績を残したものの、ストレートの被打率(.550)や制球を課題とする。
今年は春季キャンプで伊藤コーチからスイーパーを習得。コーチからも太鼓判を押されオープン戦では新たな武器で2三振を奪った。
イースタン・リーグでは開幕戦で先発として起用。四球が多く課題はまだまだあるが、さらなる進化で今後ローテを支えてほしい存在。
#61 宮川哲(28・右右・リリーフ/先発)
知名度:B 期待度:A パワーカーブ:A
昨年12月にトレードで西武から獲得した右腕。ノビのあるストレートと大きく曲がるパワーカーブを武器とし東芝時代は社会人No.1の素材型投手と言われていた。
昨年はイースタンで最優秀防御率のタイトルを獲得したものの、一軍では奮わず防御率7.16という結果に。
オープン戦では中継ぎで登板し打たれはしたもののその後は快投が続き、回転量の多い最速148km/hのストレートを投げ込んだ宮川。新天地ではこのポテンシャルある素材を一軍の場で生かす事が出来るか。
#62 竹山日向(20・右右・先発)
知名度:D 期待度:B 投げっぷりの良さ:S
回転数のある最速154km/hのストレートを投げ込む若手の剛腕先発候補。ルーキーイヤーは春季キャンプで1軍内定となり、シーズンでも一軍初登板を果たし阪神打線相手に1回無失点の好投を見せ順調な滑り出しを見せた。
…と思いきや昨季は一軍未登板となり、ファームでは14試合に登板し35回1/3を投げて防御率4.33と奮わなかった。恐らく先発として制球面を良くしようと努めているのだろうが、なかなか結果に繋がらない日々が続いている。
今季は得意のストレートに回転数を加えて先発として候補に躍り出たい。
#68 丸山翔大(25・右左・リリーフ)
知名度:C 期待度:S 勝ちパへの期待度:A
身長192cmの長身右腕リリーバー。
昨季は4月に支配下登録を果たし主にビハインド場面で22試合に登板。被打率を.204に抑え防御率も4.05とまずまずの成績を残しブレイク。
オフには田口に弟子入りし、ハワイで一ヶ月間自主トレを行った。トレーニングだけでなく、食生活を見直すべく管理栄養士の指導の元で自身で買い出しを行いながら食事に配慮しプロとしての徹底的な身体作りに励んだとの事。
開幕こそ二軍の可能性が高いが、トレーニングが功を奏しファームでは平均球速が上がって好投が続いている。もう一回りレベルアップが必要になる立場ではあるが、その期待値は大きい。
#69 今野龍太(28・右右・リリーフ)
知名度:B 期待度:A 取り戻した球威:A
高津再生工場により勝ちパとして復活を果たした岩出山の星。
高校時代は部員わずか11人の弱小野球部で一人孤軍奮闘を見せノーヒットノーランを達成した実績がある。
故星野監督の太鼓判もありドラフト入団した楽天は故障の影響もあり6年で15試合の登板に留まり戦力外となったが、ヤクルトに入団すると21年の日本一時にはノビのあるストレートとフォークボールを武器に7回の男として奮闘し日本一に貢献した。
昨季は阪神梅野に死球を与えてしまったどころかswprの不手際により投球以上に大炎上してしまった結果に。swprの低レベルな対応のせいで一部の阪神ファンから誹謗中傷を浴びてしまった被害者でもある。しかし今年の教育リーグでは150km/hをマークし好投。勝ちパ復活に向けて着実に準備を進めている。神宮での登板時に流れる彼の登場曲「プライド」は必聴だ。
#99 ミゲル・ヤフーレ(25・右両・先発)
知名度:C 期待度:C 愛され外国人:A
助っ人にしては若い新外国人。愛称は笑顔の特徴から"ペコちゃん"。
元々はフライボールピッチャーという触れ込みだったが、マイナー時代から低めへの制球が得意と語っており前述とは正反対のグラウンドボールピッチャーである事が判明。
オープン戦ではNPBでのボールの適応に苦労しながらも神宮特有のマウンドで好投を披露。狭い神宮で且つ長岡や山田と言った内野において名手が多いこのタイプは重宝されやすいため期待が掛かる。彼の好投が実を結んでYahoo!ニュースでも話題になってほしい存在。156km/hを投げられるとキャンプ時点で伊藤コーチが話していたのだが果たして本当なのだろうか?
#012 近藤弘樹(28・右右・リリーフ)
知名度:A 期待度:SS みんなが待ち望んでる:SS
最速156km/hのシュートで相手打者をねじ伏せる剛腕。楽天を戦力外になった翌年にオープン戦でアピールして支配下登録されると、21年のシーズン序盤に打者を次々と手玉に取り、22登板で防御率0.96と火消し人としての仕事を果たした。彼の好投なくして日本一は無かっただろう。
しかしある日の登板に投じたボールが突然バックネットに直撃、そのまま負傷降板となってしまった。
その後右肩の肉離れと診断され長い長いリハビリを経てキャッチボールが出来る状態までに到達。昨季にはファームで復帰を遂げ16試合に登板。防御率1.13、WHIP0.75に6試合連続無失点と今年に期待を抱かせる数字を残した。
近藤が復活して一軍登板された瞬間筆者は結果に関係なくその場で嬉し泣きしてしまいそうだ。頼む、頼むから復活してくれ…。
#013 嘉手苅浩太(21・右右・リリーフ?)
知名度:D 期待度:C 崖っぷち度:SS
高校時代は力のあるストレートで最速148km/hを叩き出した彼も、一時はストレートが120km/h台となり、ルーキーイヤーを除く2年連続一軍未登板、ファームでも防御率5点台に終わりオフに育成契約となった。しかしわずかに光明も見られ、昨年8月にはストレートの球速を145km/hにまで戻した。
制球力や変化球で押し込むタイプでも無いため、早々なモデルチェンジが必要となるが教育リーグでは今一つな内容に終わる。打力に定評があるため最悪野手コンバートとしての道もあるが、いずれにせよファームで結果を残していくしかない立場である。お邪魔虫の🏩川さんも戦力外になった事だし野球に集中できるはずだ。
#015 沼田翔平(23・右右・先発)
知名度:C 期待度:A ド根性:S イケメン:SS
22年オフに巨人を戦力外となり、育成で獲得した右腕。良い意味でヤクルト顔ではないイケメン。
昨季は19試合に登板して1勝8敗、防御率5.13と好成績とは言えない数字だが、尾花コーチ(現在は退団)との二人三脚で「野球をやっている目的」から考え、連日アメリカンノックという過酷な練習をこなし、捨て身でシーズンを乗り越えてきた。
これが功を奏したか昨年11月に台湾で行われたアジアウインターベースボールリーグでは、台湾独特のボールの適応に苦労するも3試合に登板して2勝0敗、防御率0.47を記録する活躍を遂げた。オープン戦でも支配下登録に向けて2試合に登板し無失点の好投を見せた。投球だけでなく厳しい特訓の成果からかスタミナ面も強化された23歳の若手が、ローテ入りに参戦する。
#019 下慎之介(21・左左・先発)
知名度:D 期待度:B 支配下登録:C 文才度:S
不足気味の投手陣の中で戸田のローテを守る育成左腕。
奪三振率が多い変わりに制球を大きく乱すシーンが多く、22年こそ防御率3.42に抑えたが昨季は防御率7.04に悪化し与四球率も6.10と課題が残る。
戸田で22年の小澤、昨季の山野のようなアピールがない限り支配下への道のりは厳しいが、何とか決め球となる武器を探しては磨いて生き残ってほしい存在。
文才であり丁寧に今の心境をTwitterに綴るのが特徴。swprに是非とも見習ってほしい才能を持っている。
#-- 髙橋翔聖(18・右右・?)
知名度:D 期待度:B 台湾の新星:B 伸びしろ:S
台湾出身。身長187cmの長身で、スリークォーターから最速147km/hのストレートと多彩な変化球を操る23年育成ドラ1右腕。
台湾の高校に通っている高校生を指名するのはNPB史上初の出来事でありまさにサプライズとも言える。
しかし台湾では卒業時期が5,6月となる為正式な入団はもう少し先。高校生という事もあり体の線はまだまだ細いが、それでもポテンシャルの高さに期待せずにはいられない。
捕手
#27 中村悠平(33・右右)
知名度:S+ 期待度: S リードの安定感:SS 背番号27のプライド:SS
ヤクルト投手陣を支える扇の要、ムーチョ。昨年のWBCではかの大谷翔平とバッテリーを組み、トラウトを三振に切って取り見事世界一の正捕手となった。
しかしシーズンではWBCによる疲労からか打撃が淡白気味になり、打率が急降下し.226、OPS.622という成績に。それでも強気なリードは今も健在で盗塁阻止率もリーグトップの.407を記録した。
開幕前には奥様が乳がんを患い闘病している事が分かった。
試合中も常にあらゆるシーンを想定し確かな経験であらゆる逆境を乗り越えてきた彼が、今年も背番号27を背負い家族と愛する妻の為に世界一の正捕手としての意地を見せる。
#30 西田明央(31・右右)
知名度:B 期待度:D 一塁専:A
長らくヤクルトの捕手陣を支える打撃に定評のある捕手。
20年には小川のノーヒットノーランを支える女房役を務め上げ、中村や嶋の離脱でスカスカ状態だった捕手陣を救う働きを見せた。
近年ではマスクを被る事が少なく、二軍でも1Bを守る事が多い。起用法の問題か捕手能力の問題か定かではないが、年齢的にもキツいポジションにいる事は間違いないのでまずは数少ない右の代打として秀でた才能を見せるしかない。
#32 松本直樹(30・右右)
知名度:D 期待度:C 縁の下の力持ち度:A 登場曲のセンス:SS
今年で31歳を迎えるパンチ力が売りの強肩捕手。
神ドラフトと言われる17年入団でこそあるが、ドラ7で現状第4捕手あたりに位置付けられており地味な印象を受ける人も多いだろう。だが縁の下の力持ちとして戦力に君臨している。
正捕手・中村が離脱中にスタメン起用された22年4月の中日戦では2試合連続でホームランを放つ活躍を見せつけ、リードでも前半戦の高梨の好投を支え勝利に貢献した。
昨季は内山や古賀といった若手の起用が多くなった事で二軍暮らしが続き、3試合の出場に留まった。現役ドラフト候補とも噂されていたが残留。西田同様に年齢的にも厳しい立ち位置にいるが、控えめで優男な人柄とは裏にリードにいやらしさを加えて捕手陣を支えてほしい。
彼の登場曲であるB'zの「光芒」の転調後の大サビを使うセンスには脱帽。歌詞が最高にお気に入りで筆者はACTIONの収録曲では一番好きな曲です(そうですか)。
※該当部分は3:46から。
#33 内山壮真(21・右右)
知名度:S 期待度:SS 第二の古田敦也:A プロスペクト:SS
類まれなる野球センスと体幹の強さ、21歳とは思えないクレバーさを兼ね備えた未来の正捕手でありヤクルトの成長株。
22年の日本シリーズでは3点ビハインドの9回に同点3ランホームランを放ち敗戦濃厚の試合を振り出しに戻す大仕事をやってのけた。
昨季はメインこそ捕手であるものの打席機会を増やしたい高津監督の意向でLFを守り、本職顔負けのスーパープレーを見せた事も。
春季キャンプでは古田臨時コーチからブロッキングや送球などの熱血指導を受けた他に捕手陣の送球の競い合いで負けてしまい罰ゲームとして伝説の階段ダッシュが課された。そこでは「石川県に希望を、頑張ります!」と宣言し被災地にエールを送った内山。打撃に確実性を身に付け打てるキャッチャーとして正捕手の座を奪い取りたい。
#57 古賀優大(25・右右)
知名度:B 期待度:B 正捕手争い:B 打撃の急成長度:S
ピックオフに定評のある強肩捕手。
非常に勉強熱心な性格であり、正捕手として中村が基本起用される方針でなかなか出番が少ない中、しっかりと準備を怠らない真面目さが売り。基本はいじられキャラだが、グラウンドではリード面で自分の信念を持っており投手の良さを引き出したり試合後も投手と綿密な意見交換を行ったりする向上心の塊。
昨季はわずか80打席ではあるが打撃面で結果を残し、打率.294 出塁率.377 OPS.730を記録。打席では粘りも見せて捕手ならではのいやらしさも披露した。今年は第二捕手の殻を破って勝利に貢献したい。
#65 鈴木叶(18・右右)
知名度:C 期待度:SS パンチ力:A 球団最年少のホープ:S
2006年の第1回WBCで日本が初優勝した日に産声を上げた、強肩と高校通算21本塁打を放つパンチ力を売りとする超高校級捕手の23年ドラ4。
1月の新人合同自主トレではフリー打撃で戸田球場のバックスクリーンに2発も当て首脳陣やファンを驚かせた。
またイースタン・リーグの開幕戦ではいきなりマスクを被り、なんとサヨナラタイムリーを放って自らのバットで勝利を掴み取り、球団最年少となる当時弱冠17歳が衝撃的なデビューを飾った。翌日にはオープン戦で神宮で初めて打席に立ち、結果はややライナー性のある外野フライと悪くない内容。高卒である分まずは体作りがメインになると思うが、そのポテンシャルの高さをぜひ神宮でも見てみたいものだ。
#023 橋本星哉(23・右左)
知名度:D 期待度:B 支配下で見てみたい:A
確実性のある打撃に定評のある強肩強打の捕手。捕手ながら俊足な一面も持つ。
昨季は.282 2本 14打点と打率ではなかなかの数字を残すも、OPSは.643で長打力に課題を残した。現在は宮出コーチによる指導の元、長打力を磨く練習を行っている。
オープン戦前から古賀や内山が離脱してしまい捕手が少ない状態の中で開幕を迎える。率を残せるポテンシャルこそあるので今年は支配下登録に向けてまずは打で結果を残してもらいたい。
7人兄弟の大家族に生まれ、長男として弟妹の喧嘩の仲裁を行うなど責任感の強い男でもある。
#025 フェリペ(24・右右)
知名度:D 期待度:C 捕手なのにユーティリティ:A
強肩が売りのブラジル系日本人捕手。
17年にオリックスから指名を受けるも、支配下登録までは行かず21年に戦力外。その後栃木のサッカーチームで職員を務めるなど1年のブランクを経てBCリーグ・福島レッドホープスに入団しNPB復帰に向けてプレーした。
その思いが通じたか昨年7月に途中加入し、故障気味であった捕手陣をカバーする役割を担った。慢性的な野手不足からかセカンドや外野を守る姿も。
今年はドラフトに鈴木も加入し立場的に厳しい状態ではあるが、2軍を中心にまずは打撃面を磨きアピールしたい。
内野手
#00 赤羽由紘(23・右右)
知名度:C 期待度:B 独立出身の星:S ラッキーボーイ:S
独立リーグから育成で入団し、支配下をもぎ取った貴重な右の内野手。
22年のフレッシュオールスターゲームでは本来出場予定だった武岡の代替選手として出場。9回裏の同点の場面でサヨナラホームランを放つ勝負強さを見せフレッシュオールスターMVPを獲得したラッキーボーイでもある。
昨季は代打や守備固めとしての出場が多く、9月の阪神戦では完封間近だった伊藤将司選手を相手に代打ホームランを放って一矢報いる活躍を見せた。
長打力は折り紙付きでハマると無双状態に近くなるが、一方で調子極端な一面もあり、ランナーを抱える場面では打席内容が淡白となる事や対応力の弱さが露見してしまう。
3Bの守備ではファインプレー、走塁でも突出した才能を持ち身体能力に長けいているので、今年はこれをシーズンでもアピールを重ねてスタメン出場を果たしたい。
#1 山田哲人(31・右右)
知名度:SS 期待度:SS ミスタートリプルスリー:SS 復活への期待:SS
もはや説明不要のトリプルスリーでありミスタースワローズ。泣き虫なキャプテンでもある。
22年に引き続き昨年も.231 14本 40打点と思ったような成績を残せず、ニ度の故障離脱を余儀なくされかつてのトリプルスリーは影を潜めている。それでもWBCでは攻守で結果を残して世界一に貢献し、相変わらず世界大会という場で勝負強さを見せつけた。OPSでも.721と年々落としていくものの悪くない数字。
そんな我らがキャプテンの今年の目標はGG賞の獲得と世界初となる4度目のトリプルスリー達成。前者は印象論だけで物を見る無能記者さえ何とかすれば良いのでともかく、後者は本人でさえ3度のトリプルスリーは身体に物凄く負担が掛かったと語っておりもちろん一筋縄ではいかない。それでも並々ならぬこだわりを見せ復活に向けてフルスイングするキャプテンの姿を否定せずに見守っていきたい。
ヤクルトファンは皆、山田哲人の事を心から応援している。
#5 川端慎吾(36・右左)
知名度:S+ 期待度:SS 天才度:SS イケメン:S
15年に首位打者を獲得し21年には代打として打率.372をマークし、日本一の決め手となる決勝タイムリーを放った代打の神様として勝負強さを発揮した「天才」。
22年は不振に陥ったが、昨季は80試合に出場し持ち前の打棒で.319 2本 16打点を記録し持ち前の天才ぶりを発揮した。得点圏打率も.324と高く、今年も限られたチャンスの中で鮮やかなバットコントロールを魅せてくれるだろう。
ゴォォォォォォォォォォォシンゴォォォォォォォォォォォォォォォ!!!(パトリックさんの真似)
#7 長岡秀樹(22・右左)
知名度:S 期待度:S 守備:SS 親孝行:SS
ヤクルトの正遊撃手を不動のものにした若手の救世主。
広い守備範囲を持っておりUZRは驚異の9.7。22年には球団史上最年少となる遊撃手部門でGG賞を獲得し長年悩みの種であったショート問題を解決させる事が出来た。しかし今年は打撃で伸び悩み打率.227、OPS.575と何とも寂しい成績に。
また教育リーグではファウルフライの捕球時に澤井と交錯してしまい、救急車に搬送されてしまう。「プロ野球選手として死んだと思った」と語るほど重傷であった長岡だが、最悪の状態こそ回避し何とか春季キャンプに間に合わせ、青木塾にも初参加を果たした。
とあるテレビ番組では白血病を患った母親のドナーとして骨髄移植した事が発覚しお茶の間に感動を届けた長岡。今年は打撃でも結果を残し、正遊撃手のディフェンディングチャンピオンとして意地を見せられるか。
#10 宮本丈(28・右左)
知名度:B 期待度:B 縁の下の力持ち:S 努力の天才:SS
ヤクルトが誇るユーティリティプレーヤーであり、打線が苦手とする阪神青柳や絶対的守護神に一矢報いる仕事人。
練習の虫でありプロ入り後も泥臭く野球と向き合う努力の天才で、22年の交流戦制覇後のミーティングでは高津監督から名指しで「練習禁止」命令が下された事も。
バントや選球眼に長けており常にチームプレーを意識する彼の昨季は打率を.222(22年 .254)まで落としたものの、出塁率は.368と相変わらず高い出塁能力を持つ。荒木貴裕の背番号を引き継いだ今年は勝負強さを発揮する場面でお立ち台を飾ってほしい。
ちなみに彼の登場曲は朝倉未来も使う「Battle Scars」、Mステのテーマ曲である松本孝弘の「#1090 Thousand Dreams」と非常にセンスの良い選曲である。
#13 ホセ・オスナ(31・右右)
知名度:S+ 期待度:SS 偉人度:SS PERFECT HUMAN:SS
今年で来日4年目となる助っ人であり、もはやチームの顔であるラミレス氏を彷彿とさせる中距離ヒッター。
昨季は打率をやや落としたものの.253 23本 71打点と安定した成績を残し、1Bの守備も相変わらずピカイチである。決して脚が速い訳では無いが全力疾走で内野安打をもぎ取る事も。
野球だけでなくプライベートでは家族全員で日本に暮らし、14歳の息子を硬式野球チームに入れたり愛妻家でありチームメイトにも慕われファンにも愛される真面目な性格で人間性において欠点なしの偉人的存在(の割にはPIT時代に乱闘で執拗に相手をボコボコにして出場停止処分を受け、入団前には乱闘要員と言われていた)。今年もホームラン後のハートポーズでたくさん笑顔にさせてほしい。
#36 西村瑠伊斗(19・右左)
知名度:C 期待度:A 伸びしろ:S
王貞治の打撃フォームを参考にして高校通算54本塁打を放ち、投げては最速147km/hを投じる燕の二刀流。入団時は元々外野だったが、チーム事情で主に3Bを中心に内野を守る事となった。
昨季は一軍デビューを果たしたものの、二軍では.183 4本 22打点 OPS.491。守備でも失策の連続と高卒ルーキーがプロの壁にぶつかった。
しかしスケールの大きさではトップクラスの力を持ち、非凡な才能を感じさせるヒットを放った事も。かつて池山二軍監督が付けた背番号36を背に2年目は戸田で猛威を振るってほしい。
#38 北村拓己(28・右右)
知名度:B 期待度:A 右の代打としての期待:A 守備:C
現役ドラフトで巨人から獲得した中堅内野手、マルチョウ。内野を一通り守れるユーティリティで野手不足気味のヤクルトにはありがたい存在。
オープン戦ではややまずい守備が見られたが、打撃で結果を残しタイムリーや外野深めに犠牲フライを放って勝利に貢献した。
巨人時代も気遣いエピソードが数々存在しチームメイトから慕われた彼は、石川・星稜高校出身。奥川や内山の先輩として春季キャンプ中には彼らを招いて星稜会を開催し親睦を深めた。新天地で覚醒しつつある打棒で結果を残すことは出来るのか。リリーフ登板経験あり。
なお彼の加入により、坂本拓己・北村拓己・北村恵吾という何とも名前が紛らわしい選手達が全員スワローズに在籍することとなった。これもある種の御縁なんだろうか?
#46 太田賢吾(27・右左)
知名度:B 期待度:C 二軍の帝王:S
内外守れる左のユーティリティ、ケリー。19年に日ハムからトレードで獲得し、移籍初年度こそ一軍で90試合に出場し.251 3本 27打点とまずまずの成績を残すもここ数年は二軍暮らしが続いている。
昨季も故障の影響で開幕閉幕に出場できず、二軍では51試合で.323でOPSも.928と成績こそ優秀だが悔やまれるシーズンを過ごした。
若手の台頭によりチャンスが年々少なくなってきている事もあり年齢的な意味もあって意外にも「崖っぷち」な太田。二軍の帝王から卒業し、塩見のような成功例を作って飛躍の一年にしたい。
#50 北村恵吾(23・右右)
知名度:C 期待度:A キャプテンシー:A 右の大砲候補:A
非凡な長打力が売りの右の大砲候補。近江高校、中大時代と主将を務めてきたキャプテンシーの持ち主でもある。基本は一塁専だが、昨季は戸田の内野事情もあって捕手以外の内野全ポジションを守った。
そんな彼は昨季一軍にも昇格し、一死満塁の場面でプロ初安打となる満塁ホームランを放って衝撃的なデビューを飾った。犠牲フライやタイムリーもありこの日は一人で6打点を上げ、神宮で初めてのヒーローインタビューも経験した。2軍では長打率が.378と悪くないが一方で打率.234、出塁率.299と確実性に課題を抱えている。
オフには今年中日に移籍となった中田翔と自主トレ。筋力アップを目標にフィジカル面の他にも食トレで身体をいじめ抜いた。今年はやや不安な守備力の改善にも努め、一軍に少しでも長く帯同してレギュラー奪取に向けて奮起したい。
中大時代にチームメイトであったDeNAの牧とは日々連絡を取り合う仲。寮にくまのプーさんを持参する可愛い一面もある(ハマのプーさんは対ヤクルトの成績的な意味で顔も見たくないですが)。
#55 村上宗隆(24・右左)
知名度:SS 期待度:SS 2度目の三冠王:S 守備:C
22年に史上最年少となる三冠王を達成し、流行語大賞にも受賞して一躍時の人となった"村神様"。WBCでは伝説のメキシコ戦で絶不調の中、逆転サヨナラタイムリーを放ち日本中に感動を届けた。
しかし昨季は得意の打棒も.256 31本に落ち着き(それでも31本はリーグ2位)、それ以上に守り慣れた3Bの守備で足を引っ張ってしまいリーグワーストとなる23失策を記録してしまった。
そこで昨年の秋季キャンプから徹底的に守備練習を行い、体を絞った姿が見られた彼はオープン戦でも好守を見せた。打撃でも侍JAPANにも帯同して対欧州代表では1回戦に先制タイムリーを放ちオープン戦でも確信の特大ホームランを放った。今年は打撃も守備でも輝いてまた"村神様"と呼ばせてほしいものだ。
#59 小森航大郎(20・右右)
知名度:D 期待度:A 希少度:A 泥臭さ:S
ヤクルトには珍しい右打ちの若手遊撃手候補。
宇部工時代には県大会で.514の高打率を残し、甲子園出場とはならなかったが高校通算で推定26本塁打を放った(なお高校2年の秋からのカウントである為定かではない)。
今年も身体作りを中心に行い、ファームでは49試合に出場して.230 3本 16打点。1年目はかつて在籍した内川氏から選手としての心構えを学び、昨季は畠山コーチから打撃技術について学ぶ日々が続いた。
工事現場で汚れた作業服を着て働く人達の姿を見てカッコいいと思え、自分も泥臭く憧れる存在になりたいと語った小森。高卒3年目となる今年はまず一軍出場を目標に混戦状態の内野競争に参戦したい。
#60 武岡龍世(22・右左)
知名度:B 期待度:A 守備範囲:S 長岡と間違えないで:SS
主に二遊間を守る内野手でヤクルトにおけるプロスペクトの一人。
昨季は自己最多となる84試合に出場し、乱打戦をサヨナラタイムリーで終止符を打ったりバウアー選手からプロ初となるホームランを放つ活躍ぶり。後述の守備でも存在感を示し、攻守に渡り実りのある一年となった。
守備では広い守備範囲と足の速さを持ち味にセンターラインで好守を連発する。ショートを守る長岡とセカンドを守る彼とのコンビは"長武コンビ"と呼ばれ、守備に関してはアライバに匹敵する柔軟性を持っている。
今年は昨季若松勉氏からも指摘されたヘッドを投手方向に向ける打撃フォームを一新。オープン戦では打撃で苦戦するもその守備範囲は健在。打撃内容にテコ入れを図って長らくレギュラーを務める山田哲人を脅かす存在になってほしい。長岡とは別人ですこれ大事(こちらを参照)。
#63 増田珠(24・右右)
知名度:B 期待度:A キャリアハイ:A 次期ムードメーカー:SS
昨年ソフトバンクを戦力外となった内外守れるユーティリティプレーヤー。愛称は師匠松田宣浩氏の"熱男"にあやかった”増男”であり、元気印としてチームやファンを盛り上げるムードメーカー。
パンチ力と高い選球眼を持ち味とし、チャンスにも強い。ウエスタンでは総合WARにおいてトップの成績を残すも戦力外となってしまうが、ファンや小久保監督、師匠の松田氏ですらこれに疑問を覚えるほどの実力を持っている。
オープン戦ではWBCでのヌートバーを彷彿とさせるレフトからのダイビングキャッチを見せナインの士気を上げた。
古巣ソフトバンクの小久保監督も戦力として見ていただけに期待が高まる。ホームランパフォーマンスの「増男~!」を早く神宮で見てみたいものだ。
#66 三ツ俣大樹(31・右右)
知名度:C 期待度:D 小技の信頼力:S
22年オフに中日から戦力外となった中堅内野手、ミッツ。
戦力外当時は中日ファンから立浪監督への批判が殺到し欠かせない戦力として見られていた彼だが、新天地では打棒で思ったような成績を残す事は出来なかった。
若手の台頭もあり非常に苦しい立場であるが、バントは非常に上手く内野の守備固めとしても安定しておりバックアップとしては優秀。若い野手陣をまとめる役割として奮闘してほしいところ。
#67 伊藤琉偉(21・右右)
知名度:D 期待度:A 突如現れたプロスペクト:S 人見知り:S
内野守備に定評のある23年ドラ5。
大学で野球をしていたのだが単位不足により中退、一時はアルバイト生活で野球から離れていた時期も。兄の助けもあってその後独立リーグに入ると広い守備範囲と強肩で頭角を現し、打撃でも.336を記録してドラフトに指名されるほどにまで成長を遂げた。人生何が起きるか分からないものである。
オープン戦では土のグラウンドである甲子園でSSを守り、1B赤羽のアシストもあって好守を披露。非凡な才能をファンに見せつけた。守備力で言えば長岡とも張り合いが出来るポテンシャルを持っている。戸田で存分にアピールし、一軍定着を狙いたい。
仮契約後の会見では橿渕スカウトグループデスクにアシストされながら話す姿があり人見知りな一面も。ヤクルトの選手らしいっちゃらしいが。
#026 髙野颯太(18・右右)
知名度:D 期待度:S 令和の畠山和洋:SS 癒し系:S
高校通算29本塁打を放った島根県出身の右のロマン砲で23年育成ドラ2。身長176cm、体重は90kgと超高校級の肉体を持ち、将来のスラッガーとして期待されている。
甲子園の出場こそ無かったが、そのパワフルなスイングで柵越えを連発し、木製バットにもうまくアジャストしている。
二軍キャンプでは畠山コーチから打撃指導を受け、フォームも畠山そのものになっている。顔も体型も瓜二つだ。パチンコや夜遊びをせず練習もサボらない畠山二世としての覚醒に期待。
なお寮にはベイマックスのぬいぐるみを持ってくる癒し系な一面も。
外野手
#0 並木秀尊(25・右右)
知名度:B 期待度:A 盗塁王への可能性:SS 上田晋也激似:SS
覚醒に向けて着実に歩を進める俊足巧打の外野手、パッキャオ。
大学3年時に50m走でサニブラウンに勝った男として知られる五十幡亮汰(日ハム)に勝利し「サニブラウンに勝った男に勝った男」と呼ばれる事も。
昨季は自己最高の82試合に出場し、打率.242 1本 7打点を記録。盗塁数もリーグ3位となる15個と結果を残した。塩見の度重なる離脱から一時はレギュラーを掴み取る直前まで到達したが、自身もケガにより離脱を余儀なくされた。
春季キャンプではあの西川遥輝から走塁指導を受け熾烈なレギュラー争いの中で切磋琢磨し、オープン戦最終戦では西武の守護神候補・甲斐野選手から技ありの勝ち越しタイムリーツーベースを放ち勝利に貢献した。今年は長く一軍に帯同し走攻守で結果を残してほしい。ちなみに筆者はパッキャオより上田晋也に似ていると思っています。
#3 西川遥輝(31・右左)
知名度:SS 期待度:S イケメン:SS 第二の坂口度:S
昨年楽天を戦力外となった通算332盗塁の実績を持つ足のスペシャリスト。16年には不動の一番として日ハムの日本一に貢献し、輝かしい実績を誇る。
打撃が右肩下がりに落ち気味とは言え持ち前の選球眼と走塁技術、球界でもトップクラスのイケメンとして"ハルキスト"と呼ばれるファンは今も健在。今でも彼がヤクルトに加入した事を筆者は信じられません(だって良い意味でヤクルトらしくない選手だもん)。
オープン戦では日ハムを日本一に導かせた経験と確かな実力で好調な滑り出し。走攻守で活躍し勝利に貢献した。これが通年でキープできれば第二の坂口智隆になれるかもしれない。かつて北を沸かせたスターが、花の都でもう一花咲かせる。
#4 丸山和郁(24・左左)
知名度:B 期待度:B 次期青木候補:C ファインプレーの多さ:A
俊足と強肩、守備におけるハッスルプレーでナインを勢いづかせる明治ブランドの21年ドラ2。22年にはNPB初となる自らの手で優勝の決め手となったサヨナラタイムリーを放ち、球史に歴史を刻んだ。
青木タイプの俊足巧打であるが、大卒2年目となった昨季も思うような成績を残せず67試合に出場して打率.206、出塁率も.252に終わった。目立った出番も塩見・並木・山崎・濱田など外野が一斉に負傷離脱した8月後半が中心となり実力というよりはその穴埋めでスタメンを張っていたのが現状。速球にも弱く.171(41-7)と打撃面を中心に課題を残した。出塁のために積極的にセーフティバントを仕掛ける場面も。
オフは2年連続で青木塾に入り新しい打撃フォームで3年目を迎える所が、オープン戦途中でコンディション不良により帰京。その後復帰しオープン戦最終戦ではライトの守備固めで超ファインプレーを披露した。外野を主戦場とする分ストレートの対応を中心に覚醒への礎を作りたい。
#9 塩見泰隆(30・右右)
知名度:SS 期待度:SS ケガしにくさ:D リードオフマン:SS
ヤクルトが誇る不動のリードオフマンである馬。
足の速さはもちろん長打力も兼ね備え、ゲーム開始時から相手投手に神経を使わせる影響力を持っている打線に欠かせない存在…なのだが昨季は度重なる負傷離脱から51試合の出場に留まり、Bクラス転落の原因の一つとなった。
契約更改では色紙に「143試合出場」と書いた塩見。侍ジャパンにも選出され対欧州代表戦では走攻守でアピールした。今年はハリボテエレジーとして終わる事なく無事是名馬として通年シーズンに帯同し打線を引っ張る事は出来るか(表現が意味深?知らんな)。
ちなみに彼の登場曲である「G1ファンファーレ」はもはや神宮恒例の儀式である。
#23 青木宣親(42・右左)
知名度:SS 期待度:A レジェンド:SS ノリはすげぇ:SS
長らくミスタースワローズとして支え、現在生涯通算打率.315、メジャーの地でも通算6年で打率.285、出塁率.350を残した日本を代表するアベレージヒッターでありおじさん打のレジェンド。
昨季は96試合に出場して.253 3本と一見平凡な成績だが、出塁率.371、三振数も28で10%未満と相変わらずノリはすげぇ事をデータ上でも証明している。
今年で42歳を迎えた彼は守備でもヤクルトでは初となるRFの守備に挑戦。今シーズンも若手の生きる教科書としてさらなる伝説を築く。
※つばめさん(@chikupn2896)のツイートを拝借しています。
#25 ドミンゴ・サンタナ(31・右右)
知名度:S+ 期待度:SS 偉人度:SS 守備:C
メジャーで77本塁打を放った実績を持つ彼も今年で来日4年目となり、オスナと共に打線を牽引する長距離ヒッターであり偉人。愛称はミンゴ。メジャー時代には逆方向へ外野フライかと思わせるホームランを連発してMLB界隈でも話題になった。
かつては負傷離脱の多いスペ体質であったが、昨季は136試合に出場して.300 18本 66打点 OPS.844の好成績を残し自身初となる規定3割フィニッシュとなった。
陽気なオスナとは違い寡黙で落ち着いた性格だが、真面目な所は共通しておりオスナとは常に行動を共にしている。
今年からは来日初となるLFの守備にも挑戦。正直守備に関しては不安の方が大きいが、オープン戦では案外安定している。今年も割れんばかりの歓声を背に受けて勝負強さを発揮してほしい。
#31 山崎晃大朗(30・左左)
知名度:B 期待度:C 粘り打ち:SS 学級王ヤマサキ:S
俊足と粘っこい打撃が持ち味の中堅外野手、コータロー。いじられキャラでありサヨナラのシーンではオスナの尻を蹴ったもののその後の試合で返り討ちに遭う永遠の小学4年生。
打席ではカット技術が上手く粘りを見せて四球をもぎ取り、守備では足を生かして塩見に負けない広い守備範囲を持ち味としている。美技を披露した時は真顔の表情を見せる燕のアロザレーナでもある。22年には人生初となる逆転サヨナラ3ランを放つ意外性を見せた事も。
昨季はケガによる離脱もあり64試合の出場に留まったが、今年は早いカウントから積極的に打ち、俊足を武器に長打を狙いたいと語った山崎。野球以外では契約更改にて「若い選手のあいさつが出来ていない」と苦言を呈し自ら風紀委員を名乗り出た。親しき仲にも礼儀あり。今年は選手と学級王ヤマサキとして二足のわらじを履きキャリアハイを狙う。
#42 澤井廉(23・左左)
知名度:B 期待度:SS 燕の大砲候補:SS 将来の鉄人:SS
規格外のパワーを持つ22年大卒ドラ3。中京大時代はサヨナラホームランを2本も放つ勝負強さを見せた。
昨季はイースタンを中心に経験を積み、.262 18本 56打点の成績で本塁打王のタイトルと優秀選手賞を獲得。1軍でも初ヒットを放ち昨季はほぼ良いところなしだったチームの中でファンを大いにポジらせた。
24年は大砲候補としてスタメン間違いなし!…と思いきや、昨年10月の教育リーグでファウルフライの捕球の際に長岡と交錯。高津監督曰く重傷と見られ来季絶望と思われたが、2軍キャンプでは屋外練習に励む姿が見られ順調に回復に向かっており鉄人の片鱗を窺わせた。
今年は復活を遂げ、選手がバテ始めるシーズン後半戦あたりに救世主としてチームを助けてほしい存在だ。
筋トレオタクでありインスタでは毎回ジムを発掘する姿が見られている。
#51 濱田太貴(23・右右)
知名度:B 期待度:A キャリアハイへの期待:A 姉の可愛さ:S
フルスイングから豪快なアーチを放つ燕のロマン砲、ヘェマダァァ。1年目のファームにて見逃し三振後にバッターボックスの地面にバットで線を引き、球審に対する侮辱行為として退場された伝説はあまりにも有名。この頃から筆者はずっと「濱田は大物になりそうや…」と思っていた。
スペ体質であり例年オープン戦で結果を残したものの、開幕には離脱を喫し不完全燃焼なシーズンが続いたが、昨季は年間を通じて一軍に帯同することができ103試合に出場。.234 5本 22打点 OPS.652の成績を残した。ここ最近はフルスイングに拘らず、センター返しを意識したバッティングを徹底している。
オフには内川氏に弟子入りし長打力と打率キープの両立に着手。練習試合では2024年のチーム第一号となるホームランを放ちスタートダッシュに成功したが、オープン戦で失速し自身の打撃スタイルを見失ったのかと感じる打席もあり伸び悩んでいる。外野競争から若干遅れを取っているが期待値が大きい選手である事も事実なので、自身のバッティングを見つめ直して持ち味を存分に発揮するシーズンにしてほしい。お姉さんが可愛く顔だけならめちゃくちゃタイプです。既婚者ですが…。チクショー!
#024 岩田幸宏(26・左左)
知名度:D 期待度:B ネクストブレイク候補:B
高校、社会人、独立リーグと多くのフィールドで経験を積んだ俊足巧打なネクスト青木候補。
独立リーグ時代にはグラウンダーではあるが2年連続で.350以上を叩き出し、盗塁技術や出塁率の高い1番打者向けの成績を残しNPB入りした。
昨季は春季キャンプで初めて一軍に帯同するも、実践形式の打撃練習で左手を骨折し二軍キャンプへUターン。何とも不運な形となってしまった。二軍ではこの影響もあって43試合の出場に留まり、打率も.279 0本 9打点と平凡な成績だが、今年に入りプロ初となるホームランを放った。
長打力が課題だが確実に点をもぎ取るスモールベースボール向けの選手。支配下登録に向けて引き続き戸田でアピールしてほしい所。
おまけ
#2896 つば九郎
知名度:SS 期待度(空中くるりんぱ的な意味で):D トラブルメーカー:SS 何だかんだで愛されるペンギン:SS
毎度おなじみ、スワローズのマスコットキャラクター。別名畜ペン。
酒豪かつ競馬狂いでマスコットらしからぬ言動も目立つ事から(?)野球ファンのみならずお茶の間からの人気も高い。オフの契約更改では毎年文句を言い放っては越年するトラブルメーカーでもある。
彼の時事ネタは昨季も健在であり、トークショーで書類送検されたあの選手のホームランパフォーマンスをしたりドアラに米騒動の話題を吹っかけて煽るなどやりたい放題。
神宮恒例の5回裏終了時の空中くるりんぱは昨季も全て失敗に終わった。今年もあまり期待はしていません。
※以上の文は全てネタなので気にしないでください
#283 つばみ
知名度:A 期待度:? ダンス:SS 恋愛経験:SS
つば九郎の妹、つばくろう子。
ダンスには定評があり、パッションと共に踊るダンスのキレの良さは必見。
長らくマリーンズのマスコット・マーくんに片想い状態であり事ある毎に球場に婚姻届を持ちこみサインを要求するも未だ実らない模様。
恐らくマーくんの次に恋したであろう坂口氏も既に引退し一途に戻るかと思いきや、今度は苗字の読みこそ同じである阪口に恋に落ちてしまった。この恋愛脳は一生治る事はないだろう。
水島聖也(通訳)
知名度:D 期待度:S 影の暗躍者:SS イケメン度:SS
主にオスナやサンタナへの通訳を担当している。彼らがヒーローインタビューでお立ち台を飾る際に必ず登場し、爽やか系で端正な顔立ちから女性ファンからも人気である。
アメリカ人の父と日本人の母を持つハーフで、幼少期を米軍基地内で過ごした。自身もプロ野球選手を目指したものの挫折してしまうが、アメリカの大学に在学中にインディアンス(現:ガーディアンズ)傘下のマイナーチームに入り、主に日本人選手への通訳とスコアラーを担当した経緯を持つ。
19年からヤクルトに入団した彼はメンタル面でのサポートを大切にしており、彼らを試合後に食事に誘ってコミュニケーションを取ったり、プライベートでも親睦を深めたりと彼らと厚い信頼関係を築いている。特にオスナからは家族旅行に誘われるほどの愛されぶりだ。
球界屈指の良助っ人と言われるオスナ・サンタナが活躍しているのは、彼の存在なくして語れないだろう。
当ブログで使用している野球用語
KBO
韓国のプロ野球リーグの事で、現在10球団が加盟している。
選手では日本でも活躍した李承燁氏や呉昇桓氏、現在サンディエゴ・パドレスに所属する金河成選手が代表的。
CPBL
台湾のプロ野球リーグの事で、現在6球団が加盟している。
中でも昨年元ヤクルトの由規氏が在籍していた楽天モンキーズは、チアガールが人気であり日本でも話題を呼んだ。
独立リーグ
主にNPB入りを目指す選手達が多く在籍するリーグで、地域社会への貢献や野球というスポーツの振興の為に作られた。
5つのリーグに18球団が加盟しており、その選手となる独立リーガーは全員プロ野球選手と同意義でありアマチュアではない。
お笑いコンビ・ティモンディの高岸宏行さん(栃木ゴールデンブレーブス)も在籍するリーグで、NPB入りした選手では角中勝也選手(ロッテ)、又吉克樹選手(中日→ソフトバンク)が代表的。
フロントドア
打者から見てインコースに来るシュート系やスライダー系の変化球をボールゾーンからストライクゾーンに変化させる投球術の事。
アウトコース版もあり、これはバックドアと呼ぶ。
SSTC
韓国ソウル特別市にあるトレーニング施設であり、野球にまつわる科学研究所。
投球動作などを科学的に分析し、選手の特性を見極めて適切なトレーニング指導を行っている。
小野寺二軍投手コーチ経由でヤクルトの選手を中心にオフに次々とここで武者修行をしている。
プロスペクト
将来活躍が見込まれる若手のこと。主にMLBで使われる。
特に期待される若手は「トッププロスペクト」と呼ばれ、ヤクルトでは内山壮真が該当する。
WHIP
「Walks plus Hits per Inning Pitched」の略で、1イニングあたりに何人の出塁を許したかの指標。
先発投手だと1.20以下だと優秀と判定され、この値が低ければ低いほど安定感のある投手と言える。ちなみに昨年の阪神村上頌樹選手のWHIPは脅威の0.74である。
しかし野手守備の影響を受けやすい、単打=長打と判断されるなど色々と問題点の多い指標でもある。
K/BB
奪三振と与四球の比率で投手の制球力を確認するための指標。
「奪三振数÷与四球数」で計算すれば数値が出るため簡単。数値が3.5を超えていれば優秀と言われている。
スイーパー
大きく横に曲がるスライダー系の変化球。
MLBではトレンドとなっており、非常に奪三振率の高い球種となっている。WBCでトラウト選手を三振に切って取った大谷翔平選手の決め球でもある。
コマンド
投手が狙った所にピンポイントで投げられる制球力の事。
ストライクを投げられる制球力の事を指すコントロールとはまた違い、「コマンド能力に長けているとゾーンギリギリでの制球ができる」ため、打者は攻略しづらい。
OPS
「On Plus Slugging」の略で打撃指標の一つ。「出塁率+長打率」と考えれば簡単。打率が低くてもOPSが高い事でチームの得点に貢献していると思ってもらえれば。
出塁率の平均は.330、長打率は.400となっているため、おおよその基準となる平均OPSは.730前後で考えてもらえればOK(諸説ありますけどね)。
UZR
「Ultimate Zone Rating」の略で、選手が守備をする際にどれだけ失点を防いだかが確認できる守備指標。
平均的野手は0、守備の上手い野手はプラス、苦手な野手はマイナスで評価される。
なおこれを算出するには打球処理による指標(RngR)、失策を阻止する指標(ErrR)などが必要だが、ここでは割愛する。
WAR
「Wins Above Replacement」の略で、打撃、走塁、守備、投球の全分野でその選手がチームにいかに貢献しているかを確認できる指標。
例えば「打撃が得意な選手」「守備が得意な選手」と比較して貢献度の違いを確認できるし、「出場機会>能力」「出場機会<能力」と比較して両者どちらが貢献度か高いかも確認できる。
プロ野球を見る上でこれを知っておくと各選手の役割を確認しやすい。
以上になります。一文を簡潔に書こうと思ったら3万6000字超にも及ぶ大作となってしまいました…。
データの間違えや筆者の見当違いな部分があればギャグ以外の所でコメントなどでご指摘いただけると幸甚です。
移籍となった梅野は中日、元山は西武で頑張ってほしいものですね…!
収穫も課題も見えたオープン戦でしたが、何より平和に今年もプロ野球を楽しんでいきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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