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星街すいせい「Hoshimachi Suisei Live Tour 2024 "Spectra of Nova"」埼玉公演 ライブレポ

 11月14日(木)さいたまスーパーアリーナ.
 ホロライブプロダクション所属、星街すいせいのワンマンライブツアー初日埼玉公演に行ってきました。2023年1月28日に行われた2ndワンマンのライブ終演後に3rdライブの開催をアナウンスしてから約1年10ヶ月も経ちましたが、初のツアー開催となり初日はキャリア史上最大規模の15000人を動員するライブを実現させてくれました。

 現地参戦は2ndワンマン以来。何とか高倍率をくぐり抜けて、今回も現地に来る事ができました。正直、凄すぎて感動が追いつかず、所々記憶が曖昧な部分もあるんですが、それでもこの感動を少しでも形にしたく、早速簡易的なレポと感想を書いていきたいと思います。

 星街すいせい自身が影ナレも担当して、テンションは高まっていく中、定刻通り暗転。オリ曲のクロスフェード風Remix映像からカウントダウンを経て、まずは「駆けろ」でライブ開幕。最強イントロ!を前に会場のボルテージは一気に爆発。1曲目から全力疾走で力強い歌声を響かせてくれましたね。流れる様に「灼熱にて純情 (wii-wii-woo)」も披露。「行くぞ埼玉!」の掛け声に応えるオーディエンスの歓声、ステージを彩る特効の炎、ペンラで会場全体が赤色に染まっていく光景、どれも圧巻。それに2ndワンマンのパフォーマンスを優に超えた凄みのある歌声で、一言一言に風格すら感じましたね。お次は、事前に告知されていた初披露となる新曲「AWAKE」。Giga &TeddyLoidのサウンドロゴを聞こえた瞬間に勝利を確信。強靭なグルーヴと逞しくうねるメロディ、ラップパートまで織り交ぜた奇抜な展開。圧巻のボーカルワークが光り、新曲である事を忘れる位には狂えましたね…。
―――ここまで上記の無料のチラ見せ配信で見れるので是非そちらを!!

 いつもの挨拶と開幕宣言、配信勢へのファンサも欠かさず、会場の盛り上がりと規模感を嚙みしめる様なMCをした後、「Je t’aime」でライブ再開。しかも「Starry Jet」への神がかった繋ぎに大歓喜。ステージの端から端まで広く使ったダンスもとにかく可愛いくて、目が離せなかったですね。それに1stライブでは声出しが制限されていたけれど、この日は観客のクラップや歓声が加わり、楽曲が真に完成した瞬間だったなと。

 お次は埼玉公演のゲストHoshimatic Projectが登場。初のオリジナル楽曲GET THE CROWNをこのタイミングで披露すると、会場の雰囲気が変わっていくのを肌で感じたましたね。やっぱカウントダウンが良い…。音源の段階で"余りにライブ曲すぎる"と確信していたし、サビで飛び跳ね続けて、想像以上に楽しかった。スタイリッシュなサウンドに合わせたフォーメーションダンスと堂々たる歌唱パフォーマンスが、"玉座に座るのは私達だ"と威厳を存分に放っていましたね。現地で聴けて本当に良かったです。

 再びソロになると、2ndライブ衣装に着替えており「みちづれ」を披露。バックダンサー4人も加わり、赤い傘を用いたダンスでステージを華やかに彩ってくれました。凛とした佇まいで、感情を込めて歌い上げる美しいファルセットが心の奥深くまで響き渡りました。そんで、ここも完璧な繋ぎで「TEMPLATE」へ。星街すいせい屈指のメタルナンバーであり、2nd同様のラスサビアレンジはこの日も健在。決意のこもった力強い歌声で会場の熱気を一段階引き上げていく圧倒的なカッコよさに、思わずメロイックサインを掲げてしまいましたね。ここでバンド紹介(メンバーは2ndワンマンから続投で、Gt. 坂本夏樹、Ba. 中村圭、Dr. 伊藤彬彦(androp)、Key. Ren(SUIREN)、Manip. 毛利泰士)を挟みつつ、「ネバーフィクション」へ。Kanariaとのコラボ曲ですが、ソロでもオシャレに柔らかく歌い上げていました。

 MCを経て、早くも後半戦。「次の曲はあるアパートから生まれた曲です」という曲振りから、映画「トラペジウム」の主題歌であるMAISONdesとsakumaとのコラボ曲「なんもない」を披露。聴けるとは思わず、しかも今年のリリース曲の中でイチバン好きな曲だったので嬉しかったです。サビの激しくも滑らかなメロディラインが本当に好きで。青春の不確かさと希望の中で生まれる感情に寄り添った詞も、VTuberシーンの歌姫としてトップを走る星街すいせいが歌うからこそ響くモノがあるのよ。さらに、この日何曲も聴く中で改めて確信した事もあって。それは、高音域に差し掛かる瞬間の歌声が大好きだなという事。ほんの僅かな力みが生む人間らしさと感情の迸りが堪らないと云うか。この楽曲はサビでその瞬間が多いので、胸を打たれる瞬間が多かったですね。

 次に披露されたのは今年のスマッシュヒットナンバー「ビビデバ」。待ってましたと言わんばかりの大歓声。しかも、サビ入りと共にライブキービジュアルでも着ている新衣装に華麗に変身。ビジュアルのカッコよさに目を奪われつつも、心から楽しんでいる様子も伝わってきて。アレンジに合わせた「ビビデッ! バビデッ! ブーワッ!」コーレスも一体感を感じられる最高の瞬間でした。静寂が訪れる中で、アカペラで歌い始めたのはパワーバラード「Andromeda」。この日イチバンの感情が染み出た歌声だったと言っても過言ではないかなと。胸に迫るような歌唱に泣きを誘われた程。そして、ライブアレンジが施され今日限りの歌声を確かに届けた「放送室」から、ステージ上で月明かりに照らされた水面を再現させた雰囲気抜群の「ムーンライト」へ。しっとりとした静かなパートでも存在感は一切失われる事なく、寧ろより深く心に沁み込んできましたね。

 早くもライブは終盤に。ここまで割とハイテンポで駆け抜けてきた分、しっかりとしたMCパートはこのタイミングのみでした。バーチャル文化やVTuberの存在へ寄せられる声に耳を傾ける中で生まれた苦悩を込めた「GHOST」を披露。歌い始める前の「みんな!私ここにいるよね!」と声を求めてる姿が鮮明に焼き付いています。自身の歌で存在証明を続けてきた彼女の決意がこの大舞台で輝きとなって放たれていた感動の時間。本当に逞しくて、改めて揺るぎないモノに感じましたね。この曲を現地で聴くのは三度目ですが、前振りも相まって感動は一際大きかったです…。

 しんみりと終わることなく、楽しい気持ちで締め括ろうと本編ラストに披露されたのは「ソワレ」。MVにも登場した歯車もステージに現れ、幻想的な景色が拡がっていく様子は圧巻の一言。そんで相変わらずこの曲の気持ち良さは異常で、途轍もない多幸感に包まれていきましたね。その余韻に浸りながら一度ライブは幕を閉じました。

 熱烈なアンコールに応えると、バンドが音を搔き鳴らし始め、そのまま繋がっていったのは「天球、彗星は夜を跨いで」。ガチで聴けて良かった。オリジナルよりもグッとパワフルな歌唱で、背中を押してくれるような優しさもほのかに感じました。

 アンコールに感謝を伝えたMCでは、1stライブと2ndライブの良いとこ取りをしたセットリストについて触れたり、ダンスの話、そしてHoshimatic Projectについても語ってくれて。そして「最後は皆んなが大好きな曲です」という曲振りから、正真正銘のラストを飾ったのは「Stellar Stellar」。舞台が大きくなればなる程、スケールと輝きが強大になっていく名曲ですから。楽曲が持つパワー、力強いバンドサウンド、琴線を震わす歌声、そして青白い光を灯していく会場が一体となり、忘れられない光景が広がっていたなと。上空から星の紙吹雪も舞っていたのも本当に綺麗でした。

 あとStellar Stellarのパフォーマンス中に「いつも皆んなから元気を貰ってる、本当にありがとう!」的な事を笑顔で語った瞬間はかなり涙腺に来ましたね。パフォーマンス中にファンに向けて言葉を掛けてくれるの大好きオタクなので…。この日はMC少な目だったから余計に。

 余韻に浸っていたエンドロール後は、3rdアルバムリリースと日本武道館でのライブ開催をサプライズ発表。会場からも大歓声と拍手が上がって、これからの楽しみと期待を胸に、ライブは盛大に締め括られました。

 一言で言うなれば、凄すぎて感動が追いつかないライブでした…。さいたまスーパーアリーナという大舞台に立ち歌っている姿を見て、徐々に実感が湧いてきたものの、感動が余りにも大きくて、逆に現実感がない感覚も残る不思議な、あっという間の時間だった(心ここに在らず的な…)。でもアンコールは時間の余裕があったので、ちゃんと感情が追いついてきた感覚があった。そして、このライブレポを書きながら思い返す度にやっぱ凄かったなって沸々と感動が蘇ってきています。それに歌だけでなく、“私ここにいるよね”と“ありがとう”って言葉も確実に心に届きました。

 武道館でのライブ発表を聞いた時は、嬉しさは勿論感じたのだけれど、それ以上に「やっと来たか…」と云う安堵感の方が大きかったのが正直な処です。会場を埋めれるだけの実力も実績も大分前から合った訳で、後はタイミングや内容の問題だけだったと思うので、漸くその瞬間が来た事に胸を撫で下ろした感じです。個人勢から念願だった夢の舞台でのライブが実現する訳ですが、彼女の事なので、どんなライブになるのか想像もつかないくらい、きっと相当煮詰めて準備をしている事でしょう。本当に楽しみです。

 もし星街すいせいを知らなかったら、自分はここまでVTuber/Vsinger楽曲に夢中になることはなかったと思います。そして、星街すいせいがいなかったら、今のように「何か夢を叶えたい」と思って活動を始めるVTuberがこれ程までに多く生まれていなかったはずです。VTuberシーンの第一線を走り続け、活躍の場をどんどん押し広げ、沢山の夢や新しい景色を見せてくれて本当にありがとう。改めて武道館開催おめでとう。必ずまた逢いに行きます。

※11/18 追記。オフィシャルライブレポートが上がり始めたので写真を見て欲しい~

【セットリスト】
1.駆けろ
2.灼熱にて純情 (wii-wii-woo)
3.AWAKE
4.Je t’aime
5.Starry Jet
6.GET THE CROWN(Hoshimatic Project)
7.みちづれ
8.TEMPLATE
9.ネバーフィクション
10.なんもない
11.ビビデバ
12.Andoromeda
13.放送室
14.ムーンライト
15.GHOST
16.ソワレ
(encore)
17.天球、彗星は夜を跨いで
18.Stellar Stellar

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