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今週の良かった新曲感想【10/14~10/20】

 どうもです。

 毎週恒例の新曲感想記事。10/14~10/20リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。


#1『WE BE UNION』/ Uki Violeta × Rosemi Lovelock

◆所属:にじさんじ EN
◆作詞・作曲:JJEAN、作編曲:Snail’s House
◆デジタル配信:https://orcd.co/encounter-we-be-union

 毎月連続リリース企画「NIJI ENcounter」6thシングル。まさかのSnail’s Houseで横転です。カラフルに拡がり色付いていくFuture Bassな1曲ですが、その色鮮やかさだけでなく温かみも感じられて、聴く人を優しく包み込んでくれる様な心地良さが素晴らしい。メロディも軽快で、駆け抜ける様に進んでいく感覚に身体を動かさずにはいられない。男女ペアならではの歌声のコントラスト、お互いを引き立て合うバランス感も最高でした。


#2『Ochiba (落ち葉)』/ Sofieru

◆所属:個人勢(ベトナム出身)
◆作詞:tanpan、作編曲:Fusegi
◆デジタル配信:https://ffm.to/xa159qk

 初のオリジナル楽曲。全体に行き渡った空気感がとても好みです。切なげなに存在感を放つピアノの音色、エモーショナル成分が溢れ出るカラッとしたギター、ユニゾンする処もむっちゃ気持ちいい。ゆっくりだけど確かな感情の波が広がっていくドラマティックな展開も好き。ふわっとした柔らかい歌声も魅力的で、漂う様にしてサウンドと絶妙にマッチしてますね。


#3『アライブ』/ 氷夏至ひなげし

◆所属:KAMITSUBAKI STUDIO
◆作詞・作編曲:夢魅たぴ
◆デジタル配信:https://girls-rev-project.lnk.to/New-Eve

 初のオリジナル楽曲。全体的に透き通っているのに、不思議な感覚に包まれる1曲でした。お洒落なシンセで始まったかと思えば、小気味いいギターリフが聞こえたり、ジャズっぽい雰囲気になったり、和風な音色とメロディラインも織り交ぜられたり。絶妙に融合していて、未知の世界の可能性が鮮やかに表現されてるなと。凛とした美しさと芯のある歌声もステキ。


#4『META』/ 春猿火はるさるひ

◆所属:KAMITSUBAKI STUDIO
◆作詞:弥之助(AFRO PARKER)、作編曲:PABLO(Pay money To my Pain)
◆デジタル配信:https://phenomenon-record.lnk.to/META

 ニューシングル。今年4月に開催された3rdワンマンライブ「シャーマニズムIII」で初披露されました。春猿火史上最もヘヴィなラウドロックナンバーになった本作、ライブでの衝撃は忘れもしないです。メタバースの広大な世界に引き込まれる様なスケール感、強靭なグルーヴとダイナミズムが楽曲全体に漲っており、それに呼応して自然と熱が湧き上がってきますね。ラップは勿論、キレや重みを持たせ自在に操るカッコイイ歌唱スタイルも存分に発揮されてます。2:41~の"目覚めを"とか特に彼女ならでは、とても好き。


#5『Ahoy!! キミたちみんなパイレーツ』/ 宝鐘マリン

◆所属:ホロライブ
◆デジタル配信:https://cover.lnk.to/AhoyYoureAllPirates

 待望の1stアルバム。「美少女無罪♡パイレーツ」や「I I I」まで今迄のシングルを網羅した上に、アルバムに向けて豪華クリエイター陣が書き下ろした「幽霊船戦」など新録5曲を加えた全14曲を収録。
 高カロリーで濃厚すぎて曲数以上の満足感を得られる1枚でした。初オリジナル楽曲「Ahoy!! 我ら宝鐘海賊団☆」で幕を開けると、最後までコース料理の様なバラエティ豊かな楽曲を楽しく聴けましたね。多芸多才な船長らしく、芝居がかった歌い方も織り交ぜたキャラクター性の高さは大きな強みだなと改めて思わされました。歌声自体も声優っぽい印象に残る声ですから。この強みを最大化できる様に、コミカルでエンタメ性を重視したエネルギッシュな楽曲が大半で貫かれていて。歌声にプラスした良い意味での昭和臭、電波ソング特有のノリ、自然と口ずさんでしまうフレーズ、ファンには堪らない小ネタ、どこかしらで中毒性の沼にハマれる仕上がりになってますね。既存曲は勿論、新録は「マリ箱」から続投となった作家陣が贈るシンフォニックメタルナンバーTr.3「幽霊船線」と、IOSYSによるカオティックかつキャッチーなTr.8「A Horny Money World ~伝説の夜~」が気に入っています。落ち着いたテイストであるTr.12「Unison」, Tr.13「SHINKIOR」はデザート代わりに持って来いでした。12月のワンマンライブは8日のチケット無事に握れたので楽しみです。ライブ映え曲しかないので。


#6『くじら』/ 富士葵

◆所属:個人勢(元Acro(HIGHWAY STAR))
◆作詞:富士葵、作編曲:玉田デニーロ(衛星)
◆デジタル配信:https://linkco.re/ebUcczmA

 昨年11月に個人勢として再スタート、その際のワンマンライブ「Aria」で初披露された、1年ぶりとなる新曲。静かに電波信号を発している様な開幕から徐々に壮大な盛り上がりを魅せる1曲。音の厚みが増すと共に、力強く存在感が確かになっていく感覚がありますね。輪郭がありながらも浮遊感のある歌声、ゆっくりと解放されていく様な拡がりを持った歌い方、彼女の歌唱力は今も素晴らしいとしか言いようがないです。


#7『봄꿈』/ Neneko Mashiro

◆所属:StelLive(韓国発)
◆作詞・作曲:김민철, 하야테、編曲:김민철, 하야테, 유상우, REQ
◆デジタル配信:https://lnk.to/Springdream

 初のオリジナル楽曲。好みドンピシャ来ましたわ。日常的な温もりあるサウンドなのに、まるで夢の中にいる様な浮遊感と幻想的な雰囲気が広がっていて。繰り返されるメロディに忍ばせた泣きが爆発する様に展開してくるのが最高でした…。多幸感に包まれるのだけれど、それだけではない感情も内側から込み上げてきてしまって、とても深みのある1曲だなと。ボーカルも重ね掛けされてますし。柔らかくて優しさが滲み出ているステキな歌声。


#8『万華鏡』/ HACHI

◆所属:RK Music(ライブユニオン)
◆作詞・作曲:海野水玉、編曲:出羽良彰
◆デジタル配信:https://hachi.lnk.to/mangekyou

 ニューシングル。11月13日にメジャーデビューアルバム『for ASTRA.』のリリースを控えており、3ヶ月連続先行シングルリリースの第3弾。万華鏡の美しさを見事に落とし込んだ楽曲になってますね、良すぎる。きめ細かで明瞭なサウンドが魅せる美しい色彩と繊細な輝き、ダイナミックな拡がりを持ったアレンジによって鮮やかな映像美が目に浮かぶ様です。中盤でストリングス入ってくる処が好き。豊かなセルフコーラスも本当に聴き惚れる…儚さと力強さが共存した歌声に更なる立体感を与えてくれてます。アルバムはもう名盤の予感しかしないですね…楽しみです。


#9『Paradox』/ エクラタタン

◆所属:個人勢グループ
◆作詞・作編曲:早蕨凪音
◆デジタル配信:無し

 2曲目のオリジナル楽曲。物語のオープニング曲の様な壮大な雰囲気で、勇ましくも切なげなメロディが印象的でした。壮絶な運命を背負いながら戦いに挑む様な、そんなニュアンスを感じさせます。ドラマティックな展開の中で、6人の個性豊かな歌声も力強く存在感を放っていて。1:57~火鳴メラさん特にグッときましたね。


#10『夜を照らす』/ ホシアツメ

◆所属:parareal(パラリアル)
◆作詞:すぅ(SILENT SIREN)、作曲:クボナオキ(M-AG)、
 編曲:サトウコウスケ(M-AG)
◆デジタル配信:無し

 初のオリジナル楽曲。煌めく星空をイメージさせるギターロックナンバーで、サビはエモーショナルな仕上がりに。3ピースですが、ピアノも入ってますね。軽やかなテンポで突き進む、割とシンプルで真っ直ぐな構成ですが、この手のシンプルさはライブとか重ねて成長していくのが魅力だと思っているので、これからバンドの成熟と共に変わっていく姿が楽しみです。今後の活動についてはこちらの配信より。


#11『空白』/ 宗谷そうやいちか

◆所属:ななしいんく
◆作詞・作編曲:Aira
◆デジタル配信:https://linkco.re/NH8t6E0f

 8thシングルにして、6ヶ月連続デジタルリリースの第5弾。痛みや切なさが前面に押し出されたロックナンバーではあるんですが、メロディラインには子守唄っぽい優しさも感じられたのが印象的。混ざり合った繊細で複雑な感情の揺れがサウンドや歌声を通してしっかり伝わってきますね。「そんな僕を少しだけでも愛してあげよう」と云う歌詞に辿り着くまで、1曲に渡って細かく変化が付けられてます。MVの表情も。


#12『(Never Gonna) Give Me Up』/ DÉ DÉ MOUSE × WaMi

◆所属:DÉ DÉ MOUSE⇒MICE ENTERTAINMENT.INC、WaMi⇒無所属
◆作詞・作編曲:DÉ DÉ MOUSE
◆デジタル配信:https://ultravybe.lnk.to/nggmu

 久々のコラボとなったニューシングル。PWL直系80sHi-NRG & ユーロビートのエッセンス全開、それでいて近未来的なダイナミックさも兼ね備えた、懐かしくも新鮮な気持ちにさせる1曲。キャッチーな上に、転調に転調を重ねる怒涛の展開が楽しく身体を揺らさずにはいられないですね。軽快かつ伸びやかな歌声で流麗に歌い上げてしまうWaMiさんも最高です。


#13『GHEDRA』/ HAILROSE

◆ジャンル:ニューメタルコア、エレクトロニック・メタルコア
◆国:日本
◆レーベル:自主

 ニューシングル。少し原点回帰感もありつつ進化しましたね。サイケデリックで不穏に蠢くエレクトロサウンドに支配され、狂気と混乱が渦巻いてる世界観。緊張感だけでなく危機感までも煽るサイレン音や、何かに追いかけられている感覚にさせる程の圧力で押し迫ってくるグルーヴも素晴らしい。予測不可能な展開はスリル感そのもので、インパクト抜群です。


#14『Let Go』/ Avalanche Effect

◆ジャンル:プログレッシヴ・メタルコア、オルタナティブ・メタルコア
◆国:ドイツ
◆レーベル:Blood Blast Distribution

 ニューシングル。今年は個人的に大躍進の年かもしれない、良曲連続リリースです。ずっしりとヘヴィなプログレリフで攻め立てる中、背後で響き渡る神秘的なオーケストレーションが壮大な奥行きを与えてくれてます。儚いメロディが自然と浮かび上がる、芸術的美しさと上品さ。ブレイクダウンも破壊力満点なのに、その後すぐに美しさを取り戻す流れがとても好き。


―――以上、10/14~10/20は、アルバム1枚、シングル13枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!
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