今週の良かった新曲感想【10/7~10/13】
どうもです。
毎週恒例の新曲感想記事。10/7~10/13リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。
#1『Blazing Out』/ 松永依織
10thシングル。9月29日に開催された4周年ライブ「蒼炎」にて初披露されました。唸るベースラインと近未来感のあるシンセなどクールなサウンドが印象的なロックナンバー。確かなグルーヴを生み出しながら、サビに差し掛かるとエネルギーが爆発する様な展開が気持ちいいですね。ここでの伸びやかな歌声がスケール感と美しい余韻を残してくれているのもグッド。
#2『well』/ 硝子宮
初のオリジナル楽曲。朝露にも似た光の粒が浮いている様なアンビエント感と、微かな開放感がひたすら心地良いですね。繊細で美しいメロディライン、囁くように響く澄み切った歌声、矛盾や葛藤を描いたポエトリーリーディング、どれも消え入りそうな儚い美しさを纏っていて良き。
#3『ハレバレ』/ CULUA
2ndシングル。歌枠でも様々なジャンルを歌いこなす彼女、その多彩な歌唱表現を思う存分に活かした深みある1曲に仕上がっていました。抜群のリズム感とキレのあるカッコ良さが際立っていますが、韻踏みや語感で可愛いらしさ織り交ぜているのも秀逸。1stオリ曲と併せて踊らずにはいられないので、現地ライブ待ったなしです。
#4『うるるんハート宣言』/ 根羽清ココロ
3rdオリジナル楽曲。曲もMVもカワイイすぎるんだが⁈ 心地良く散りばめられたオノマトペとキュートなサウンドが絶妙にマッチしており、サビも踊りたくなる位にキャッチー。2番ではラップからドロップまで目まぐるしい展開付きで遊び心もあり、聴いていると元気に前向きになれる1曲でした。やっぱり彼女の歌声は中毒性がありますね、丸みと潤いのある余韻。
#5『Try add』/ Nornis
ニューシングル。「さんばか」によるプロジェクト『Page of Lambda』OPテーマとして起用されており、遂にフル尺リリース。柔らかで美しい旋律を始めとした、温かな光に包まれる様な優美なサウンドが印象的な1曲。どこか哀愁が漂いつつも、確かな熱を帯びていきながら、新たに進む先が希望で満ち溢れていると感じさせる展開が素晴らしい。ラスサビの入り方が良すぎオブザイヤー2024受賞です。来年のオーケストラライブでも聴きたい…。
#6『GAME GIRL』/ 樋口楓
2ndフルアルバム。1stからは約4年ぶり。ドラマやアニメのタイアップ曲を始めとした人気シングルの他、新録6曲を含む全13曲を収録。
樋口楓が面白いと思うこと、それを共感してもらえる様なアルバムに仕上がったと語る1枚。触れてきた実体験も反映されており、純粋に賑やかで楽しめる曲から、カッコイイロックナンバーまで、活き活きとしたエネルギーに満ち溢れていましたね。元気が漲ってくる様な歌声が魅力的なTr.1「キュンリアス」でスタートし、中毒性が異常でバカンス気分を味わえるTr.2「ぶっ飛んでラニカイ」やアニソンらしい疾走感あるTr.3「Bravery? Naturally?」など序盤から明るくて楽しい。同じくにじさんじの瀬戸美夜子が作詞を手掛けたTr.5「Feel it now」では、2人の素や関係性が垣間見える可愛らしさがあって良かったです。樋口楓が大好きな『マビノギ』とのコラボ楽曲であり、彼女自身が作詞もしたTr.6「MML」は、壮大な雰囲気とワクワクする高揚感が詰め込まれていて気に入っています。終盤で欠かせないのは、リード曲Tr.11「Reset and...」。2023年の9月に声帯結節の手術をして活動休止していた時期に自分を見つめ直して感じた気持ちが楽曲に落とし込まれており、当時の"悔しさ"がパワフルなサウンドと共に解き放たれていますね。激しいシャウトも放つメタルナンバーTr.4「Baddest」が3年越しに収録されてて嬉しかったですし、Tr.12「こんな良い時間に何してんねん!」も謎にピコリーモ臭くてチャグっているの好き。今年11月には台北公演、来年4月には東京公演とライブも決まっています。チケット必ず握って参加するぞ。
#7『Stairs』/ 龍ヶ崎リン
待望の1stフルアルバム。フィジカルは10/2からリリースされており、サブスクも解禁。過去の配信リリース7曲に加え、YACA IN DA HOUSE、春野、4naら豪華クリエイター陣による書き下ろし楽曲や、龍ヶ崎リン⾃らが作詞作曲を手掛け、編曲に⽔槽を迎えた新曲「tremolo」など、新録4曲を含む全11曲を収録。
彼女が幼い頃から嗜んできたHIP-HOP・R&B・Black Music・CityPopを通過したテイストが多くの楽曲に反映されており、静かな深夜帯は勿論の事、肩の力を抜いて一休みしたい時に、積極的に耳のお供にしたい1枚でした。常に若干ウィスパー気味で、どこか宙を漂っている様な感覚を与える独特のハスキーボイスは唯一無二の魅力。時にクールに、時に色っぽく、耳心地良いフロウから、伸びやかなロングトーンまで幅広い歌唱を様々なムーディーなチルアウトミュージックを通して魅せてくれました。作詞だけでなく作曲も手掛けたTr.7「do it」は相当歌い易いんでしょう…ガチで真っ直ぐに身体の奥まで歌声が届いてきて最高です。また、彼女のリリックに込められたメッセージも親近感を覚える位にストレートに刺さってくるので好きですね。アルバムを通して聴いてみると、特に異彩を放っていたのは、ダークで扇情的なサウンドが鳴るアグレッシブナンバーTr.3「ギヴミー」と、魅惑的なサウンドとフロウがひたすら気持ちよさに溺れられるTr.5「not for me.」ですね。改めてどちらも現地の音響で聴きたい位には好き。新録の中では、やはりTr.10「tremolo」が龍ヶ崎リンの真骨頂とも言える楽曲に仕上がっていたので必聴です。総じて間違いなく今年の名盤の一つ。
#8『守護ってルーナイト』/ 姫森ルーナ
ニューシングル。10月10日の生誕祭ライブにて初披露されました。ま~たナナホシだあああ(歓喜)!気持ちよすぎるテンポでルーナ姫への忠誠を捧げていくラブソング。素直で我儘な可愛さは勿論の事、姫の日常を連想させる賑やかな優雅さもある雰囲気が良いですね。2番の入り方好きすぎる。コーレスから韻踏み、ファンサービスまで歌詞も完璧です。ライブでも盛り上がる事間違い無しなので、来年の全体ライブで期待。
#9『シルク』/ 茨むあん
2ndオリジナル楽曲。10月13日に迎えた誕生日を記念してリリースされました。舞踏会に誘われたかの様な優雅で美しい雰囲気の中、ジャズロックのテイストがありつつも、もっと棘棘しいカッコ良さが絡み合った1曲。スリリングな怒涛の展開の中で魅せる音域の広さは勿論、カワイイからカッコイイまで表現豊かな歌唱には凄みすら感じます。引き込まれる歌声ですわ。
#10『NOX LUX』/ MYTH & ROID
ニューシングル。TVアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season」EDテーマ。コンセプトアルバムが続いていたので、シングルは2年ぶり。世界観が圧倒的すぎて、やっぱ凄いわ…って思わされましたね。幽玄で神秘的なサウンドスケープ、漂い続ける身も凍るような緊張感、忍び寄る闇と差し込む希望の光を美しく繊細に描き出していて。サウンドと溶け合いながら、滑らかに絶えず変化していく幅広い歌唱力も圧巻でした。
#11『表情差分』/ DUSTCELL
ニューシングル。TVアニメ「君は冥土様。」EDテーマに起用され、初のアニメタイアップ曲となりました。「ありふれた日常が琥珀色した光を映す」と歌詞にある様に日常の幸せを軸にした1曲であり、DUSTCELLの中では比較的明るいトーンで耳に残るサビが魅力的。サウンドから日常の温もりをそのまま感じますし、ボーカルEMAのニュアンスの付け方も多彩でコーラスまで美しいですね。サビの"差分⤴"の歌い方がとても好き。
#12『Fire Rainbow』/ Sailing Before The Wind
新たにVo. Yuki(ex-Octavius)を迎えた新体制初のニューシングル。イントロから一聴しただけで耳に残るメロディよ。純粋に"いいメロディは正義"と言わんばかりにギターが主役となり、勇壮に爽やかに奏で続けてくれていてメロイックサインを掲げずにはいられない。新ボーカルもタフなスクリーム一本になり、新しい始まりを迎えようとする力強さと不屈の精神がリリックも併せて感じられました。10月17日からはオーストリアのLEONS MASSACREを迎えつつ、バンド初の主催東名阪ツアー『Revised Seasons Tour 2024』が開催されるので是非。
#13『Zionis+』/ SEVER BLACK PARANOIA
2年ほど長らく活動休止していましたが、Vo. DaisukeとBa. Ibukiは変わらず、Gt. Shoko、Gt. Takashi、Dr. Shunyaを新たに迎えた新体制で再スタート。どこか神聖な香りと厳かな緊張感を漂わせながら、独自のサウンドを刻み響かせ続けてくれました。10年前からこのトランスメタルを貫いており、コンポーザーでもあるDaisukeが手掛けた音像は今でも唯一無二な気がしますね。当時は一時代を築いたバンドでもあるので、またシーンを盛り上げて欲しいです。数年ぶりにライブも見に行かねば。
#14『Part Of Me』/ MAYFLOWER
ニューシングル。ほぼ2年ぶりのリリースとお久しぶりです。より開放的でモダンに洗練された感じがあり、サビへの突入も早くメロディ勝負しに来ているキャッチーな1曲。1サビ直後に差し込まれるアグレッシブさ、ツインボーカルの強みを活かしたクリーン裏のシャウトも最高ですね。この路線なら次回のアルバム期待できそうです。
―――以上、10/7~10/13は、アルバム2枚、シングル12枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!
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