今週の良かった新曲感想【4/15~4/21】
どうもです。
毎週恒例の新曲感想記事。4/15~4/21リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。
#1『全人類がおがお計画』/ 天唄サウ
初オリジナル楽曲。クラウドファンディングを経て4/17の誕生日を記念してリリース。キュートでコミカルなピコピコサウンドが特徴的なポップチューンで、段々と癖になってくる中毒性がありましたね。可愛らしい甘い歌声も相まって、頭空っぽにして楽しめる感じが良き。
#2『シロノユメ』/ 羽衣まよ
初オリジナル楽曲。クラウドファンディングを経て2周年を記念してリリース。Junkyさんらしいバンドサウンドをベースに切なげで幻想的なキラキラエッセンスを加えたバラード曲。シンガロングパートからラスサビまでの運びが最高にエモーショナルで、愛が溢れたストレートな歌詞も胸に刺さりますね。歌声も高音が綺麗で透明感ある音色と見事に調和してます。
#3『玉響の森で』/ 玉響ユラ
初オリジナル楽曲、4周年を記念してリリース。ゆったりとしたフィールで、癒し成分もあるKawaii Future Bass的なナンバー。心地良い低音を効かせつつも、明るく奏でられるメロディが深く沁み込んできますね。身体が軽くなる。息成分の多めな柔らかく優しい歌声にも癒されました。
#4『Somewhere Blue』/ phritz feat.長瀬有花
M3で頒布されるwindjammerのアルバム『Alto Mare』から先行リリースで、ボーカルにRIOT MUSICの長瀬有花をフィーチャー。ちょっぴり神秘的で温かな光が差し込む様な雰囲気が広がる1曲。ユニークでポップなサウンドと和やかなメロディがとても印象的でした。長瀬ちゃんもリズミカルかつ蕩ける様に歌い上げており、サウンドとの絶妙な一体感が生まれてますね。
#5『Dear my fairy』/ 白雪ひな × ねねこましろ
初のデュエットオリジナル楽曲。スローテンポで贈るチルアウト系のEDMナンバーで、2人の歌声を活かしたナチュラルな仕上がり。ポコポコとしたファンシーで可愛らしいサウンドと今にも眠りにつきたくなるメロディの中毒性たるや。透明感に溢れた美しい歌声に包み込まれる感覚も最高でした。
#6『破局』/ 森森鈴蘭 Linglan Lily
新しいオリジナル楽曲。異国情緒溢れる民族音楽っぽい仕上がりで、徐々に徐々に盛り上がりを魅せる展開が良いですね。クールで美しいメロディからは内に秘めた力強さと云うか、"したたかさ"を感じました。綺麗な高音を豊かに響かせる歌声の存在感も際立ってます。どうやら台湾現地では生バンドでの3Dライブが近々開催催予定との事で、大人気タレントです。
#7『猫 The Verse Day』/ 猫 The Sappiness
3曲入り1st EP。4月20日メタバース音楽フェス「META=KNOT 2024 in AKASAKA BLITZ」にてデビュー。力強くスケール感のあるTr.1「BORN(作詞作曲:jon-YAKITORY)」、透明感あるフロアライクなメロディで贈るEDMナンバーTr.2「My Baby(作詞作曲:RED)」、オシャレで華やかなジャズグルーヴが心地良いTr.3「Star_Gazer(作詞作曲:星銀乃丈・堀江晶太)」どれも良かったですね。芯のある伸びやかな歌声も魅力的で今後も期待です。
#8『苧環』/ アオトケイ feat.yrmare
鈍色聴×夜白魔メアによるユニット"yrmare"、M3で頒布される初のアルバム『スロウアウト』から先行リリース。名曲。どこか幻想的で優しい音色が紡ぐエモーショナルなバラードナンバーとなっており、想いを零す様な歌詞と叙情的なメロディが胸を打ちます。2人の美しく儚げな歌声はまるで咲き誇る花々そのもので泣きを誘いますね…。MVもステキ。
#9『Let me battle』/ 9Lana(クラナ)
メジャーデビューシングルで、TVアニメ"ポケットモンスター"EDテーマにも起用。Giga & TeddyLoidらしい弾け回るサウンドで奥行きあるアッパーな展開を重ねていきながらも、キャッチーでポップに仕上がった1曲。強烈ながなり声から色気あるウィスパーまで、底が見えない様々な声色や歌い方を惜しみなく披露したクラナさんの魅力もギュッと詰まってて最高です。
#10『導火』/ 月詠み
ニューシングル、ボーカルにはJuna & midoの2人を迎えた初のデュエットソングに。勇壮なストリングスが追い風になっているギターロックナンバーで、決意の込められた歌詞も含めて力強さを感じますね。ユリイ・カノン節の効いた上下に躍動するサビのメロディラインが今回も美しく、ボーカルのお2人とも見事に乗りこなしていたので今後も期待です。
#11『THE DRAIN』/ BAD OMENS x HEALTH x SWARM
5月31日にリリースするニューアルバム『Concrete Jungle [The Ost]』からシングルカット。LA出身のエクスペリメンタル・ロックバンドHEALTHと、エレクトロニックアーティストSWARMとの共作となり、陰鬱で不気味な世界観をこれでもかと表現してくれました。ダイナミズムを与えるシンセと恍惚のメロディ、Vo. Noahの情感ある蕩ける様な歌声がひたすら心地良い。
#12『Chaotic』/ Memphis May Fire
名盤7thアルバム『Remade In Misery』から約2年ぶりとなる新曲。切れ味抜群のリフとエレクトロな装飾、洗練された攻撃性とキャッチ―さを兼ね備えたメリハリある展開美。ドライブ感が堪らないブレイクダウンにも痺れました。ベテランの貫禄と本気を魅せ続ける彼らに感動が止まりませんね、ガチでカッコよすぎる。
#13『Dissimulate』/ InVisions
名盤3rdアルバム『Deadlock』から約2年ぶりとなる新曲。スケールとヘヴィネスはそのまま、かなりメロディフレーズが作り込まれてて大歓喜。攻撃的にうねりまくるリフも良すぎます。ボーカルワークも相変わらずエネルギッシュで強いと云うか、メロシャウト進化したなと。心揺さぶられる。
#14『Anubis』/ So It Begins
約2年ぶりニューシングル。どこかエキゾチックな雰囲気も漂う中、流麗でテクニカルなフレーズをメリハリの効いたアグレッシブな展開に落とし込んだ1曲。サビ裏でもピロピロしてるの最高だし、ギターソロも神すぎるし、ブレイクダウンの破壊力も満点。そろそろアルバム待ってます。
―――以上、4/15~4/21はEP1枚、シングル13枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!
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#ライブレポート
【4/22 Imperial Circus Dead Decadence「夜と霧の中、死生の命を問う——。」@東京キネマ倶楽部】
福岡で結成された我らが同人メタルの星、ICDDこと、Imperial Circus Dead Decadenceの2度目となる単独公演に行ってきました。昨年8/19に大阪まで遠征した、DEVILOOFが主催するツーマンイベント「デビバト〜Vol.9」ぶりに見ます。前回の単独はキャパ的にすぐ枯れちゃって行けなかったので、今回ようやくって感じですね。
東京キネマ倶楽部も初めて来るので、楽しみでした。まさかのビル6階までエレベーターで上がり、入ってる見るとライブハウスと云うより劇場。ラグジュアリーなレトロ感が漂ってて、横広でステージ位置も高め(2階席からも見れる)。景観は素晴らしくて期待は高まりましたね。
定刻通り暗転すると、ステージ下手側に階段で繋がった金ドレープ幕のあるサブステージからメンバーが登場。メイクもドレスアップも完璧に仕上がった1人1人がスポットライトに照らされながら出てきてくれて、何か凄いカッコよかった。全員が出揃うとまずは、「腐蝕ルサンチマン、不死欲の猿楽座。」でスタート。シンフォニックなオケも鳴る壮大な雰囲気の中、Vo. リブユウキとVo. 奈槻晃のツインボーカルが交錯し、楽器隊も美しいハーモニーを奏でる圧巻の幕開けでしたね。続けて、イントロからメランコリックなリフが印象的な「百鬼夜行-Pandemonic Night Parade-」、更にギアを上げVo. リブユウキが様々なシャウトを繰り出していく「嚮導 BRING+ 瞳 EYES= 死 DEATH+ 齎 INVITE」まで披露。ピッグスクイールとグロウルの行き来するのエグイんだわ。ツインリードギターのハモリも綺麗すぎ。ここまで3曲しか披露してないのに、既に激アツです。
MCでは、ライブタイトル"夜と霧"の部分に触れ「明けない夜はないし、晴れない霧はないので、希望を感じて欲しい」的な事を言ってましたね。なので、「今日は来てよかったと思ってもらえる様な公演にしたいと思います」と意気込みも十分。この日は撮影カメラも入っており、円盤化するかどうかは置いといて一応録ってた模様。ただ次の1曲のみ個人での撮影許可が降りましたね。そんな訳でMC明けは「獄」から再開。休む暇のないメロデス味の強い爆速展開なので正直撮影してる人も少なかったw(全力楽しみ隊)
次に投下されたのは2ndアルバムのキラーチューン「因果律ノ咎人、境界面上ノ運命。」前回のライブでは聴けなかったので感極まれり、サビメロが泣きなんですわ。続いて、艶やかな雰囲気と変拍子なリズムが特徴的な「分裂した道化と≒発狂の修道女」で酔いしれた後、イントロでオタクが沸き立つ「黄泉より聴こゆ、皇国の燈と焔の少女。-殯-」をここで遂に披露。8分越えの特大曲ですがパフォーマンスの勢いは増す一方だし、オタク達の熱さも増す一方。サビでは各々が拳やメロイックサインなどを掲げ大合唱。無駄に声デカイし、この一体感がやっぱ最高なんです。そんな興奮と余韻の残るアウトロと共にメンバーは一度舞台袖へ捌けていきました。
しばらくして上手ギターのKIMが登場しソロパフォーマンスを披露。片立て膝で縦に構えて延々とメロディアスなリフを目の前で魅せてくれました。代わって、お次はドラムの修平がソロパフォーマンス。フロアを煽りながら、ブラストビートを鳴らしまくり、途中でベースの久幸も合流してリズム隊ならではの徐々にテンポを上げていく息の合ったパフォーマンスを魅せてくれました。他のメンバーもステージに再登場し、Vo. リブユウキは今迄真っ黒だったのに白いマントの様な衣装にチェンジしてましたね。「こんなに早くて手数の多いバンドが2時間もライブやるのオカシイので、休憩を挟み前後半に分けてお送りいたしますw」と、ここで折り返しのアナウンス。寧ろ前半一気に駆け抜けたのが凄すぎるんよ。
そんな感じで後半は「禊祓の神産は宣い、禍祓の贖罪は誓う。」から。掛け声パートは勿論、何でどうしてリフでもオタクの大合唱が生まれちゃう楽しい曲。歌えるトコは歌います。お次は個人的に大好きな曲「夜葉:罪と罰の螺旋――。」が披露され、イントロでブチ上がり。カオスでテクニカルな展開が続くのに最高に美しいんですよね。
興奮冷めやらぬ中、「まだ登場してない人がいますよね?」とリブユウキから言葉が掛けられると、事前に発表されていたゲストボーカルとして、小岩井ことりさんが登場。黒いドレスを身にまとい、右手には小さな傘、左手でマイクを持ち、階段上のサブステージにいたまま「悲痛なる跫音は哀しき邂逅 (mode:α)」を共に披露してくれました。唯一しっとり系のメタルバラードなので相性ピッタリ。メインステージに降りてくると、続けて「悲痛なる跫音は哀しき邂逅 (mode:Ω)」まで披露。小岩井ことりさんも時折シャウトや奈槻晃と共にクリーンで参加し、本格的にトリプルボーカルに。仕上がり完璧でしたマジで。MCでは、リブユウキさんが小岩井ことりさんとの出逢いを話してくれたり、逆に小岩井ことりさんはメタルのキッカケを色々語ってくれて。代表作『じょしらく』のオーディションの時はアーチエネミーを聴いてました!でフロアが湧いてたの最高でしたねw そんな昔からメタル愛が止まらない小岩井ことりさんとの曲と云えば、あの曲…。リブユウキからも「共に天の聲を奏でましょう」と合図から、いよいよ「天聲」を披露。ここだけの話、トラブルでやり直しをしたんですが、綺麗に決まらないのが逆にライブらしくて。何事も無かった様に、気を取り直して、小岩井ことりさんの語りで盛大な幕を開ける1曲の完全再現がスタート。ボーカル3人の魂をこもった歌声が響き、楽器隊も激しく美しい音色を奏で続け、愛すべきクサメロと共に大合唱!ラスサビ前では、リブユウキが「明けない夜はない!生きた証をここで叫べ!」と煽り、もうガチで滾った。フロアも大絶唱。普通ならもうこれで終わってもいいくらい最高の本編ラストでした。
アンコールに応えると、SE「断章を紡ぐ序曲」と共に、グッズのTシャツなどに着替えたメンバーが再登場。MCも挟み、改めて自己紹介と今日の感想なんかを語ってくれました。かなり会場デカイのにソールドアウトするとは思わなかったとか、雰囲気が合うから東京キネマ倶楽部では以前からやりたかったとか色々聞けましたね。もう大分体力も削れてそうなのに、リブユウキの「首、ここに置いて帰る覚悟で振れ!」と煽りが来ると、2ndアルバムから「劇愛の呼声が溺哀の叫声を喰らう」を披露。メランコリックかつシネマティックな世界観、リブユウキと奈槻晃の掛け合い、ツインリードギターパフォーマンス、どれも最高。続けて、繰り返される華麗な旋律がクセになる「断罪の焔と恋人たちの輪舞曲」、イントロでドカ湧きの「邪神の婚礼、儀は愛と知る。」を披露。リフがキレキレで最強すぎるんですが、竿隊が全員お立ち台に横一列に立って演奏してる光景が目に焼き付いてます。何かが降臨していた気がする。そして、最後の最後は、待ってました「謳」!お互いに全てを出し切れる最高の感動エンディング曲。渾身かつ圧巻のパフォーマンスを披露し、オタク達も食らいつく様に大絶唱。もう何度聴いても展開がドラマティックすぎて泣き、大好きです。ここまで全16曲、2時間半近く。本当にやり切ってくれました。最後には全員が笑顔を魅せ、記念撮影までして幕を閉じました。
2度目の単独公演、最高でした。正直言うと、不満点としてはキネマ倶楽部の設備なのかPAの問題なのか見てた場所の問題なのか音響が全体的にクソデカくて(特にドラムに他が潰されてる感)、それだけが心残りでした。でも後半は慣れもあり、楽しめる範囲ではありましたね。次は音響が綺麗に整ったイイ会場でやって欲しいなと思います。更にキャパもデカくしてw
ICDDは相変わらず暴力的なまでのバカテク情報量と世界観に呑み込まれるんですが、それだけパフォーマンスは殺気が凄いんですよね。それと同時にどこまでも温かくて美しい不思議な雰囲気もまとっているのが好きだなと。この日はバックスクリーンにVJによる演出や打ち込みのオーケストラの音も豪華で、より彼らの世界観がライブ作品として成立してたと思います。ステージも大きいですし。「天聲」の完全再現も激アツ完全燃焼です。次がいつになるかわかりませんが、またライブやりたいとも言っていたので、その日を待ちたいと思います(新曲も作ってるらしい!)。改めて、ありがとうございました!