今週の良かった新曲感想【12/9~12/15】
どうもです。
毎週恒例の新曲感想記事。12/9~12/15リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。
#1『Nightmare』/ Moona Hoshinova
ニューシングル。ダークで魅惑的なムードが漂うナンバー。重心低めのグルーヴも心地良く、きめ細かく洗練されたサウンドも美しい。音域の広さを活かして器用に歌いこなす繊細な歌唱は流石ですね。日本語詞も多めで。この歌唱だけで一気に楽曲の深みとミステリアスな魅力が増しているなと。
#2『宇宙逃避行』/ 佳鏡院
2ndシングル。佳鏡院が長年敬愛していたMIMIによって制作されました。イントロからMIMIさんの個性が際立つ軽やかで小気味いいメロディが印象的な1曲。展開が進むにつれて、切なく儚げな香りが深まってきて心に沁み渡りますね。可憐で優しい歌声が楽曲に寄り添い、お互いの魅力を引き出し合えるタッグだなと思うので、今後も期待。
#3『本懐』/ 春猿火 × 理芽
V.W.P派生曲と呼ばれるシリーズより、春猿火と理芽のデュエット曲。穏やかにピアノが響く、Lo-Fiな至極のチルアウトミュージック。雨音や秒針音などアンビエント要素もあり、哀愁漂うどこか切なげなメロディも魅力的。春ねえの優しく浮遊する歌声と、理芽の艶やかに揺蕩う歌声が織り成すハーモニーも見事。2人のデュエット曲の中でイチバン好きかも。
#4『여로』/ 아라하시 타비 (荒波子タビ)
初のオリジナル楽曲。新しい"冒険の始まり"を予見させる高揚感が堪らない1曲。ファンタジックな異国情緒を漂う幻想的なサウンドも沢山詰まっており、前に前にと進みたくなるポジティブなエネルギーをメロディから感じますね。情景が目に浮かぶ楽曲って本当に素晴らしいのよ。溌剌としつつも、丸い輪郭のある歌声も凄く耳馴染みが好い。
#5『Blue Aqua』/ 凪乃ましろ
2ndシングル。クラウドファンディング大成功を経てMVも併せて制作されました。楽曲もMVもハイクオリティすぎ…。美麗なストリングスと小気味いいギターリフが描き出す芳醇なサウンドスケープ、まるで大海の様にどこまでも広がり続ける雄大なメロディが非常に魅力的。その中で響く凛とした透明感ある歌声もスッと心に届いてきますね。12月16日のVTuberフェス『Vack-ON!!』で聴けるはずなので楽しみです。
#6『NO PAIN』/ DUSTCELL
ニューシングル。EMA作詞作曲ということで、"匿名での誹謗中傷"すらも糧に音楽で全てを昇華させたEMAのこれ以上ない覚悟を存分に感じた1曲でした。どこかアラビアンテイストもありつつ、ヘヴィで鋭利なサウンドを鳴らし、剝き出しの強い意志を以て、優しく歌う。深い闇を突き抜けた先で、光を掴んで魅せる余韻が良き。
#7『余花にみとれて』/ 25時、ナイトコードで。 × MEIKO
音楽ゲーム『プロジェクトセカイ』に登場するユニット"25時、ナイトコードで。"のイベント「傷だらけの手で、私達は」書き下ろし楽曲。"孤独と孤独が寄り添った"1曲という事なんですが、悲壮系エモーショナルの権化。心が軋む程の切なさを包み込む様に温もりを帯びてくる展開が最高すぎますね…。零れ落ちそうな想いにそっと手を添える様な優しさに満ち溢れていて、繊細な歌声からもその情感や温度感がひしひしと伝わってきました。歌詞も介入の余地のない関係性が描かれていて、余りに美しい。プロセカからまた名曲が生まれて嬉しい限りです…。
#8『Metaphor feat. Feryquitous』/ Ichika Nito
4曲入りニューEP。Ichikaがソロ名義で作品をリリースするのは、2022年10月発表の「Window」以来およそ2年2カ月ぶり。表題曲Tr.1「Metaphor」がまさかのFeryquitousをフィーチャーって…たまげましたね。同人音楽等でもお世話になっております。ミステリアスで神聖な雰囲気を纏いながら、確かな輪郭を持つ美しき輝きを放ち続け、唯一無二の世界観を完成させる1曲。琴線に触れる叙情的なメロディと歌声に一発で心奪われてしまいましたね。NovelistsのGt. Pierre Danelが参加したTr.3「Silver Water」も最高にオシャレでクールなメロディに心が穏やかになるので必聴です。
#9『Sulfur』/ LANDMVRKS
ニューシングル。来年4月25日に4thアルバム『The Darkest Place I've Ever Been』をリリースする事も発表されました。ラップと共に切れ味鋭くアグレッシブなパートあり、スケール大きくシンガロングできるパートあり、落とし切るブレイクダウンあり、Vo.Floの牽引力は言わずもがな流石に完成度高いですね。かなりビッグなバンドになりましたが、また来日して欲しい処。
#10『Apathy』/ Windwaker
ニューシングル。2ndアルバム『HYPERVIOLENCE』のDelax ver.を来年2月14日にリリースする事も発表。"ハイパーポップメタル"を掲げる彼らですが、それも納得の巧みなバランス感が際立つ1曲。爽快でポップなサウンドと、シルキーで伸びやかな歌声でよりキャッチーになるメロディ、ヒップホップグルーヴを活かしつつ、隙あらばブレイクダウンへ雪崩れ込む展開が圧巻。独自性がありつつ、メインストリームでも勝負できる完成度ですね。
#11『A Liar at Best』/ Livealie
Oceans Ate Alaskaの元Vo. James Harrison率いるバンドのニューシングル。これまで何度も紹介してきましたが、遂にデビューアルバムが12月27日にリリース決定。今回は疾走感強めでプログレリフも全開でありながら、仄暗い儚げなメロディも際立つ1曲。とめどなく流れる展開の滑らかさと、一瞬たりとも無駄を感じさせない凝縮感が絶妙なバランスで共存してて、マスターピースと呼ぶに相応しい完成度だなと。アウトロも綺麗すぎ。これで11曲中8曲リリース済みとなりましたが、名盤入り確実かと。
#12『Mindframe』/ Silent Planet
ニューシングル。昨年11月の『SUPERBLOOM』ぶりのリリース。不気味なSFっぽい世界観を引継ぎつつ、インダストリアル要素も盛り込み、ボーカル含め程よくデジタライズされたサウンド群が癖になりますね。緩急よく五感を刺激してくる様なヘヴィグルーヴも気持ちいい。来年3月にERRAと共に来日が決まったので本当に楽しみです。
#13『Time Traveler』/ Feed The Addiction
ニューシングル。昨年のEP『Rebirth』ぶりのリリースなのですが、昨年12月にVo. Lucasが脱退したため、これまでGt/Voを担当していたRyanがリードボーカルとして返り咲き(活動初期以来)。もう1人のGt. Zack Spadacciniも歌う様になり、Wクリーンボーカルスタイルになりましたね。従来通り美しいピアノやストリングスに彩られながら、浮遊感を以て進行しつつ、哀愁漂うメロディがグッと際立つ様になったなと。変わらずミックス、マスタリング周りはIf I Were YouのDr/Vo. Randyが担当していて素晴らしい。
―――以上、12/9~12/15はシングル13枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!
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#告知
毎年恒例の年末記事シリーズの告知をここでさせてください。音楽記事としては以下を予定しています。おそらく上から順に出来上がり次第更新していきますので、楽しみにお待ちいただければ幸いです。
勿論、音楽記事以外も書きますので2023年の記事を参考に見ていただければと思います。今年も残り僅かですが、皆さん無事に年を越せますように。