今週の良かった新曲感想【4/22~4/29】
どうもです。
毎週恒例の新曲感想記事。4/22~4/29リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。
#1『Spiral』/ 明透
8ヶ月ぶりとなる新曲。4/9までAlbemuthとして活動を共にしてきた存流の気持ちと一緒に、明透としての新しいスタートを切る第一歩の曲となりました。お馴染みポリスピカデリーさんらしいオシャレなグルーヴ感が強烈で、眩しく突き抜けていくサビメロも最高。サビ後にすぐさまビートが刻まれていく程にギュッと詰まった展開も粋。透明感がありながらも、艶っぽさや優しき鋭利さなど質感が変幻自在の歌声には今も尚魅了されるばかりです。
#2『かいか』/ 廻花
花譜のもう一つの姿である、バーチャルシンガーソングライター廻花としての、1stシングル。今年1月の花譜4thワンマンの最後に披露された曲です。MVの映像も相まって感動が蘇ります。ファンとの新たな出会いに対する心情を綴った1曲で、"初めまして うまく言えないのはお互いさまなんだろうな"と、共感を誘う歌詞がやはり印象的。程よくキラキラしたシンセと温かいストリングスが刻む音の拡がりと、はじまりの高揚感が漂うメロディもステキすぎる。特にラスサビのテンポアップしていくパートの歌が大好きです。
#3『宿命のアイソトープ』/ V.I.P
Vsinger花譜、ヰ世界情緒、理芽、幸祜、春猿火の歌声をベースに誕生した音声合成ソフトウェアである音楽的同位体。音声合成ソフトによる史上初のグループ「V.I.P -Virtual Isotope Phenomenon-」の1stアルバム。雄之助、MIMI、香椎モイミ、廉、水野あつなど、同じく神椿スタジオのコンポーザーが手掛けた全10曲を収録。
音声合成ソフトウェアとは思えない、各シンガーの特徴を捉えた質感やアクセント、自然な抑揚などが表現できており、ボーカロイドが苦手な方でも比較的聴きやすいと思います。ジャンルもアップテンポなロックから中毒性あるポップチューン、オシャレでクールなEDM、神椿らしい壮大な雰囲気で贈るバラードまで多岐に渡っていました。中でも、香椎モイミによるTr.6「機械の声」が特に好きです、6分超に及ぶ泣き名曲。音楽的同位体である彼女達が歌うからこそ響く切ないメロディと、胸に迫る歌詞が本当に最高。今年1月に開催されたV.W.P 2ndワンマンライブで初披露された曲で、あの日はV.W.PとV.I.Pの10人での合唱+VALISのバックダンスと豪華すぎる光景に涙が流れた記憶が蘇りましたね。水野あつさんによるTr.8「デリカ―ト」も好きで、素朴で優しいピアノの音色が紡ぐメロディがむっちゃ沁みるのでオススメです。
#4『タイド (Tide)』/ Mori Calliope × AI
森カリオペがリスペクトする最強R&BシンガーAIにオファーをして実現したコラボ曲。”困難にもめげずに音楽制作を続けてよかった”がテーマとなっており、2人のパワフルな歌唱とラップスキルが遺憾なく発揮された1曲となりました。日英の歌詞を巧みに織り交ぜ、時に美しくハモリ、時にクールに交錯する様が本当にカッコよすぎる。潮目(Tide)を変えようとする勝負時に聴いて欲しいという想いも頷ける、ポジティブな歌詞や鮮やかなエネルギーに満ち溢れたメロディにも奮い立たせられますね。
#5『innocent flowers』/ Nornis
6月19日にリリースする1stミニアルバム『Tensegrity』から先行リリース。「花」をキーワードに、時に孤独に感じる事もあるが、誰かの笑顔(花)を咲かす為にと、世界の幸せを歌った1曲。優雅なストリングスがブレンドされた爽やかな涼感あるサウンドスケープと、サビで一気に視界が開ける様な力強さが最高に気持ちいい。カッコイイギターソロと、どこまでも美しく響くハーモニーとのギャップも堪りません。今年9月には横浜、大阪、仙台の三都市でのライブツアーも決定。必ずチケット握って現地に観に行きます。
#6『イグニッションボイス feat.雪希』/ 流星のサイトシーイング
ニューシングル。今回ボーカルにはproject Little Lindo所属の女性シンガー雪希をフィーチャー。大切なものを確かめながらどんなときも進んでいけるようにと願いを込めて作ったと云う1曲で、言葉とメロディを何度も何度も重ねていく展開美から真っ直ぐ伝わってきました。軽快に小気味よく美しい旋律を奏でるピアノの音色もとても好き。雪希さんの儚さと力強さが同居した歌声も魅力的で、セルフコーラスとのニュアンスの違いも見事でした。
#7『After Horizon』/ 拠鳥きまゆ
ニューシングルは、バーチャル音楽ユニット"エルセとさめのぽき"のプロデューサーさめのぽきが楽曲提供。4/25の誕生日を記念してリリースされました。素朴で爽やかなバンドサウンドが鳴り響く、どこかノスタルジックな雰囲気も心地良いエモーショナルナンバー。歌詞の言葉1つ1つを大切に歌われていて、乗せられた感情がしっかりと伝わってきますね。シンガロング必至の1曲なので、ファンが集うライブでは更に真価を発揮するはずです。
#8『パァパァパァ』/ 山桜桃ノア
初のオリジナル楽曲。タイトル詐欺ではないけど、想像を優に超えてきた良曲。中毒性あるメロディが繰り返され、気付いたらハマってしまう魅力に溢れてました。アクセントとして遊び心があったり、ラスサビ前はピアノやストリングスが入ってきたりするのも好き。"頑張りすぎず 頑張ろか"と、共感を誘い背中を押してくれるメッセージも良き。透き通った中性的な歌声でありながら芯もあり、歌詞のメッセージがダイレクトに伝わってきますね。
#9『DESIRE』/ TTT
にじさんじEN に所属するエナー・アールウェットとマリア・マリオネット、クロード・クローマークによるユニット「TTT」のテーマソング。デビュー6ヶ月を記念してリリースされ、歌唱はエナーとマリアが担当しています(クロードが歌ってない理由は謎)。イントロから切れ味抜群のギターサウンドが前面に出た、ピアノやシンセの装飾もお洒落なロックナンバー。高音域へと上下に揺れ動くサビメロが癖になりますね。2人のハーモニーも神秘的な美しさで、未来に向かう強い決意も込められていました。
#10『龍舞奏歌』/ 羽奏こはく
初のオリジナル楽曲で、クラウドファンディングのストレッチゴールとして実現。中華ファンタジー風のサウンドが特徴的なロックナンバーとなっており、ベースラインもオシャレでカッコイイです。サビメロはキャッチーな仕上がりで、落ちサビのピアノが入るエモーショナルな雰囲気も好き。丸みがありながらも、ハッキリとした輪郭ある歌声がとても魅力的でした。
#11『Fly By』/ 水瀬凪
3rdシングル。開幕から良すぎます。「はいチーズ!」でバシッと始まりの合図を聞かせていくポップなロックナンバー。彼女自身をキラキラと照らす主人公ソングのようでありながら、併せて聴く人の日常をも照らしてくれるようなメロディと歌詞が印象的でした。解放感あるサビが特に良い。どの音域でも綺麗で爽やかな歌声を響かせてくれており、アクセントが可愛い。4/29には新3Dモデルのお披露目ライブがあり、こちらでも本楽曲を披露してくれているので、是非チェックを。
#12『Reborn』/ Kotone(天神子兎音)
約3年ぶりとなる新曲。長らく音楽活動を休止していましたが、活動6周年を記念して新たな事務所にて再スタートを切る事が併せて発表されました。本当におかえりなさい。目の前に立ちはだかるモノを全て薙ぎ倒していく勢いすら感じる、パワフルで疾走感溢れるラウドロックナンバー。エレクトロシンセが演出する新世界感も良き。力強い覚悟のこもった歌詞では、"見せかけの祈りや賛美なんていらない"というフレーズが刺さりましたね。切れ味鋭いメリハリの効いた歌声がガチでカッコよくて好きなので、また前みたいに現地でライブを観れる日も楽しみにしています。
#13『BEYOND』/ 七篠さよ
1stEP。クラウドファンディングの応援によって実現した「BEYOND」を含む、前を向いて歩いてく人へエールを送る楽曲達が揃った全4曲を収録。
2月に先行リリースされたリード曲Tr.1「BEYOND」は以前も紹介しましたが、改めて名曲ですね。"誰だってみんな立ち上がれるよ"と、歌詞の説得力が増す力強いメロディとエモーショナルなボーカルが好き。他3曲は新規曲となっており、何度も繰り返されるメロディが胸に迫るTr.2「Supernova」、ストリングスが美しく響き、少女みたいな優しさも持ち合わせた歌声が沁みるロックバラードTr.3「春風に乗せて。」、そっと寄り添ってくれる様なメロディラインが光るピアノバラードTr.4「I'll be with you」、どれも本当に良かったです。彼女自身が作詞に参加してる事もあり、等身大の気持ちがより伝わってくる1枚になっていたと思います。
#14『烙印』/ Awairo
4thシングル。和テイストで色鮮やかなにブレンドされたサウンドを得意としながら、今回は太めのズンと来るサウンドが特に印象的でした。ドロップ最強すぎる。メロディも攻めてて、サビは盛り上がる事間違い無しですね。歌詞には、自分自身の存在について思い悩む人々へ送るメッセージが込められており、気持ちを乗せつつ圧倒的な美しさを放つ高音が際立ってました。7/12には同じく神椿所属の梓川さんとのツーマンライブが決定。Awairoはコレが初の現地会場になるので楽しみです。
#15『ドメスティック・ドラスティック』/ Eye
ソロでのオリ曲リリースは約1年ぶりとなる、3rdシングル。華麗かつ高らかに鳴り響くブラスサウンドが特徴的で、スピード感とグルーヴ感でゴリ押していく感じ堪らんですね。それでいてオシャレだし、中盤でジャズっぽく二転三転する展開美にも思わずニヤついてしまいました。ラップも交えたクールな歌唱を披露。艶っぽく、抜け感と力強さとのバランスが絶妙で好き。
#16『Hookah, whoo!』/ 藍月なくる
アニプレックスのヒューマンドラマアドベンチャー『Hookah Haze』の主題歌。このメンツと云えば「ラビットホール」もカバーしたので、そっからハマってくれる人も多そうな1曲。約2分半しかないんですが、サウンドも歌詞もかなり詰め込まれた上に、どこを切り取っても中毒性に溢れてますね。流石すぎる。頭空っぽにしてテンション上げられる二段構えのサビが特に好きです。なくるさんも様々な表情で歌い上げており、魅惑的で最高でした。
#17『君色のキセキ』/ 小倉唯
日本コロムビア移籍後4枚目、通算18枚目となるシングル。表題曲「君色のキセキ」は作詞を彼女自身が手掛けており、ファンシーな輝きと爽快感の二重奏が響くポップなロックナンバー。王道なのでライブでどう化けるかですね。Tr.2「ココロテレパシー」は、高揚感を掻き立てるメロディラインが印象的でギターソロも良き。Tr.3「Wild☆Kitty」は、中毒性の高いアップテンポなダンスナンバーだったので、特に気に入っています。秋からライブツアーも控えてますが、その前に夏のFCイベントがあるので楽しみです。
#18『棘アリ』/ トゲナシトゲアリ
現在放送中のアニメ『ガールズバンドクライ』にて、オーディションにより結成されたガールズバンド「トゲナシトゲアリ」の1stアルバム。昨年4月に始動してからリリースしてきた全10曲を改めて1枚に収録。プロデュースを玉井健二が手掛け、agehaspringsクリエイターが多数参加しています。
これまで欠かさず紹介してきたし、新規曲も無いのでピックアップするか迷ったんですが、アニメ放送中ということもありご紹介。彼女達が全身全霊でどうしてもぶつけたい想いが閉じ込められており、改めて通しで聴いてみても好きだなと思わせてくれました。どこか陰鬱さを孕んだ美しい世界観、等しく存在感を放つ鮮烈なサウンド、力強さと儚さが同居したメロディ、溢れんばかりの想いがぶつけられた歌詞、内に秘めた感情を爆発させるボーカル、本当にエモーショナルすぎて胸を締め付けられますね。2010年前後のボカロ/邦ロックの影響を感じるので、個人的にはその部分で”あの頃”の青春を取り戻した懐かい感覚も気に入っています。敢えて1曲選ぶなら「爆ぜて咲く」が大好きです。2ndワンマンライブの開催も決まっているので、引き続きアニメを楽しみつつ、1stぶりに観に行ける日を待ちたいと思います。
#19『THE WAY TO HELL』/ Chaosbay
今年秋リリース予定のニューアルバムからのシングルカット。どこか怪しげで不穏な雰囲気が漂う中、スケール大きくドラマティックに展開していくのが素晴らしい。アンビエント要素も新鮮でいいですね。相変わらずサビはとことんキャッチーで伸びやかなボーカルが大好きです。
#20『Gravity』/ Alleviate
まさかのYouTuberミュージシャンNik Nocturnalをフィーチャーしたニューシングル。しかもギターじゃなくてボーカルで、ラストのブレイクダウンでもしっかりキメてくれてます。メランコリックな空気感を醸し出しつつ、重厚感あるアグレッシブな展開が今回も良いですね。リフが一々カッコイイ。年内にアルバム来て欲しいですが、新規曲は少なそうな予感…。
―――以上、4/22~4/29はアルバム2枚、EP1枚、シングル17枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!
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