今週の良かった新曲感想【9/9~9/15】
どうもです。
毎週恒例の新曲感想記事。9/9~9/15リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。
#1『群青イニシエーション』/ レトラ
1stシングル。8月30日のヴイアラ歌枠リレーにて初披露されました。廃墟の如く少し薄暗い雰囲気を漂わせながらも、徐々に光が差し込んでくる様な展開が非常にエモーショナルで好き。浮遊感と奥行きあるサウンドスケープの中、美しく伸びやかな歌声が存在感強く響き渡ってますね。"私は私を諦めきれない"と、彼女の覚悟を感じると共に共感を呼ぶ歌詞もステキでした。
#2『今日も大天才っ!』/ 一条莉々華
初のオリジナル楽曲。活動1周年を記念してリリースされました。オタクなら共感必至の歌詞、キュートでキャッチーなサウンド、ライブで盛り上がる事間違い無しのコールが詰まった電波ソング。ギターが前に出るバンドサウンドとシンセとのバランスが絶妙で気持ちいい、メロディも耳に残りますし。社長の甘くてフレッシュな歌声は元気が貰える魅力がありますね。
#3『フィーリングラデーション』/ ReGLOSS
4thシングル。活動1周年を記念してリリースされ、11月6日に1stアルバム『ReGLOSS』も発売予定。4曲目も作家陣は1stから続投。歌詞に結び付いた近未来感もあるスタイリッシュなサウンドデザインで、エモーションと開放感が溢れるサビが最高ですね。想いが湧き上がってくる真っ直ぐなメロディに、徐々に歌声が集まってきて、七色に反射するグラデーションの様な調和が生まれているなと。来る9月28日の3Dお披露目ライブは勿論、いつか現地で声出しできるの楽しみにしています。
#4『하나(夏拏)』/ 시라유키 히나(Shirayuki Hina)
初のオリジナル楽曲。名曲~!*Lunaさんらしい、瑞々しく爽やかなバンドサウンドと、滑らかなメロディラインから限界まで溢れ出す極上のエモーショナル。夏の儚き美しさや、掴んで離したくない想いを隅々から感じて、胸が締め付けられますね。歌声もサウンドと非常に相性良く、澄み渡る海の様に清らかで、これ以上ない透明感と儚さを持っているなと思います。
#5『眠りゆく芽吹き』/ ヰ世界情緒
ニューシングル。8月7日の3rdワンマンライブにて初披露され、その時にファンが撮影した映像を用いてMVも制作されました。ヰ世界情緒が敬愛するゲーム音楽界のレジェンド"下村陽子"らしい、壮大でロマンティックな世界観が徹底された1曲。重厚で美しいオーケストラサウンドに包まれる中、力強く地を踏み締め、駆け抜けていく様子が目に浮かぶサビメロが最高に滾りますね。哀愁漂う落ちサビからの展開も、情緒ちゃんの何とも言えない感情を乗せた歌声がとても好きです。
#6『VEIL』/ 茜音カンナ
2ndシングル。ゆよゆっぺメタルVTuber楽曲がまた増えて嬉しい!稲妻の如く空間を切り裂くシンセと大地を揺らす重低音が交錯し響き渡るメタルナンバーとなっており、奥底から沸々と湧き上がる情熱・覚悟も十分に感じられました。どこか怪しげな雰囲気とは対照的に、サビメロが流麗で際立ってるのが良いですね。カンナちゃんは低音から高音への繋ぎ目が滑らかな、艶のある歌声が魅力的なのでピッタリ。
#7『fiction』/ しぐれうい
2ndアルバム。前作『まだ雨はやまない』から2年ぶりとなり、収録曲も全てオリジナル曲になりました。楽曲提供には、Aiobahn +81、いよわ、Q-MHz、じん、DECO*27、TeddyLoid、ナナホシ管弦楽団、にゃるら、堀江晶太、松井洋平、MIMI、睦月周平と、破格すぎ豪華ラインナップ。
純粋に個性的な曲をきっちり揃えてきた隙無しの作品であり、楽曲を通してアーティスト"しぐれうい"がしっかり浮かび上がってくる1枚でした。滅茶苦茶ポップではありながらも、クリエイターとして中途半端にはやりたくない、意味の無い事はしたくない、そんな想いも感じられましたね。それ位にはクオリティが高い。堀江晶太らしいギターとピアノのアクセントが気持ちいいTr.1「ハッピーヒプノシズム」、目まぐるしくも滑らかな電波ソング由来の曲調変化で強烈な中毒性も帯びていくTr.2「うい麦畑でつかまえて」、バキバキのベースラインにカッコイイラップが乗ってくるTr.3「ひっひっふー」と序盤3曲が個人的には気に入っています。後半では、Tr.6「二人模様」もお気に入り。MIMIさんらしい切なげなピアノの旋律と転がる様な歌声が繰り返される異次元の心地好さ。イラストレーターを本懐としながらVTuberとしても活動しているので、楽曲によっては歌い方や歌詞からそれが伝わってくる位にはキャラソンの面も色濃く出てましたね。そんな幅広く活動する彼女の在り方や心情が映し出されたTr.9「勝手に生きましょ」でアルバムを締め括った構成も良かったです。あとは聴き込んで、10月2日に開催されるワンマンライブを迎えるのみ。本当に楽しみです。
#8『Fly Away』/ Finana Ryugu × Millie Parfait
毎月連続リリース企画「NIJI ENcounter」5thシングル。良い意味での緊張感が漂う、壮麗でメロディアスな世界観を貫いた1曲。ドラマ性高く、立ち向かう勇ましさを強く感じますし、そのまま聴く者の心まで貫いてくれました。交錯する2人の歌声も清らかで凛とした美しさがあり、神々しいコーラスのお蔭でメロディがより一層際立ってる気がします。
#9『公転周期』/ 上水流宇宙
1stシングル。9月12日の誕生祭ライブにて初披露されました。星々の煌めきと果てしなく拡がる宇宙空間を思わせる様なサウンドスケープが美しすぎるダンスナンバー。1:41~とか特に好き。リズミカルかつ伸びやかなサビメロも耳に残りますね。伸びやかで艶感のある歌声も非常に魅力的で、エフェクト掛かった時の一体感も堪らない。これで遂にヴイアライヴ3人のオリ曲が揃ったので、後は9月28日の現地ライブを楽しみに待つのみ!(まだチケットあります!)
#10『さくらんぼメッセージ』/ さくらみこ
9月25日にリリースが迫った1stアルバム『flower rhapsody』からシングルカット。春めく季節の、どうしても浮足立ってしまう様子が連想される1曲でした。明るく開ける視界、階段状のメロディで上がるテンション、どこか懐かしさも感じる青春み。気持ちいい音作り、タイミングを抑えている安定のナナホシクオリティで、みこちもそれにしっかり応えた可愛いらしい歌唱を披露していて中毒性ありますね。ギターソロも最高に好き。
#11『Odyssey』/ Nornis
ニューシングル。9月14日に開催されたワンマンツアーライブ横浜公演内で初披露されました。来週の大阪公演に参加予定なので、ネタバレ警戒してたんですが、Spotifyの新譜通知で気付いてしまい我慢できず視聴。そしたら、まさかの*Lunaさんが手掛けたガチ名曲でした。爽快なサウンドがどこまでも鳴り響き、笑顔満開で飛び跳ねてブチ上がれるEDMナンバー。勿論エモーショナル成分も存分に溢れ出しており、加えて、手を取って連れ出してくれる様な力強さも印象的。ライブではフィナーレが似合いすぎる曲だなと思ったので、大阪公演でも聴けるのが今から楽しみです。
#12『月の匂い feat.WaMi , ueil』/ ANMC(アノマチ)
プロジェクト"ANMC"第3弾シングル。夜の穏やかでロマンティックな雰囲気が漂う柔らかい音像の中、浮き沈みを繰り返しながら緩やかに繋がってくメロディが魅力的な1曲。聴いていると時間の流れをゆっくりに感じる程に贅沢な質感を纏っていますね。WaMiさんもウィスパー混じりで、距離感を近く感じる優しい歌声がステキでした。
#13『Edgerunner』/ Prompts
Greyscale Recordsに移籍後2曲目となるシングル。前作同様、かなり曲構成が考えられてて唸りました。前半は全火力を以てアグレッシブに轟音を奏で、グルーヴィーに畳み掛け、緊迫感を演出。後半は温存していたクリーンを展開し、こじ開けた隙間から救済の光が差し込む様でした。アウトロもSF映画っぽくて、次曲に繋がりそうなのが気になりましたね。
#14『Broken Home』/ Traveller
今年4枚目のニューシングル。イントロから鳥肌が立つ位には完璧。冷酷と情熱と云う相反する要素を持ち合わせた美しいメロディに恍惚と聴き入ってしまいますね。圧倒的グルーヴ感に、無限にピロピロしてるギターも最高。プログレらしくギュッと展開を詰め込み重ねていく密度も好き。
#15『Forsaken』/ ENOX
今年初のシングル。どこか奇妙で不安を煽る導入、何とも言えないユラユラ揺れているような浮遊感が蔓延った1曲。ENOXにしてはちょっと新鮮ですが、クリーンへの滑らかな繋がりや、ニューメタルコアに接近していくブチギレ突き落としブレイクダウンも強烈で面白かったです。
#16『The Worst In Me』/ Our Hollow, Our Home
遂に来週9月27日にリリースが迫ったラストアルバム『Hope & Hell』からのシングルカット。地に足つけたソリッドなサウンドで、クラシカルなメタルコアの血が流れているのも確かに感じる1曲。何なら"原点回帰"感すらある。パワフルでありながら、メロディアスに駆け上がる泣きのギターもあって、良い意味で変わらないOHOHの良さを再認識できました。
#17『Adrenaline』/ Doomcrusher
Any Given DayのGt. Andy Posdziech、RAGEのGt. Jean Bormannを中心に結成されたバンド、キャリア3枚目シングル。Any Given DayのVo. Dennis Diehlをフィーチャーし、破壊的でありながらキャッチーさを追究した1曲に仕上がってました。ダンスミュージックばりの豊かなエレクトロ要素の派手さ、ドッシリ構えられたリフの重厚感が違和感なく絡み合ってますね。陳腐さを感じさせない音の厚み。Wスクリーム+ クリーンは贅沢すぎるし、雪崩込んでいくブレイクダウンはタイトル通りアドレナリン爆散必至。
#18『ARE YOU AFRAID?』/ Chaosbay
待望の4thアルバム。前作「2222」から2年ぶりのリリース。今年リリースされたシングル5曲に、新録6曲を加えた全11曲を収録。
今回も名盤でした。先行シングルから良曲を揃えていたので、期待に応えてくれて嬉しい限り。キャッチーでメロディアスな構成力はやはり秀でており、如何にして耳に脳に心にメロディを焼き付けるかを徹底しているなと思います。シルキーで伸びやかな歌声を持つGt/Vo. Jan Listingの存在感と牽引力は改めて圧倒的ですし、それを盛り立てる美しいコーラスや、ダイナミクスと繊細さを持ち合わせたサウンドも特徴的。展開に頼らずとも、ごく自然とスケール大きくドラマ性を帯びているのが本当に素晴らしい。フィーチャリングゲストを呼んだ3曲も、お互いがお互いを引き立てる申し分無いクオリティでした。プログレ系フレーズや、サイバーチックなシンセ、太く歪んだパワフルなリフは前作同様の嬉しい要素。Tr.5「PSYCHO」の終盤が顕著でしたが、演奏のみのパートを設ける事で楽曲前後をクールかつシームレスに繋げてくれるのも良かったですね。コンセプトアルバムだった前作よりも、幅広いトピックを取り上げ、時に真っ直ぐに、時に哲学的に想いが綴られた歌詞にも是非注目してみて欲しいです。しばらくリピート必至。
―――以上、9/9~9/15はアルバム2枚、シングル16枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!
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