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最近?見たアニメの感想②

 どうもです。

 今回は最近?見たアニメの感想を久々に書きたいと思います。記事にするのは2024年2月ぶりらしい…。前回同様、Twitterでの感想を補完する形で書きました。合計で6タイトル分の感想になります。


1.ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉

 ウマ娘最新作。アニメシリーズを見ていたのは2期まで。3期は見ておらず(見たいとは思っている)、『ROAD TO THE TOP』だけ関連あると情報を得たので事前に見てから映画館へ行きました。
 画面、芝居、音響、あらゆる方向からパワフルな熱量を体験できたのが最高でした。画面はガイナックス、シャフト味があった処も嬉しかったし、音響はグランドシネマサンシャインのBESTIAだったので余計に没入感が凄いのよ。スポ根らしい胸が熱くなる描写は勿論なんですが、やっぱり最強の輝きの中にいるのはポッケで、走れなくなったタキオンが勝ち逃げしたなんて思ってるはずない、辛いよなぁとか思いながらずっと見てたので、その辺りが感動ポイントとして発火してくれました。タキオンならポッケ、ポッケならフジさん、その人にとって他には代え難い、唯一性の美しさに魅せられたからこそ、“まだ走れる”という言葉に突き動かされるんだと思います。小倉唯ファンなのでカフェの低音ボイスも堪能できて幸。


2.大室家 dear friends

 なもり先生による『ゆるゆり』のキャラクター大室櫻子とその姉妹たちの日常を描いた『大室家』の劇場中編アニメーション2作目。
 2月に公開された『dear sisters』に引き続き大変良かったです。どちらかと言えば撫子ら高校生組メインに描かれた本作。撫子の彼女が誰なのかはやっぱり分からないのだけれど、"すれ違い"や、"もどかしさ"が掻き立てる好奇心や想像にはいつも同時に心地好さを感じられたのが魅力的でした。それだけ関係性が出来上がってる証拠だと思えるのが本当に尊く映りますし。大室家と云うコミュニティの外から"何か"を持ち帰ってきて、いつもと様子が違う"何か"があった時、姉妹だからこその自然な手助けも只々可愛くて、とても温かくて。櫻子を筆頭にした笑いも面白い。その辺りの空気感が気に入って、遂に原作7巻まで全て購入して読破するハマりっぷりです。『ゆるゆり』も大好きですが、それとはまた一味違った趣がありますね。


3.ガールズバンドクライ

 東映アニメーションが手掛けるオリアニであり、フル3DCG作品。メディアミックスプロジェクトとして動いており、agehaspringsの手掛けるバンド”トゲナシトゲアリ”のライブにはアニメ放送前から観に行ってました。
 期待はしていましたが、正直ここまで大人気になるとはw でも実際面白かったし、数年ぶりに毎週リアタイで追いたいと思わせてくれる程の作品でした。最終話まで誰一人として、誰に対しても一歩も譲らなかった彼女達が眩しくて、清々しくて、愛おしかったなと。"自分 対 世界"(社会、環境、人間関係…etc)に於いて、勝ち負けとか、間違ってないとか、本来は存在しないはずです。世界へ伝える武器とした音楽に勝ち負けがない様に。でも、その思い通りにいかない世界だからこそ、自分だけは自分自身の事を信じて貫いてあげないといけない。辛い現実に直面する度に自身を省みて向き合って。それは、その先でしか証明できない努力や得られる想いが必ず在るからだよって。そんなメッセージを彼女達の生き様から自分は受け取りました。詰まる処、"対 世界"ではなく、"自分に負けるな"だった訳です。"死んでも負けんな"って。尤もらしい理由を付けて納得してよいのかと。仁菜の抱くありのままの感情は本当に大切だなと思わされましたね。彼女だけでなく、皆んながどんな人生を送ってきて、ずっと抱えてきた痛みや葛藤、バックボーンが回を重ねる毎に、透けて視え、輪郭が浮き彫りになってくる。そんなキャラ立ちの良さ、描き方も最高でした。独特の3DCG表現によるビジュアル面もライブシーン含め、とても活き活きしていてハマってたと思います。あと、中指ではなく小指を立てていたのは、自分の想いを伝えたい(解って欲しい)けど、簡単には解って欲しくもない、良い意味での拗らせオタク心を象徴している様にも感じて好きでした。だからこそ、第10話や第13話みたいに、音楽とかを通じて当人同士でのみ心を通わせる瞬間は、美しく、尊く映るのだなと。近年稀に見る素晴らしい作品をありがとうございました!
 しかしトゲナシトゲアリのライブ、アニメ放送前は2回も観てるのに、円盤買っても全く当たらなくて困りましたね…。早く武道館やろう!!


4.響け!ユーフォニアム3

 TVアニメシリーズとしては2期から間が空いた作品。その間に劇場版があり、昨年に『特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト』見たばかりだったので、そこまで久々感は無かったですね。
 全13話、大満足、超感動でした。本作らしい各キャラが持つクソデカ感情と云う名の"正しさ"が導いた結末に納得感しかなかった。部長として、奏者として、誠実かつ対等に向き合い続けてきた久美子のお蔭であり、間違い無く3期は久美子の物語だったなと。新メンバー黒江真由は純粋で隙を見せる割りに懐に入りづらい怖さもある子で、本作独特の緊張感にブースト掛けてくれた良い存在でした。しかも久美子とはお互い機微に聡くて根は似た者同士故に張り詰めた状態が簡単には解けなかったなと。部長としての振る舞いを優先するのか、奏者としてのプライドを優先するのか、限界ギリギリまで両立させるのか、その辺りを”頑張れ~”って気持ちで注目していたんですが、徐々に強くなっていったのは"部長として"でしたね。あの大人数で癖強いメンバーがいる中でも彼女には想いを受容れられる器と、負けん気の強さがやっぱりあって。目指す部長像と照らし合わせながら咀嚼し言葉を選りすぐるシーンの数々はどれも印象に残っています。雁字搦めになって辛くなった時、彼女の魅力を引き出しくれた麗奈や先輩の存在も本当に偉大でした。その中で、積み重ねてきたモノや特別だと感じたモノがきっと彼女の進路の決め手にもなったのだなと。久美子が好きな北宇治が連綿と続いていく喜びに浸り、本作とお別れだけど、お別れじゃない幸せな余韻を残してくれて感謝しかないです。部活動の枠を超えた社会の様なドラマを描きながら、感情を完全には切り離せない人間らしさを浮き彫りにし、琴線を抉ってくる類稀な作品だと思います。因みにキャラはみぞれが一番好きだけども、3期MVPは奏ちゃん一択です。彼女に癒され泣かされてしまったので。


5.ふらいんぐうぃっち

 YouTubeチャンネル『フル☆アニメTV』で期間限定で見れたので視聴。過去に少し見たような気もしたんですが、折角なので一気見しました。
 ほのぼのした日常系なんですが、最初に感じたのは原作漫画のテンポやノリが割とそのままなのかなと。良くも悪くも。魔女ファンタジー要素を用いる時もそうじゃない時も、小気味よく平然と変な事をするし、そこでズレた感覚が笑いを誘う様になってるので、急にクスッと来る事もあって。唯一まともだったのは妹の千夏ちゃんで、そこで巧くバランスは取られていましたね。魔女がいるのに、とことん平和なのは、魔女が何してもいい決まりはなく、"基本的には"隠された存在な為。それに周りの人の役に立ち、自分の為にもなる事しか許されない。だから、堂々と描写はされていく訳です。それだけ魔女がこの地に根付き、溶け込んでいる証拠だと言わんばかりに。なんかそこに本作の魅力がある気がしましたね。ゆっくりだけど時間経過も感じさせて、前の話が関係してる時がちゃんとあったのも評価できました。流し見でも丁度良く、ちょっと落ち着いて和みたい時にピッタリな作品でした。


6.きみの色

 山田尚子監督の完全オリジナル長編最新作。脚本はお馴染みのタッグである吉田玲子、音楽も牛尾憲輔が手掛け、ファンにとっては絶対に見ておきたい作品でした。ネタバレが怖かったので公開日に映画館へ。
 かなり好みドンピシャな作品でした。どこを切り取っても、淡く柔らかくて、美しかった。文化祭ライブシーンで完璧に惹きつけられ、ルイくんを見送るラストで"泣き"だったのは、穏やかな感情の起伏と、画面から滲み出す温度感に自然と寄り添ってる自分がいたからだと思います。山田監督の過去作同様、見事に心を動かされました…。でも、これまで以上に、ひたすら優しく丁寧にキャラクターや情景をカメラを通して見守っている様に感じましたね。色彩や光、音、声、動き…繊細な一つ一つに感情が宿り、確かに駆動力を持っている結果、素直に物語性を帯びている感覚。その上で、感動する瞬間が数多くあるから凄い。トツ子も、きみちゃんも、ルイくんも、其々が内に苦悩と、それと同じ位の情熱も秘めていて。それは枠に嵌る程単一ではないからこそ尊く映るし、どこか身近にも感じられて。そう云った、青春の揺らぎや煌めきに一種の神聖さを見出すのと同時に、そこから新たな一歩を踏み出す人への祝福や祈りみたいなモノも感じられたのが今でも心に残っています。ここまで美しい余韻を味わえた事に感謝しかないです。個人的に、『平家物語』が刺さらなくて勝手に哀しくなっていた時期があったので、今作はドストライクだったのが嬉しかったです。もう一度映画館で観ようと思いつつ叶わなかったので、円盤が届いたらすぐ観たいですね。


 以上、最近?見た計6作品のアニメ感想でした。ガルクラとユーフォのお蔭でTVシリーズを久々に毎週追いかける事ができたのは良かったです。ちゃんと楽しかったけれど、もうキツイな~とも思ってしまうのは、やはりどうにもならなさそうですw まだ映画館で観る体験の方が今の自分に合ってると感じています。ライブハウスに音楽聴きにいく感覚と似ているのかもしれません。目の前に集中して、キッチリ終りを迎え、余韻が残る。コレで十分。

 盾の勇者、転スラ、ダンまち、リゼロ、このすば…見れてない続編が溜まってきたので見たいなとは思いつつ、見れるか解りません。でも物語シリーズオフ&モンスターシーズンは確実に見ますね。また視聴完了作品が増えたら備忘録代わりにnoteで感想書きますので、その時は読んで頂ければ幸いです。ここまで、お読みくださり、ありがとうございました。ではまた!


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