今週の良かった新曲感想【10/21~10/27】
どうもです。
毎週恒例の新曲感想記事。10/21~10/27リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。
#1『アンビバレント』/ ヰ世界情緒
ニューシングル。8月7日の3rdワンマンライブ『AnimaⅢ』にて初披露された楽曲が遂にリリース。恐ろしく個性的で笹川さんらしいですね。奇妙でありながらも神秘的な美しさを秘めた世界観に吸い込まれる。凝縮と拡散を行き来する変態的なサウンド、揺らめく中毒性あるメロディ、漂うウィスパーボイス、全てが完璧に調和しています。時折可愛らしさが垣間見えるのも情緒ちゃんならではの魅力です。にしてもラスサビ跳びポすぎて気持ちいい。
#2『夢の揺籠』/ 佳鏡院
初のオリジナル楽曲。幻想的なアンビエント感が全体を包み込み、雅な音色が映える1曲。心地良く揺らめくメロディは夢と現実の狭間にいる様な感覚を味わせてくれますね。その中で、可憐でありながら力強さも感じられる歌声が楽曲の美しさをより一層引き立ててます。歌詞もスッと入ってくる。
#3『Astronomy』/ Empty old City
ニューシングル。銀河の片隅、極寒の世界での物語を描いたという1曲。宇宙スケールの拡がりある近未来的サウンドと浮遊感のあるメロディが印象的で、目を閉じて耳を傾けると、一気に楽曲の世界に誘われる幻想的な体験ができますね。冷たさもあるのだけれど、同じくらい優しさも感じるのは、kahocaさんの透明で柔らかい歌声のお蔭でしょう。
#4『天花桜宴 -Tenge Ouen-』/ 稲守サクヤ
初のオリジナル楽曲。3D化プロジェクトのクラファンを経て制作され、3Dお披露目ライブでも披露されました。むっちゃ良い!非常に華やかな和風ナンバーでエネルギーに満ち溢れてますね。美しきロックナンバーかと思えば、祭囃子からEDMまで色んなテイストを盛り込んだ展開も最高に楽しい。こんなに難易度高めですが、自分のモノにして魅せるんだと気概も伝わってくる歌唱力も素晴らしい。的確なピッチ感と、がなり声など多彩なアクセントを織り交ぜた厚みのある歌声が魅力的ですね。ほぼ同時リリースされた2ndオリジナル曲「神響 -SHINKYOU-」も併せて是非。
#5『アオトキ』/ 瀬戸乃とと
9thシングル。活動6周年を記念してリリースされ、周年記念ライブでも披露されました。広大な海を統べるかの様なスケール感ある力強いサウンドが響き渡る中、どこか神秘的で雄大なメロディが沁みる1曲。落とされた影の中に確かな光りをともす歌声の存在感たるや。とと様の歌声は一つ一つの言葉に優しいニュアンスを吹き込んでくれるのがとても好き。
#6『조각 기억』/ 유논(YUNON)
初のオリジナル楽曲。情景が目に浮かぶノスタルジックで温かいバラードナンバー。素朴でシンプルながら郷愁の色合いを帯びた巧みな音遣いが光りますね。ゆったりとしたメロディと共に漂うような歌声も安らぎを与えてくれる魅力があります。ビジュから想像通りの柔らかく深みのある歌声。
#7『彗星』/ 碧依さくら
初のオリジナル楽曲。星空を彷彿とさせるキラキラしたサウンドが印象的で、メロディも強烈に耳に残りますね。段々とロマンティックな香りが強くなっていく展開もとても良い。サビの"言う"を"ゆう"と歌っているのも好きポイントで、韻踏みは勿論、「ゆ」や「ふ」の音が与える柔らかく漂う様な印象と併せて自身の歌声の強みをよく理解しているんだなと思います。軽やかで幼さが残る歌声が曲全体に可愛らしさを添えてくれていますし。12月28日にはZeppHanedaにて初のワンマンライブも開催されますので是非。
#8『So Bright』/ Signite
初のオリジナル楽曲。疾走感に溢れ、PassCodeやFalilv辺りを彷彿とさせるエレクトロニコアな1曲。オートチューンの感じや、1:26~でダンスチューンに様変わりする変調とか特に。現地ライブでやったら絶対に盛り上がりますね。女性ツインボーカルならではの華やかさを活かしつつ、真っ直ぐメロディアスに歌い上げてて、最後まで気持ちが良かったです。
#9『Love me?』/ 橘ひなの
初のオリジナル楽曲。8月14日の4周年記念ライブで初披露された楽曲が遂にリリース。ふんわりとした柔らかい雰囲気で、可愛いらしくキラキラとしたサウンドで包み込んでいる1曲。それでいて遠くの空間まで染め上げる様な拡がりもあって良いですね。輪郭のハッキリとした歌声で、耳に残るニュアンスも付けながら歌い上げているのが魅力的。
#10『神様はいつでも』/ CONA
デビューシングル。RK Music新人の1人目。素朴なサウンドを活かしながら力強く響くロックバラード。胸に迫るエモーショナルなメロディに乗せて、想いを吐き出す様な歌がストレートに感情へ訴えかけてきますね。どこか幼げな飾らない空気感がありつつ、内に秘めた芯の強さを感じる歌声が魅力的でした。繊細な表現で今後も色んな表情を魅せてくれそうです。
#11『Bad girl』/ IMI
デビューシングル。RK Music新人の2人目。K-POP要素を取り込みアングラ感も漂うドープな1曲。魅惑的なメロディが徐々に高揚感を引き上げ、ダークなムードの中で鮮やかなカッコよさが輝いてます。フロアライクなメロディでライブ音響の爆音だと更に化けるでしょう。この歌声からは想像できない、素の感じとのギャップも良かったので初配信も併せてチェックを。
#12『OVERLAY』/ XIDEN
デビューシングル。RK Music新人の3人目。ボーカルの自然な存在感を出しつつ、心地良く響くクールなギターリフでカッコよさを引き立たせている1曲。音域の広さは勿論、R&B系のグルーヴ感溢れる歌唱スタイルが際立ってますね。大人の色気溢れる歌声で、力強い歌い出しとは裏腹に、柔らかい印象を受けるファルセットもステキ。
#13『拝啓、はじまりの色』/ ヨノ
デビューシングル。RK Music新人の4人目。今回4人のオリ曲で敢えて選ぶなら彼女の曲が一番好き。壮大で幻想的な雰囲気がどこまでも広がっていくと同時に、想いが溢れ出ていく様な1曲。息を呑む美しさで導かれる前半から、ラスサビで空気を一変させる力強い展開は圧巻でした。幅広い歌声にも驚かされましたし。ビブラートの揺れ感が美しい神秘的な声質が魅力的。歌詞もこれから活動を重ねていけばいく程に沁みることでしょう。
#14『0:00 (Prod. Funk Uchino)』/ 電音部
電音部に登場する白金煌(CV:小宮有紗)のソロ曲。深夜の夜風に冷たく触れられる様な切なさが漂いながらも、クールに仕上がった1曲。聴いていると気持ちを共にできると云うか、寂しく孤独な心の隙間を埋めてくれる様な心地良さや温もりがじんわりと残ってくれます。アウトロもお洒落だし。小宮さんのエモーショナルな息遣いと歌声も素晴らしい。
#15『Lucky Doki』/ DORIDORI(도리도리)
10月から活動開始したコンポーザーTAKとシンガー晴xeiによるユニット。初のオリジナル楽曲。ポップでキュートな表情の曲かと思いきや、サビで一気にエネルギッシュに弾け、そのままドロップも炸裂して最高です。身体を動かさずにはいられない。抜け感の良い多彩な音が心地良く空間を飛び交っていく様は、もはや映像的で笑うしかないですね。ピュアで透明感に満ちたナチュラルな歌声の響きも耳馴染みが良くて大好きです。最後に、もう一度貴女の歌声を見つけられて良かった。再会できて本当に嬉しいです。
#16『Shoganai』/ ANKOR
ミニアルバム。2022年6月にDr. Eleni Nota(ex-Nervosa)が加入してから新体制では初となるアルバム。そんな新体制でリリースした「Prisoner」以降のシングルと新録2曲を含む全8曲を収録。
2年前の記事でも紹介した「Prisoner」が本当に衝撃的で、そのままアルバムも完成度の高い1枚でした。本楽曲から画期的なブレイクダウンも搭載してメタルコアに接近したのが好印象で、従来通りポストパンクやEDMなど貪欲に様々な要素を取り入れた独自のスタイルを貫いているのも素晴らしい。どの楽曲も独自性の高さはピカイチでしょう。それでいてメロディアスでキャッチーなフレーズも欠かさず、Vo. Jessieの歌声に完全に射止められる仕上がり。カリスマ性溢れる美貌からは想像できない強靭なスクリームもメタルコア感を底上げしてくれてます。新録は少ないですが、Chapter0~7と短編集的な構成で曲順通りに聴きたくなるのは良かったですね。しっかりと感動を呼ぶフィナーレを迎えていて。内省的な歌詞には、心の葛藤や救済への模索を鮮明に描き出しており、理解を深めるとより楽曲の世界に引き込まれるんじゃないかなと。しばらくリピート案件。
#17『Cast Out』/ Hollow Front
今年3枚目のニューシングル。怒り狂う様な攻撃的なスクリームと、悲痛なクリーンのコントラストが映える1曲。飽きが来ずに次のフレーズへと移行していきますし、程よく緊張感を高めるインダストリアルな響きとドライブ感の強い肉厚なリフの絡みも良き。Hollow Frontは昔から曲によってハマったりハマらなかったり、個人的にブレが激しいんですが今年は良い…。
#18『Ascend』/ VI BELOW
今年4枚目のニューシングル。ツインボーカル主体に静と動を構築していく美意識が窺えた1曲。シンセやコーラスの割合も多いですが、それをベースにプログレの旨味成分だけをセンチメンタルかつ叙情的に落としこめている印象です。そのお蔭か重量感があるのにちゃんと沁みる。今年始動したばかりなので、今後も期待。
#19『Ethereal』/ Prospective
ニューシングル。今年3枚目。昨年リリースしたアルバムより更にアグレッシブに攻め立ててくれた1曲。比較的シンプルな展開ではありますが、ヨーロッパ圏らしいテクノやハウス要素を巧く取り入れ、無音も奏でフックを効かせていますね。スクリームとクリーンのコントラストがハッキリとしていて、ここまで来るとその潔さが寧ろ良い。
#20『Primitive』/ Not Enough Space
ニューシングル。Thriller Recordsと契約を果たしリリース。クラシカルなヘヴィメタルのエッセンスと、モダンなテイストのフレーズや展開が融合した印象を受ける1曲。古き良きスタイルに新たな息吹を吹き込もうとする気概を感じますね。ボーカル2人もかなり多彩さが光り、お互いに存在感を引き立て合っています。
―――以上、10/21~10/27は、アルバム1枚、シングル19枚の新曲感想でした。なお10/27に開催された同人即売会M3関係でリリースされた楽曲はまとめて次週分に回させてください。そこでしっかり紹介します。
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