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2021秋アニメ総括感想

 どうもです。

 初めに明けましておめでとうございます。
一応、2022年最初の記事になります。今年もコツコツと書いていきますので、気が向いた時にお好きな記事を読んでいただければ嬉しいです。

 さて、今回は毎クール恒例となった総括感想で、2021秋アニメの分です。年内に見終わってはいたのですが、年末記事に時間を取られて後回しになっておりました。すみません!

 では早速、以下から総括感想です。
完走した全13タイトル分になります。※タイトル名をクリックすると各話感想ツイートまとめたモーメントに飛べますのでよければ※


1.逆転世界ノ電池少女

 掴みとラストのメッセージ性はかなり良かった印象です。細道と云う人間を通して誤魔化し切れない"好き"を表現してくれました。好きなモノが好きな自分なら一歩踏み出せると、好きへの"借りを返していく"姿。それを支えるのは、元々空っぽで虚しい奴だからこそだよと云う前向きな解釈。どちらもこの作品らしくて良かったです。ヒロイン達もどこか欠点はあるけれど、それを否定せず力を借りて補っていく形は一貫してあったなと思います。

 ただ、その終盤への流れが良くなかったなと。単純にやる事があんま無かったんだろうな、って云うのが若干透けて見える位にはどーでもいいネタが続いたのもキツかった。キャラの細かい事情を匂わせで留めておく一方で、世界観やギミックについてはわざわざ描くのも、どちらかと言えば好みでは無かったです。

 デザイン周りとか好きなシーンもあったので見なければ良かったとまでは全然思わないけども、ちょっと期待し過ぎました(笑) てな感じで、1クールありがとうございました。 

★ベスト話数【第1話 きみと(出来れば)逆転したい!】
脚本:九頭竜
絵コンテ:安藤正臣
演出:仁昌寺義人
総作画監督:黒澤桂子
作画監督:黒澤桂子、河野のぞみ、樋口博美、小野木三斉、Park Ji-seung



2.takt op.Destiny

 ソシャゲの前日譚として、最終回もかなり綺麗な繋ぎで良かったです。今作のゲームはやる気無いし、内容もそもそも期待していなかったので、これだけ迫力ある戦闘まで魅せてくれたらそれだけで十分だわと。話にメインで関わるキャラが少ないのもあって、どんな子なのかちゃんと掴める位には描いてくれたのも好印象でした。世界観もどこか我々の世界情勢と重なる部分があって、音楽のある日常への喜び、音楽が繋げてくれる関係性等を噛みしめながら見る事ができたのも今作が持つ魅力の一つだったと思います。

 ソシャゲ原作は基本見ない様にしてるんですが、今作はキャラクターデザインが好きな絵師さんの一人であるLAMさんが担当しており、それが主な視聴理由でした。ここは期待以上で、本当に満足しています。眼力と、それに伴う表情のバリエーション。アニメによって立体感と動きが増してかなり見応えのあるモノに仕上がっていました。特に天国と地獄は声優さんの演技も相まって、狂気性マシマシで最高でした。何度もニヤけた。

 強いて不満点を挙げるなら、ゲームへ向けた話が道中見えてしまった事くらい。正直仕方ないとも言える一方で、シナリオを重視するなら無くても困らんよね。っていう部分が4話とかは顕著だったかなと。ソシャゲはサ終しない事を陰ながら祈っております。1クールありがとうございました。

★ベスト話数【第10話 師弟-Lenny-】
脚本:金田一明
絵コンテ / 演出:北川朋哉
総作画監督:長澤礼子
アクション作画監督:岩澤亨
作画監督:瀬尾健、もりともこ



3.かぎなど

 Key作品好きとしては待望の堪らなかった作品でした。1話はクロスオーバーしてないし、それこそ印象は良くなかったけれど、2話以降はむっちゃ良くなっていったと思います。ショートアニメとは思えない幸福を得られた事に感謝感謝です。

 やっぱり作品を超えたキャラの掛け合いだったり、その掛け合いによって生まれるシナジーとかを楽しみにしていたので、それが見える度に嬉しくなりました。もうオタクスマイル止まらんのよ。すずきけいこさんによる同一声優キャラ回、主人公や妹などによる同一設定回など、濃ゆいキャラの豊富さを武器にできるのは流石だなと。

 不満点と云うか、少し疑問に思ったのは、ファンの想い出の一部である感動シーンとか、クソ重い設定があるのにも関わらずこんなネタ扱いしていいのか…みたいなのは少なからずあって。ここはファンでも賛否両論、人を選ぶのかなと思いました。そう簡単に上書きされるモノではないけれど、ノイズになる可能性はゼロではないし、何事も加減が大事だと思います(笑) 

 改めて、奇跡に近い掛け合いに涙出そうになるし、キャラがメタ的に作品や企画を認知してるのは笑えるし、SDキャラで全員可愛いし、音楽流れると一気に懐かしくなるし、最高でした。円盤も勿論買います。まさかの2期も楽しみにしています。以上、1クールありがとうございました。

★ベスト話数【第11話 学園祭本番など】
脚本:あおしまたかし
絵コンテ:坂本一也
演出:齋賀春伽
総作画監督:芳我恵理子
作画監督:高田奈央子、藤原将太



4.極主夫道(パート2)

 今年の春ぶりの2クール目。第31話~第60話。今回もサクッと楽しませて貰いました。やっぱ笑えてどの回も面白かった。感想は以上です(笑) ツイートもまとめたし、1クール目にそこそこ感想書いてるので、気になる方は「2021春アニメ総括感想」を読んでいただければと思います。



5.サクガン

 第1話がテンションも満足度も最高潮でした。後は残念ながらキープするか、下がる一方…。各素材や作品コンセプトは良かったと思うんだけど、大事なシナリオと構成がどうしてこうなった…とショックを覚える程(笑)

 メメンプーとガガンバーがどこへ向かっているのかがハッキリしてるのはまだ救いだったと思う。メメンプーの飽くなき探求心も後押ししていて。でも、それが作品が向かう方向と噛み合ってる?と疑問が湧く瞬間が多々あった。その上退屈だから余計にマズかったのもある。少し道を外れても、その回を印象付ける強烈なエピソードや、後々深掘りできるエピソードだったら良かったんだけれど、その線も薄い。ストーリーを描く上でのキャラをもう少し大事にして、地に足のついた展開だと嬉しかったです。

 素材の一つとしてキャラ自体は良かったと思ってて。親子モノも好きなので。メメンプーで言えば、賢い以前にまだ幼い部分あると云う事実や、賢いからこそ理性的に物事を考えてしまう事など。最初から最後まで良かったです。ガガンバーも自分がどーゆー人間か良くも悪くも自覚はしていて、不器用だからこそ、ここぞと云う時に真っ直ぐさが光っていたと思います。以上、1クールありがとうございました。

★ベスト話数【第1話 FATHERS & DAUGHTERS】
脚本 / 絵コンテ:和田純一
演出:三塩天平
総作画監督:望月俊平
作画監督:長坂寛治、浜津武広、槙田路子、宮西多麻子



6.白い砂のアクアトープ(2クール目)

 1クールに比べれば、くくるの事を応援したくなる作りになっていて嬉しかったです。大分前のめりになって見る事ができました。どの子にしてもイベントありきなエピソードが多いようには感じたけれど、それでも過去と未来も意識させ、時間経過に伴う変化はちゃんと描かれたのかなと。

 元を辿れば風花の"偶然"から始まった物語。最後まで、そう言った偶然や巡り合わせ、またと来ないかもしれない機会を大切にしていく姿はメッセージ性としても強く表れていたと思います。出逢いや別れ。再会に再出発、命の誕生など。訪れた偶然を確かなモノにして、様々な視点を得て、それぞれの夢の解像度を上げていく過程はよく描かれていたなと。結果に対する納得感はあったし。キジムナーによるファンタジー要素もこの”偶然”の産物として丁度良く象徴的だった様に今では思います。

 1クール目から変わらず不満点としては、感情移入しにくかった点。何人かいるけれど、特に副館長。”ホントは良い人”を描くにしてもあまりに可哀想だった。さり気なくサポートする姿や笑顔を描いても、言葉足らずな部分や優先順位がオカシイ部分がストレートに出過ぎててこれじゃあ拒否反応が先に出る。バランス感覚が本当にダメだった。仮にも副館長と云う肩書があるのだから、それ相当の人間性が保証されるべきだったと思う。作風的にも。総じて彼に限らず中途半端な描きで終わってしまったのが何とも惜しまれる作品でした。キャラあっての物語が自分は好きなので。

 以上です。映像的な部分はやはり安心信頼のクオリティで良いモノを沢山見させていただきました。2クールありがとうございました。

★ベスト話数【第19話 さよならハイヒール】
脚本:小川ひとみ
絵コンテ / 演出:佐々木勅嘉
作画監督:中山みゆき、今井史枝、𠮷田肇、櫻井拓郎、はっとりますみ、野上なつ、佐藤好、杉光登、Kim Bo-gyeong、Park Ji-seung、GAON、THE SUN



7.180秒で君の耳を幸せにできるか?

 遂に出たな…どこまでやってくれるんだ…とちょっと上から目線?で視聴してたんですが、まぁこんなもんだろう。と云うのが率直な感想です(笑) 物語としても、人物関係としても、設定のみの薄味だったかなと。

 音声や音に関しては、速水さんのイケボと電動耳かき音は大きな収穫で良かった。それ以外はASMRはやっぱり"音だけ"だから良いモノなんだと再認識できました。映像付きになってアドになるパターンは殆ど無く、想像する醍醐味が無くなるので、寧ろ効果半減だなと。今作を通して、普段嗜んでる同人音声が一番好きだわと改めて思えたので、ある意味感謝してます(笑) そもそもアニメで演じるのと、音声作品で演じるのってどっちが凄いとかではなく、使う技術やそれを培っていく方法が違うんだろうなとも感じました。以上、1クールありがとうございました。



8.結城友奈は勇者である -大満開の章-

 今クールだけに止まらず、2021年全体を通して、一番心震えた作品でした。鳥肌止まらん系。2期放送からかなり時期が空いてしまって記憶が薄れていたけど、意外と何とかなりましたし。

 合間に挟まれて「のわゆ」と、「くめゆ」も新鮮で概ね楽しめました。細かい点で言えば、この子の活躍はこれだけ?とか疑問はあったけど、割り切って見てました。それに、描かれた分だけでも「ゆゆゆ」や「わすゆ」以上にハードで何度もしんどい想いをさせられたのでお腹一杯っちゃ一杯。中でもぐんちゃんのエピソードはダメージがエグすぎて泣けた。どこか現代の社会性を反映していて納得できてしまうのも憎かったです。でも、ぐんちゃんの事も含め、終盤の激闘で勇者の意志は確かに繋がっていると想わせる描写の数々が本当に良かった。銀ちゃんまで出てきてね、ズルい。

 直接的な関わりは無かったり、裏事情とか覆い隠される部分があったりする中で、それでもこの子達は一緒にいた時間とか、目に見える関係を心の拠り所にしていて。その人間の在り方はどの組も共通していたなと思います。女の子や勇者である前に人間で、人間らしい本来の生活を取り戻していく結末も納得の着地点でした。形は変わっても意志は変わらず、勇者部の活動は続くと、4年後の大人びた姿も安心できる余韻をくれました。

 尺があればもっとより良いモノにはなったんだろうけど、これでも完結として十分納得のいく1クールでした。映像、音楽、演技等アニメ的な部分も高品質で大変満足しています。改めて「ゆゆゆ」が好きだと思えて良かったです。ありがとうございました。

★ベスト話数【第8話 不変の誓い】
・脚本:上江洲誠
・絵コンテ:福岡大生
・演出:下司泰弘
・総作画監督:酒井孝裕
・作画監督:大田謙治



9.大正オトメ御伽話

 最初から最後まで悪く言えば起伏が小さく飛びぬけた感じが無かった、良く言えば無理に飾らない雰囲気が漂ってて安心して見れた作品でした。最終回の感動も過度な演出は無く、どこまでも丁寧に等身大の感動で仕上がっていたなと思います。程よく可愛げのあるテイストや、メリハリ付けて退屈させない感じも気が利くと云うか、好印象でした。

 珠彦や夕月を中心に心理描写もかなり奥行きが持たせられていて、わざわざ語る必要が無かったり、介入の余地が無かったりする作りも多かった様に思います。お蔭でこちらの想像が捗ったまま視聴できたし、すんなりハマった時はそのまま感情移入にも繋がった。あとはやっぱり珠彦の、夫婦になる自分と、今の自分のギャップを埋める為の日々の積み重ねが強調され、最終的に報われる形になっていく過程は隙間なく描いてくれたなと思います。包み隠さず、玉に瑕な部分も見せて、特にモヤっとする事も無かったです。夕月も珠彦の元に来る前の想い出や繋がりが上手く活きてる場面が多く、思い遣りが強い一面とかも納得感がありました。

 御伽話の様な話に、大正時代の文化や価値観を添えていく事で、徐々に御伽話なんかじゃ無かったと落とし込んでいく流れも良かったなと。彼が単純にペシミストを治すだけでなく、"人はどんな絶望に叩き付けられても、誰かが支えてくれたら、また立ち上がる事ができる"と全ての人間に想いを向けたラストは作品からのメッセージそのものな気がしますし。こんな処ですかね、1クールありがとうございました。

★ベスト話数【第3話 黒百合ノ娘】
脚本:福田裕子
絵コンテ:羽鳥潤
演出:熊野千尋
総作画監督:渡辺まゆみ、萩原しょう子、槙田一章
作画監督:服部ますみ、桜井このみ、和田裕二



10.ブルーピリオド

  原作そのものが強いなって云うのを、鋭利な言葉と厚みのあるキャラ描写から特に感じた作品でした。こちらの思考の遥か上を行く描きに何度も驚かされた。そんな際どい処まで踏み込むかと。衝突も対立も含め、限界ギリギリまで追い詰める、極限状態にある子達の強さに感動しました。

 人に葛藤や悩みは付き物で、それを矢口八虎の個性、進路、美術で徐々に解像度を上げながら描いていたのが素晴らしかったです。軸を失う事も無かったですし。抽象的になりがちな難題を、どれだけ具体的なモノに変えて表現していくか。ここの引き出しがとんでもなかった。彼が美術で表現する事で、自分がどういう人間で、そんな自分をどう受け入れてあげればいいのか、理解していく。それが行動でも言葉でも手に取る様に伝わってきて共感できてしまう瞬間が何度もありました。時には周りのサポートや刺激を活かしていく様子も器用な彼だからこそ成せる技だったと思います。妙に女々しく、涙もろい処も可愛げがあって好きでした。

 彼の同級生達は、八虎とは対照的で尖らせていたのが印象的で。特に世田介と龍二に関しては、八虎にとって大切且つ強烈な存在になる様に何度も味付けされていたと思います。登場する度に存在感が増してるし、心強い存在だったなと。この2人と、佐伯先生、大葉先生は名言も沢山残してくれたからその印象も強い。世田介の「事実だから。俺が絵が上手いのは。」が未だに刺さって抜けません(笑)

 ストーリーも勿論文句なしに面白く、次回への引きも上手かった。作画が安定しなかった処だけ勿体無く感じてしまったが、話が面白いのもあって許容できる範囲でした。2期ありそうだし、あるなら絶対見ます。1クールありがとうございました。

★ベスト話数【第12話 色づき始めた自分】
脚本:吉田玲子
絵コンテ:舛成孝二
演出:福元しんいち
総作画監督:下谷智之
作画監督:高瀬言、Lee Jongman



11.先輩がうざい後輩の話

 仕事して何気ないやり取りがあって、何てことないけど少しの理想が詰まった日常は見ていて面白かった。ただ、恋愛っぽい描写が入った途端に微妙になる。そんな作品でした。特に風間桜井ペアはよくわからないと云うか、かなり引いた眼で見てました(笑)

 背伸び感が段々拭えてくる双葉は可愛らしく、微笑ましい限りだったなと。何か無邪気と云うか、リアクションも幼くて一々ツボでした。武田先輩も面白いし、頼もしいし、概ね良かった。ただ、彼に関しては人物像として引っ掛かる描写がいくつかあって最後まで掴み切れなかったのが正直な処。大らかで繊細な部分は無頓着かと思いきや、実は気付いてる?そこでムキになる?みたいな行動になったり、かと思えば全然そんな事なかったり。一貫性があったとは言えないなと。でも月城さんみたいな子が同時に存在してるので彼の描き方がわざとなら何も言い返せないです。まぁそれでも好みではない事に変わりはないのだけれど。

 日常を描く以上、ストーリーに然程期待はしてないのだけれど、双葉の成長や恋愛模様で少しはあったのかなと。それにしてはこの人達本当に社会人?っていう描きが目立ったので引いてしまったのかもしれない。わちゃわちゃして、双葉が怒って、先輩が笑って、それを周りがいじってるのが面白かったので、それ以外は刺さる事少なかったなと。以上です。1クールありがとうございました。

★ベスト話数【第7話 いま、ここで】
脚本:森江美咲
絵コンテ / 演出:猫富ちゃお
総作画監督:中川洋未
作画監督:渥美智也、板倉健、岩崎成希、久保茉莉子、永井里奈、西川絵奈、中川洋未



12.ジャヒー様はくじけない!(2クール目)

 9話~20話の12話分、1クール目以上に面白かった。特に14話以降ですね。魔法少女が敵対する事なく、神宮きょうことしてジャヒ―様の傍にいる様になってからホント面白かった。彼女の、別に放っておいても平気だけど、放っておけない感じが堪らなく愛おしかったです。ジャヒ―くん!が脳内から離れない(笑)

 きょうこを筆頭に、エピソードを通してやはり関係は深まっていく一方で、新しいカップリングも生まれて意外にも飽きは全然来なかった。大家&ジャヒ―様はコンビ感あって和むし、きょうこ&ドゥルジは目に見えていたけど予想以上にきょうこが煽るから笑えた。サルワ&店長も相性抜群でポンコツ故の良い人が露呈するの最高でした。サルワはずっと不遇っぽい立ち位置で可哀想だったので、最終回は沢山笑顔見れて良かったです(笑)

 あと、1クール目の感想で、「魔界復興が叶ってしまうとこの作品の見所の大半が失われてしまう」と書いたんですが、全然そんな心配は無かったですね。魔界復興ではなく、ジャヒ―様がいるところ―愛すべき商店街を魔界としてしまう結末はとても綺麗で、ジャヒ―様の人柄、皆との想い出を大切にしているのもよく伝わってきました。魔王様の話に絡めた、バイト先の修繕と、ドゥルジの忠誠心が土台になっていたのも上手かったです。

 2クール、本当に楽しませていただきました。結局こーゆー作品が好きなんよ、と思えて良かったです。ありがとうございました! 

★ベスト話数【第20話 ジャヒー様はくじけない!】
脚本:横手美智子
絵コンテ:湊未來、金澤洪充、米田紘、ワタナベシンイチ
演出:湊未來、大内大和
総作画監督:仲敷沙織、大島美和、澤入祐樹
作画監督:歩宇、松井京介、石田誠也、前嶋弘史、内田陽子、櫻井拓郎、たかはしなぎさ、青木慎平、近響子、日影工房、リバイバル



13.無職転生(2クール目)

 2クール目もずっとハイクオリティでした。もう凄いとしか(笑) 相変わらず細かい処まで表現が尽きなくて、臨機応変に様々な演出を施してくるなと何度も思わされました。これらがストーリー的な面で後々響く事も多々あるから安易には見逃せないですし。言葉にしないからこそ、解釈の余地が幅広く残ってるのも視聴者からすると楽しくて仕方が無かったです。

 最終話でも明らかな通り、ルーデウスの人生がかなりフォーカスされて描かれたのが2クール目だった様に思います。力量も付いてきたし、トラブルやエリスの面倒等で一杯一杯になる事もなく、自分自身や家族と向き合う機会が多くありました。出逢いと別れを繰り返し、ルーデウスに影響を受けた者達が新たな一歩を踏み出していく中で、やはり最終的には彼自身も一歩踏み出さなければならないと、外堀を埋めていく様な形で描いていったのもかなり説得力があって良かったです。一歩踏み出すのは、単純にルーデウスとしてではなく、前世からの自分として。あの時あの部屋から一歩踏み出せなかった後悔に背中を押され、人生を今ここからやり直す。今作はやはりこの辺りで、異世界転生モノで描く意義を前面に描いていて力強く感じられたのが魅力的だなと思っています。最終話にして、第1話とも言える、2期やる気満々のラストでした。

 彼の事をメインに描きながらも、丁寧に淡々と世界観を拡げていくので、そこの興味が2クール目も尽きなかったです。オルステッドは強すぎだし、まだ訪れてない大陸もあるし、魔眼も出てくるしetc…。OPで舞台の様子を隅々まで描いてくれるのも変わらず好きでした。是非続けて欲しいです。以上ですかね、記憶が薄れない内に2期見れる事を楽しみにしています。2クール、ありがとうございました。

★ベスト話数【第21話 ターニングポイント2】
脚本:近藤成一、岡本学
絵コンテ / 演出:髙嶋宏之
総作画監督:齊藤佳子
作画監督:今村亮、勝谷遥、喜友名陽、齊田博之、榊原大河、須川康太、髙嶋宏之、滝吾郎、寺本将梧、長谷川圭、降籏秀吉、長沼智也、野田猛、山内玲奈、吉野彰敏



 以上、2021秋アニメ総括感想でした。ランキングは今回以降無しにする予定です。目ぼしいモノは各作品の感想に置いておけばいっかと思ったので(労力削減w)。

 総評ですが、オリアニが期待してた程伸びてくれなかったのが残念だった一方で、続編モノ(2クール目含む)がかなり面白かった。そんな処です。毎クール両方押さえておくのが安牌なんだろうなと改めて(笑) 秋アニメはショートアニメ引くと夏アニメと同じく10本完走。やっぱこれくらいが他の趣味との両立がしやすいので、冬アニメ以降も多くても10本を目安に見ていくと思います。って事で、ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!冬クールもよろしくです。

 ではまた!

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