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疑問点を自分の体で検証していく

徐々に走れる距離が長くなり、徐々に速く走れるようになる。
40歳代中盤でもトレーニングすると、成長するんだなと日々実感している。

中高生のとき、体力をつけるためには「ゆっくりでも良いから長く走れば良い」という都市伝説のような話を聞いたことがあった。
サッカー部であった私は、体力をつけたいが、信じることができず、ここぞというときには、Maxで走っていた。


23km → 27km → 33km→ 37km → 40kmと自分のペースで、走る距離を伸ばしていた。
久しぶりに10km程度を走ってみると、13kmを4分台で走り切れた。

ゆっくり長く走ることは、私の体では、体力向上につながっていたのだ。
n=1ではあるものの、自分の疑問に自分で答えを出せた。

もう一つ疑問がある。
運動強度の上限の指標となるおおよその最高心拍数は、「220 − 年齢」の式で求められると、臨床スポーツ薬理学研究会で学んだ。

当日の講師の先生に質問した。
計算上、年齢を重ねると最高心拍数は減っていくが、トレーニングによって維持もしくは、増加することはできるのか?
回答は、おそらく変わらないだろうであった。

私の最高心拍数は、計算上「174」。
13km走ったときの最高心拍数は「174」。
つまり、理論上の運動強度の上限であった。

最高心拍数は、増えるのか?
感覚的には、増えない。
増えないが、体力は向上する。
血液量は大きくは変わらないので、空気中の酸素の取り込み量が増加している、細胞で消費する酸素量が少なくて済むようになっている、酸素を運ぶヘモグロビンの量が増えているのいずれかの変化が体の中で起きているのだろう。

若いときには1mmも感じなかった、体の小さな変化を歳を重ねるごとに感じれるようになってきた。
脳と体が対話できるようになってきたのだ。

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