見出し画像

社畜の目覚め~まだ何者でもない私

『あと数年で還暦を迎える。なのにわたしは何も成し遂げていない』
『わたしは一体、なにをやりたいの?本当にやりたいことは何?』
『やることなすこと、全てが中途半端。こんな自分でいいの?』

最近の私は、自分が本当は何をやりたいのかが分からない。そして『もうすぐ還暦。年だけ喰って、まだ何者にもなっていない』という思いが引いては寄せる波のように、常に消えることなく私を追い立てる。

1.わたしはただの資格コレクターなのか?

宇宙の法則とメンタルブロックカウンセラー、占い師、グアシャ・漢方アロマ整体師、ダイエットカウンセラー、腸活アドバイザー。色々と手を出して資格は取りながら、それを生業にしているわけではない。資格を取るための勉強は楽しかった。ブロック解除の勉強だけは幼少期の振り返りや前世療法など苦しいことが多かったけれど、それでも知識と経験をインプットしていく喜びは大きかった。

つまり私は資格を取得することが楽しいだけの資格コレクターなのか?

2.資格コレクターか否かの判断基準

資格コレクターか否かの判断基準は、取得した資格を活かして働き、受講料を回収できたかどうかだと思う。受講料を回収していない、つまり資格を取っただけでそれを仕事に活かしていなければ資格コレクターだ。

私が取得した資格の数々は、受講料が数千円、数万円、数十万円と安いものから高いものまで様々だ。1万円以下の受講料なら趣味の範囲と言える。だが30万から50万円の受講料を払って得た資格を活かさないのは、自分でもアホだと思う。

3.初めて講座料金を回収できたのに・・・

そんな中、初めて受講料金を回収できたのがタロットと手相の占い師。本業を持ちながら、副業で占い師を始めた。しばらく二足の草鞋生活を続け、7桁稼げる算段がついたので、本業を辞めて占い師に専念することにした。

ところが。副業を本業にした途端、モチベーションが無くなってしまった。モチベーション低下以外にも、潜在意識が環境の変化を嫌って抵抗したり、神様からのお試しが入ったり。まるで宇宙の法則のお手本のようなことが次々と起きた。やがて占い師を続けることが辛くなり、また事務職に再就職をした。

そして驚いたことに、朝起きて満員電車に揺られた初出勤日。私はワクワクと興奮していた。当時、フリーランスの世界は私には馴染みがなく、苦痛でしかなかった。変な表現だが、フリーランスから解放されて会社勤めに戻った途端、私の世界はイキイキと輝きを取り戻したのだ。

4.社畜の目覚め

今、私はライターとして仕事をしている。6月末で事務職の本業を辞めて、副業だったライターを本業にした。今のところ順調に仕事をしているが、時々いてもたってもいられない、訳のわからない焦燥感に苛まされる。

私はあと数年で還暦を迎える、いわゆるアラカン(アラウンド還暦)世代だ。占い師もライターも何歳になってもできる。けれども60歳でも事務職で雇ってくれる会社を探すのは、砂漠で米粒を探すに等しい。

気力も体力もあるのに、自分の年齢の左側の数字が5から6に変わった途端、諦めなければいけないものが増える。人生は理不尽の連続だ。私は会社勤めがしたいのに。そうだ、私は根っからの社畜なのだ。

最後に

占い師時代とは違い、自己管理が出来ている現在、ライターとしての生活に徐々に慣れつつある。それでも外に出て会社勤めをしたいとの思いがこみ上げる。60になる前に、もう一花咲かせたい。年齢の左側の数字が5のうちになんとか!この思いが焦燥感の正体だった。

だって社畜なんだもん、涙が出ちゃう。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?