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「どんな価値を提供できるか」を意識して気持ちよく働こう!

高いスキルを持ち、副業/兼業ができる働き先を探す人材やフリーランスが集まる「クラウドリンクス」。これまで多くの人材が新たな職場を見つけ、収入の増加だけでなく本業だけでは得られないスキルや経験を習得しています。

今回は、クラウドリンクスを利用してお客様に直接喜んでもらえるようになったという、大手光学機器メーカー勤務の吉田様にお話をうかがいました。

《マッチング事例人材:吉田 克信様》


今までのご経験を簡単に教えてください

吉田:これまで4社に在籍していました。まず大学卒業後にコピア株式会社(現在のキヤノンファインテックニスカ株式会社)に入社。7年間にわたり複写機の開発に携わり、給紙ユニットから読み取りユニットまで、色々なユニットを開発しました。

その後、もっと色々なものを作りたいと思い、日本電産コパル株式会社という精密機器メーカーに転職。4年ほど光学機器や一眼レフカメラ用シャッターを開発していました。

そして今度は自分でカメラを作りたくなって、大手電気機器メーカーに転職。7年ほどデジタルカメラのユニットを開発していました。そこで驚いたのは、開発中のカメラのシャッターを前に在籍していた会社に発注することになったんです!かつての会社の先輩に再会して一緒に仕事をした時は、感慨深いものがありました(笑)

その後、カメラ業界の不況によって、分社化されたグループ会社に移り、現在はステレオカメラの画像を補正する仕事をしています。

グラフィックレコーダー

副業をしようと思ったきっかけを教えてください

吉田:フリーランスに憧れはありましたね。自分の名前でオファーがくるような存在になれたらいいなと。実を言うと、社会人になってからは勉強する習慣がなかったんですが、5年ほど前に思い立って本を読むようになったんです。

でも、ただ読むだけでは頭に残らなかった。それで思考の整理に着目して、記憶に定着させるためのアウトプットのやり方を色々試していきました。結果、たどり着いたのがグラレコ(グラフィックレコーディング)という方法です。グラレコにすると頭に入ってくるし、記録にも残せる。正直、それまで全く絵なんて描いたことなかったんですが、オンラインセミナーで学んで描けるようになっていきました。

このグラレコのスキルのおかげで、単発で仕事のオファーが来るようになりました。医療系セミナーの宣伝用として、グラレコの動画を作成したこともあります。医療系の専門的な内容だったので、自分で調べて理解するのが大変でしたね。

クラウドソーシングの副業としては、他にプロダクト開発も行っています。CADの技術を活かして、コインケースなどの開発を手がけてきました。

先月からは、知人の紹介でCAD講師も始めています。大学が一般の中小企業向けに行う講習で、月に2回。1回4時間くらいで、平日に休暇を使って参加するので、負担には感じていません。むしろ気分転換になりますね。本業の仕事とは方向性が違うし、接する相手も違うので。何より、受講者の方から「CADで制作するのが面白い!」と言ってもらえると、すごく嬉しくなります!

さらに最近は、ベンチャー起業にも関わっています。初めは社内の新規事業開発部に協力するという形でスタートしたのですが、事業が継続できなくなってしまった。それで会社に申請を出して、今年の4月に起業することに。現在ハードウェアを中心に、開発に携わっています。

副業をする上で不安なことはありましたか?

吉田:副業の仕事中に不安を感じたのは、グラレコをライブで描く仕事を受けた時です。グラレコは通常1枚あたり数時間で描けますが、セミナー中に限られた時間で描くのは結構難しい。4人のライブセッションでグラレコ作成に挑戦した時は、なんとか1時間で描き上げました。ライブは初めてだったので、緊張で手が震えましたね。イラストで人の頭の「◯」がうまく描けなかったりとか(笑)。

あとは、所属会社に心配をかけないように気を遣うことはありますね。副業によって、本業に影響が出ることを会社は一番心配していますから。特に私は複数掛け持ちしていて、今はクラウドソーシングの他にCAD講師とベンチャー起業にも携わっています。3種類も副業していると言うと驚かれますが、時間的には実はそんなにかかっていないんですよ。実際に副業にかけている時間としては、月30時間くらい。周りの見方と現実とのギャップで、誤解を生んでしまうことが悩みですね。

副業をしてよかったと思うことは何ですか

吉田:何と言っても、お客様に直接喜んでもらえることが幸せです。BtoBだとエンドユーザーが遠くて、顧客は「やってもらって当然」という感じになりやすい。振り返ってみても、心底喜んでもらえる場面に出会えるのは稀ですね。

ですから、副業を始めてからは「価値提供」というものに対する感度が上がりました。ただ会社の仕事をこなすだけではない。もっと広い社会的なニーズに対して「自分はどんな価値を提供できるだろうか」という見方ができるようになったんです。

本業においても人間関係を見直すきっかけになりました。相手にギブ(give)することの大切さが分かってからは、「先に何を与えられるか」を意識しています。やっぱりほとんどの人は「もらったら返さなきゃ」と思いますからね。そういう関係性ができれば、職場の同僚とも気持ちよく仕事ができると思います。

これから副業を始めたい皆様に一言

吉田:副業は自分の世界を広げてくれます。会社の中で、同じ人や同じ環境の中にいるだけでは世界は広がりません。新しい人間関係で仕事をしたり、自分の価値を提供する仕事をすると、勉強になりますよ。「みんな違う世界を生きているんだな」と改めて感じます。当たるかどうかは別として、色々試してみるといいと思います。

私もこれまでお試し感覚で色々やってきましたが、ガツガツやっている感覚はありません。収入面でも大きく稼いでいないので、今はまだ自分の体験を増やすための投資期間だと思っています。それでも振り返ってみると、いつの間にかネタは増えてきました。

本業一本ではなく、パラレルワークする人が社会に増えていくと、私も楽しくなるので応援したいですね。どこでも働いていけるスキルを持つ人が「今の会社が好きだから所属している」っていう関係性が広がってほしい。そうなれば会社にぶら下がる人が減って、会社は盛り上がるでしょう。パラレルワークが“雲の上の話”だなんて思わずに、少しずつ試しながら目指していきましょう。決して遠くはありませんよ!

▼副業を始めるなら「クラウドリンクス」

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