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東京五大巨大建築物を訪れてみて感じたこと
東京にはひときわ巨大な建築があります。
あまりにも巨大で壮大な建築作品であるが故に、当時私のような子供にはここで紹介する作品はどれもインパクトに残る作品でした。
やはり大きいというのは人をワクワクさせてくれる魅力があります。
私は建築の設計を生業としていますが、それを目指すきっかけとなった東京都にある五大巨大建築作品を紹介します。
1.東京都庁
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こちらは東京を代表する建築である都庁舎です。
建築家の丹下健三氏が設計した建物で、高さは243メートルあり、建設当時は日本一高いビルでもありました。
シンプルなビルかと思いきや、構造は8本のスーパー柱と10階ごとに設けているスーパー梁で構成されたスーパーストラクチャー方式を採用しています。
子供の頃に都庁を訪れたときは、自分も将来こんな大きなビルをつくりたいと思っていました。
高層ビルの目の前には建物に囲まれているように広場がつくられています。
囲まれた空間には道路が立体的に入り込んでいて、ダイナミックな空間が印象的です。
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2.国際フォーラム
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丸の内にあるラファエル・ヴィニオリ氏が設計した東京国際フォーラムです。
建物の真ん中には通り道がつくられていますが、出店や植物が植えられているので憩いの場となっています。
一番の見せ場としてはガラス張りの吹抜けでしょうか。
日中は開放されているので入ることもできるようになっています。
私はよくデートで夜食事をしたあとにこの吹抜け空間を訪れて、口説いていたのを覚えています笑
自然に溶け込んだ建築が流行な今の時代では、空調にお金がかかりそうだななんて心配をしてしまいますが、ロマンチックな空間に酔いしれます。
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3.江戸東京博物館
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こちらは両国にある江戸東京博物館です。
設計は建築家の菊竹清訓氏です。
私には4つの巨大な柱によって支えられたボリュームの下にできる巨大なピロティ空間が印象的でした。
初めて訪れたのはまだ小学生の頃でしたが、こんな壮大な空間をつくれる仕事がしたいなんて思っておりました笑
遠くからみると本当に宇宙船のようで、ワクワクします。
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4.東京芸術劇場
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こちらの建物を初めて訪れたのは中学生の頃の課外授業の時でした。
当時は巨大なピロティ空間にかかる長ーいエスカレーターがとても印象的で、劇場に入る前とてもワクワクしていました。
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当時は高すぎて少し恐怖すら感じていたのを覚えています笑
この吹抜け空間は当時は半外部空間でしたが、今では入口に扉が設置されていて内部空間化しています。
5.東京現代美術館
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東京都江東区にある東京都現代美術館です。
設計は建築家の柳澤孝彦氏です。
公園に隣接して建てられていることもあり、全体的にのびのびとした空間が特徴的です。
随所に池や水庭・中庭があるので、のんびりと過ごすことができるようになっています。
トラスで組まれたブリッジ状のエントランスホワイエ空間が印象的です。
ちなみに私が一番好きなのはこの光景。
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円筒状のボリュームと、そこに沿ってつくられた階段。
立体的でダイナミックな感じがカッコよくて好きです。
私はよく人間関係で悩んでいたときにこの美術館を訪れて、2階カフェの窓から見える中庭を眺めながらぼぉーと過ごすことで、生きるエネルギーを蓄えていました笑
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まとめ
東京五大巨大建築物を訪れてみて感じたことは、私の人生に素敵なプレゼントを与えてくれたということでした。
生きるエネルギーだったり、恋人とのデートの思い出や、子供の頃に自分のやりたい仕事を見つけるためのきっかけになってくれたり。
夢や希望、愛や情熱など生きる上で必要な大切なものをたくさん与えてくれました。
そんな建築をつくってくれた東京都にはとても感謝をしています。
私も将来は子供達に夢や希望を与えられる建築をつくっていきたいですね。