わたしと幼少期の不安
わたしと不安
ここからは突然、子供のころの話になります。
わたしは物心ついた子供のころは、いつもびくびくしていておとなしく、寂しがりやでした。
それは一人っ子であったのと、両親が共働きで育児放任気味だった環境もあると思いますが、生まれ持った性格もあると思います。
良くある団塊世代の昭和親で、子育てより仕事、金の価値観でした。
親に学がなく、貧乏でした。
母親がパートに出ていたため、夜遅くまで一人ぼっちで留守番をして寂しい思いをしたり、暗い家でおなかをすかせて待っていたりして、そのころの記憶はほとんどないのですが、不安や恐怖として、心の奥底に眠っている感覚はしばらく持ち続けていました。
そして今でいうところの「不安神経症」に似ている症状がありました。
・鍵の確認を何度もする
・ガス栓が止まっているか確認する
・誰もいない部屋の音に敏感になる
・体の調子が悪いと異常に心配する
・過度に人の目、評価を気にする
・人に悪く思われてないか、怒られないか悩んでくよくよする
・頭の中は常に何かを心配してフル回転(なければ心配事をひたすら想像する)
・親戚が家に来るとわかると何週間も前から不安になる
・つまらないイタズラして親にバレるまでの間がものすごい不安
こういったことは5~6歳からあったと思います。
いきなり一人の部屋で
「そんなことあるわけないんだ!」とか叫んでいました。
成長するにつれ、環境によって症状が収まったりしましたが、結局今でも程度の差はあれ、あるんだと思います。
そういったことがあったにしろ、成長するにつれて忘れていったり、環境が変わったりして封印されていきます。
しかしながら、それらが勉強や仕事に対する動機付けになったり、不安や恐怖を封じたいがための生き方になったりと人生に影響を及ぼしたことは事実です。
なんでも自分で解決しないと気が済まない恐怖感でいっぱいでした。
休職して時間ができると、こういったことが思い出され、人生を思い返すことがあります。
それらが休職中の不安につながっているのかはわかりませんが、休職に至るこころのプロセスに影響を与えています。
わたしの人生は不安との闘いであったかなと思える部分もあります。
・友達ができれば不安がなくなる →ぼっちからの解消
・勉強すれば不安から解消される →誰かに認めてもらえる
・この会社に入れば不安がなくなる →将来への不安の解消
・仕事は何としても終わらせなければならない →現状維持するための安心感
・完璧にできないといけない →不安を解消するための完璧主義
・人から評価されないと不安 →孤独感の解消
学生時代〜20代ははひたすら、不安の原因を探るべく、心理学の本を読み漁ったりしていました。本業とは関係のない、心理学者の加藤諦三先生の本を読んでいた記憶があります。
様々な努力をしましたが、結局、何も答えがでませんでした。
また、答えっぽいものがあったとしても、理屈を並べたとして証明したような気がするだけで、実際に不安が解消されたかというと、そんなことはありませんでした。
まさに
「そんなことはあるわけないんだ!」
と叫んだ子供の時に答えが出ていたんですかね。
そこにあるのは、「不安」だけだったんです。
もちろん、そんな複雑な成長過程がなくても、不安症状が出る方もいらっしゃるので、これはわたしの場合の経験則として読んでいただけるとありがたいです。
読んでいただきありがとうございました。
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