やっぱり山野一は徹底している
以前、警察犬の訓練士をしていた人の
お話を伺ったことがあるのだが、
その方(の愛犬)が解決した事件の一つに、
山奥のお堂のような所で、
霊能者のような拝み屋さんのような
仕事をしていた80代の女性のところに、
親戚だか信者のような男が訪ねて来て、
お金を貸してくれと言ったのだが、
その女性に断られ、男が逆上して、
そこにあったお布施のようなお金を奪ったうえ、
その女性を強姦して逃走したという事件があった。
くやしい、犯人を捕まえてくれと言われ、
その女性の下着に付着した、
犯人の体液を警察犬に嗅がせて追跡し、
居所をつきとめたという話だったのだが、
僕の驚きのポイントは、
警察犬の優秀さではなく、
80代の女性を強姦するという、
犯人の気合いの入り方だった。
薄暗い山奥のお堂で、
80代の女性が強姦される姿を想像して
戦慄してしまったものだ。
業が深いにも程がある。
画像は山野一さんの単行本
「どぶさらい劇場」の中の、
裕福な家庭で何不自由なく育った女性の意識が
突然数十年前の東北の寒村の強姦魔の意識の中に飛ぶという、
ハチャメチャな設定のマンガの一コマ
本当はこういうマンガについて語りたいのだが、
周りには誰も山野一さんを知っている人がいない。
そして今となっては山野さんのマンガはほとんどが絶版で、より語る機会がなくなった。
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