カタカナムズカシイと思いちがい
あるとき
家を不在にして
帰ってきたら
実子が
『タコピーの原罪』
読んだって言ってきた
『聲の形』同様
(実子は聲の形大好き)
登場人物
全員胸くそだから
実子にはまだ早いかもね
と忠告はしておいたのだが
『気に入った』らしい
『タコピーの最後がかわいそうだった』
と言ってた
タコピーの原罪は
わずか2巻の中に
人のエグい部分
露悪的な部分が
ふんだんに詰め込まれており
かわいらしい絵柄と
逆行して
どんどん皆が不幸になっていく
(イヤ、これはこれで幸福なのか?)
(余談だが、TBSでアニメ化決定したらしい)
さすが、オタクの娘…
これなら
かの有名な傑作
『ねこ神様』(ねこぢる著)も
イケるかもしれない
ねこ神様も
タコピー同様
『人を幸せにしたい』
という願望を持ちながらも
自身が人とは違うルール、価値観を
持つばかりに
どんどん人を不幸のドン底に
突き落としていく漫画だ
ただ『ねこ神様』には
タコピーには出てこない
いぬ神様が出てきて
コイツはコイツで
『人を不幸に突き落としてやる』
と思ってるが
ルールと価値観が違うばかりに
どんどん人を幸せにしていく
だからねこ神様と争ってる
ところで
子どもの『言いまつがい』
ってあると思うんだが
最近テレビ見てたら
実子(小6)が
『ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン』
のことを
『クイックルン!!』て言い出して
(多分クイックルワイパーと重なった)
『え!時短料理戦隊モノ?!』
『幼児にさえ時短を強いる世の中?!』
と焦った
そういうオレも
カタカナはすんごーーくニガテで
世界史の
アレキサンダー大王を
アキレサンダー大王って言ったり
最近は
トガヒミコを
ヒガトミコって臆面もなく
このnoteに書いてましたね
(修正済み)
(日野富子とカブッた)
とにかくカタカナは
間違いまくっていた
(西洋文明から中国近現代史に
入った途端漢字なので読めるようになった)
最後のキャリアとなった
特養ホームでの医療事務では
薬の名前が漢方以外
すべてカタカナだったので
より一層退職を早めた気がする
(貿易事務だとカタカナではなくて
英語やアルファベットの略語が
出てくるので苦手意識はなかったな)
一番幼少の記憶で
『思いまつがい』していたのは
イッツアスモールワールドの
音楽で幼稚園で踊っていたときだ
『世界中どこだって笑いあり涙あり』
『みんな それぞれ助け合う』を
『みんな それぞレタスけあう』だと
ずっと勘違いしていた
オレは足りないアタマで
なんで急にレタスが出るんだろう?
(レタスであることは疑わない)
『それぞはそれこそ、の意味かな?』
『けあうは蹴り合う、の意味かな?』
と自分なりに解釈して
一生懸命踊ったぜ
そして
名作アンパンマンにおいても
『愛と勇気だけが友達さ』
の一節に涙した
(うちはキャラ物ダメだったから
アンパンマンを知ったのは7歳くらいだ)
この人!(アンパンマン)
愛と勇気(概念)しか
友達がいないんだ!!
なんてかわいそう!
じゃあジャムおじさんや
バタコさん、ピースやカバオくんは
アンパンマンにとってなんなんだろう?
(ピースじゃなくてチーズだ)
(また間違えてる…)
ヤツらは助けるべき人たちだから
対等な友達ではないのかな?
(内容をあまり知らないため
勘違いしている)
ヒーローって孤独!!
ちょっと物心ついたときに
アンパンマンに触れたので
バタコさんがアンパンマンに
新しい顔を投げて
劣勢だったアンパンマンを
復活させたときは
マジで怖かった…
飛ばされた元の顔はどこ行ったんだろう
アレはしゃべり出したり
身体がなくなったことに対して
疑問や辛さはないんだろうか
最後は朽ちて自然と一体化するのかな…
(延々と止まらない思考)
とまあ
勘違いや思い違いは
枚挙にいとまがないオレ
ねこ神様のように
『人を幸せにしたい』のに
不幸にさせてしまうことも
しばしばだ
オレがそばに居たら
相手を不幸にするかもしれないって
この考えから
どーにか抜け出して
突き抜けたい
だからあまり相手に干渉したくない
自分自身を持ってほしい
自力で行き先は決めてほしい
ただ相手が不幸になろうと
幸福になろうと
相手が選んだことでもある
そこまでオレは
責任とらなきゃいけないのかな?
いっときの不幸は
その先の幸福のためで
あるかもしれないし
チャップリンも
『人生は近くから見たら悲劇でも
遠くから見れば喜劇』だって言ってる
あんまり考えすぎんなオレ
気楽にいこーぜ
(終)