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月と篝火と獣たち


※離人キメキメのときのポエムを発掘した。
元は中国語で書いていたので、今回日本語に変えてみた。2005年ごろのものなので、イラク戦争に衝撃を受けた離人オレが残したもの。ドラマとは、朝鮮慰安婦問題を扱った劇を見たことを指す。漆黒とは離人症狀のこと。(このことは後述する)


月と篝火とケモノたち(タイトル)

ヒトはケモノそのもの

いや、
ヒトは何かを守ろうとする、
何かに執着するとき

ヒトはケモノより凶暴になる

殺すと言えばすぐ殺す
いろいろなモノを殺し尽くしても
敗者を殺してもまだ足りない
その子孫たちさえ憎み続ける

そんなヒトは
一体何を守れると言うのだろう?
異質を取り除いて
完全なる幸福を得られるとでも?

ただいつも仇討ちを恐れるだけだ、
違うか?

不安は影のようについてまわり
ことを終えた後、
意義などなかったと知る

もうこれ以上
耐えないで
不当な扱いを受けないで

君が笑えば
オレも笑うよ

ドラマを見た後、
寂しさを覚えた

まるでオレひとりが
ただ残されたみたいだ

周囲を見渡せば
状況はとても平凡で
つまらないと気づいた

日常にさよならしよう
まとわりつくものは
断ち切って
どこか遠くへ飛んで行きたい

多くを語る必要はない
一生はあっという間

幾千の人生
振り返る時間はあるのか?

今はイイところもあるけど
新鮮さを追求し続けていくよ

うっかり深い穴に
落ちてしまっても気にしない

オレはもちろん漆黒を知ってる
それはオレの身体を弄ぶ

オレに収集癖なんかない
愛着もない
ただ1人でさえ恋しくもない

もう1秒も耐えない
信心はあるよ
不安はないよ
ただ平安でありたい

大切なものをひとつとして留められない
ただ1つの関係だけに縋ることなんてできない

自由を探す必要なんてないよ
なるようになれ
不変なんて退屈

ただ思いのままに

(終)

以下は友達(日本人)からの感想

これも中国語で届いたが、日本語で表してみる

ちょっと分からない部分があります、、
『オレに収集癖なんかない
愛着もない
ただ1人でさえ恋しくもない』
この部分が好きです

私たちは皆流浪の民、
どこから来て、
どこへ行くのかなんて、
誰がわかるんだろう、
誰にもわからない。

だから私たちは
行ったことない場所に行きたいし、
やったことないことをしたい、
もしかして知らず知らずのうちに
自分のルーツを探そうとしているのかも

以下、それに対するオレの反応

どこがわからんと?(九州弁) 
漆黒?
(このときは離人症という
単語や概念も知らなかったので、
自分の内側にある漆黒と呼んでいる)  

それは、オレを弄んで、
オレを傷つけるから
オレは穏やかに過ごせない 

ヤツ(漆黒)は、
オレの周囲に現れ
時にオレの行くべき方向を示す
時にオレを惑わす

最初は抜け出す方法を探したけど
オレはひとつの方法にたどり着いた

それは、漆黒に抵抗することを諦めること
漆黒とともに生きていくと決めた
だから今は平穏なことが多いよ 
(受け入れたことで穏やかさを
少し得ることが出来た)


(終)

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