ピンクの悪魔が大暴れ!マンガSAND LAND
こんにちは!赤猫です!
SAND LAND/鳥山 明 | 集英社 ― SHUEISHA ―
私の好きな本、鳥山明による冒険ファンタジー漫画『SAND LAND』についてあらすじや考察などを紹介していきます。
★はじめに
『SAND LAND』
私が『SAND LAND』を読んだ感想は現代社会において貧困や差別をなぞったようなストーリーだと感じました。
人間のおろかな行動と天変地異が重なり砂漠化してしまった世界、砂漠の命ともいえるたった1本の川の流れが止まってしまいました。
★書籍情報
『SAND LAND』(集英社2000年発行)は「DRAGON BALL」で有名な漫画家、鳥山明による冒険ファンタジー漫画です。
人間が軍を率いて争いを続けた結果、川の流れが止まってしまいます。
水は高価であり、庶民には手に入らない。魔物も水が手に入らないことで盗みを犯します。魔物だから人間を攻撃すると考える人間による差別などが現実社会とリンクしているような内容をたったの1巻で全てを表現しています。
★あらすじ・内容
★引用
幻の泉を発見したが、そこにはピッチ人の生き残りが住んでいました。
水不足に悩んでいた彼らは自分たちの頭の良さを利用し大量の水をつくりだそうとしていました。
水をつくりだされたら困る王国軍によって滅ぼされたと思われた、ピッチ人の生き残りは幻の泉に住んでいました。
王の陰謀によって住処や家族を失ったピッチ人のために幻の泉を諦める判断を下したシバに対してベルゼブブが放ったのが次のセリフです。
自分たちも水不足に悩んでいるのにもかかわらずピッチ人のために目の前の幻の泉を手放す決断をしたベルゼブブがとてもかっこいいシーンです。
★結論・考察
私はこの作品を貧困や差別と表しました。
現代社会に置き換えると地球温暖化による海面上昇や外国人差別などの問題と重なります。人間による環境破壊、魔物と人間という対立関係が現実の外国人差別と同じだと思いました。
力を持つ人々によって押さえつけられた人々の負荷を改めて考えなければならない。そして、弱者が声をあげられるようにしなければならないと考えさせられる内容でした。
短期連載の漫画のためストーリーがサクサクと進んでいきとても読みやすい内容でした。難しい設定ではないので誰が読んでも面白いと思います。
★映画版
「SAND LAND」は2023年に映画化されました。
動きのあるベルゼブブ達を映像で見ると大迫力です。ぜひ見てください!
ここまで読んでくれてありがとうございました!