レッドドラゴン翔子

本職はフリーランスのシナリオライターです。 創作大賞応募用エッセイがどプライベートなため、別のペンネームで投稿するチキン野郎。

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38歳、ぽんこつ処女道 ~初夜編①~

私は38歳まで鉄のパンツを履いていた。 いわゆる高齢処女というやつだ。 処女にも色んなタイプがいると思うが、私は開き直って笑いをとれるほどオープンな性格ではなく、むしろ二重三重に扉を閉めた上、南京錠かけて、「経験人数?2人ですが?」などと適当に嘘ぶいて誤魔化すタイプなので、誰とも悩みを分かち合えずにいた。 (でもたまに、「付き合ったことあるの?」と探るように言われていたので、バレバレだった可能性はある)   私自身、「吾輩は高齢処女である」とシェアしてくれたブログに大いに

    • 38歳、ぽんこつ処女道 ~出会い編⑨~

      トリさんのときめきポイントを探すデートだったはずなのに、 現状、NOTときめきポイントだけが加算されていく。 1.40歳でアルバイター 2.俳優業の方もいまいちで将来に迷走中 3.車持ってない(ついでに車の運転も苦手) 4.高所恐怖症、絶叫マシンもダメ(私は大好き) 5.爬虫類、虫系全部ダメ 6.政治に対する不平不満多し 7.ものすごい保守的思考でネガティブ この状況に、私は藁にもすがる思いで神様にお願いした。 「1つでいいから、ときめくポイントを見せてください!!」

      • 38歳、ぽんこつ処女道 ~出会い編⑧~

        トリさんのときめきポイントを見つけるべく、水族館デートに出掛けた。 クラゲ、可愛い! アシカ、可愛い!! コツメカワウソ、めっちゃ可愛い!! が、肝心のトリさんに対するときめきポイントが見当たらない。 会話をふって、カッコいい所を探るが、マジで一つも出てこない!!笑 お互い神社仏閣巡りが好きなので、車があると遠くの神社も行けていいですよねーと言うと、 「車持ってない」 でも今は駐車場代も高いし、レンタカーの方が小回りききますよねーと言うと、 「ペーパーで車の

        • 初めてアイドルに沼りかけている

          今まで一度も芸能人に沼ったことがない。 (嘘です。BZの稲葉さんにはちょっと沼りかけました。) なぜなら自分の人生と1ミリも関係ない人だと思っていたからだ。 推しがいる人は人生楽しそうだな、と思いつつ、 そこまでの情熱を持ったことはなかった。 でも先日、この子を見つけてしまった!! か、か、可愛い~~!!!♡♡♡ おそらく普通に見てたらときめいてないと思う。 この動画をシェアしてくれた人が、この神がかり的なファンサを受けるほど この子のファンだったからこそ見

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        38歳、ぽんこつ処女道 ~初夜編①~

          38歳、ぽんこつ処女道 ~出会い編⑦~

          「私は今、トリさんと恋愛をしている」 これを認めたことで、何か変わったのかというと、、 恋愛映画は毎回『耳をすませば』ばっか観てたけど、 『ブリジット・ジョーンズの日記』も観てみるか という気持ちが生まれた、みたいな…? 『ブリジット・ジョーンズの日記』に出て来るマーク・ダーシーだって、 最初はトナカイ柄のセーターを着て幻滅されていたけど、 でもそのナシ状態から、面白い恋愛が始まったのだ…! そう切り替えたら、つまらーん、と思っていた思考のベクトルが変わって、

          38歳、ぽんこつ処女道 ~出会い編⑦~

          墓穴は知らぬ間に。

          こちらの記事を呼んで、わ、分かる~~!!となったので、 私も経験者のフリしてたのに、ボロが出た話をする。 元リーマンなので、新入社員時代のこと。 昼休みに女子で集まってランチを食べていたら、 婦人科健診の話題になった。(すでに嫌な予感…) 子宮がん検診を受けるかどうかという話の流れで、 どんな検診方法なの?と尋ねたら 綿棒を膣に入れて云々という説明をされ、 「え!?痛そう」 と思わず言った瞬間、 「え??綿棒だよ???」 … …… やらかしたーーーー!

          墓穴は知らぬ間に。

          38歳、ぽんこつ処女道 ~出会い編⑥~

          友人宅のホームパーティーへ行く前に、トリさん家の最寄り駅でお茶をすることにする。 ホームパーティー用の手土産を買いたいので、美味しいスイーツのお店とかないですか?と 事前に訊いていたのだが、なんと…… トリさんが、予約しないと買えないロールケーキを買ってくれていた…! マジで!? 「わざわざ最寄り駅まで来てくれたので…」と言われたが、 隣駅だし本当についでだったので、これにはびっくりした。 やっぱりすごくいい人だ…!! しかし、恋愛感情が沸くかと言われるとそれ

          38歳、ぽんこつ処女道 ~出会い編⑥~

          あの時助けて頂いたカメです。

          記事を買ってくださったり、さらにはオススメまでしてくださる方がいて、 お礼を伝えたいとずっと思っておりました…! 許されるなら個別訪問して、あの時助けて頂いたカメです的に お一人ずつ感謝を伝えたいのですが、逆にウザがられそうなので、 こちらの記事で、お礼を述べさせて頂きます。 売り上げを経費に何か面白い初体験をして、それを記事にするのが 今後の目標です。 本当に、ありがとうございました!!!

          あの時助けて頂いたカメです。

          人生で初めて救急車に乗った件。

          先週、人生で初めて救急車を呼んだ。 昼過ぎから、なーんかお腹痛いなーと感じ始め、 両肩も筋肉痛のひどい版みたいに痛み始める。 ヒーヒー言いながら、なんとか出先から帰宅し、 なんだろ?と思いつつ夕飯を食べた時にそれは起こった。 お腹がギューンと締め付けられて、息がうまく吸えない!! 痛い、痛い、これはヤバイのか…? 息を吸っても、お腹が広がらない。 しばらく痛みを観察しておさまるのを待ったが 全然おさまらない!! エマージェンシーで看護師の姉に電話すると、珍

          人生で初めて救急車に乗った件。

          38歳、ぽんこつ処女道 ~出会い編⑤~

          前回なぜ「おや…?」と思ったか、 それは37歳の時に初めて行った熊野詣に関係がある。   当時の私の願いは完全に「彼氏欲しい!」である。   熊野くんだりまで行くのだから、もっと高尚なお願いをしたかったが、   取り繕っても神様にはバレるだろうし、そこは開き直ってお願いした。     熊野三社を巡り、那智の滝でおみくじを引いたら 「縁談 身の程を知れ」という、グッサー!くるお言葉を頂き、 神様、辛辣ぅ~~と若干へこみながら、 熊野三山の奥の宮とも呼ばれている玉置神

          38歳、ぽんこつ処女道 ~出会い編⑤~

          38歳、ぽんこつ処女道 ~出会い編④~

          トリさんに告白して頂いたので、早急に返事をしなければならない。   が、どう考えても、やはりときめきが見当たらない。  凪。     そして気持ちが盛り上がっていないせいかもしれないが、   なんというか…その…話していても、オモシロクナイ。。   神社仏閣以外で会話の好みが重ならず、何やら社会や政治に対する不満が多い印象。   自分のことを棚に上げているのは重々承知だが、ひとまずの正直な感想ということで。。 私は結婚願望は特になく、したいのはあくまで恋愛である。   少

          38歳、ぽんこつ処女道 ~出会い編④~

          38歳、ぽんこつ処女道 ~出会い編③~

          電話が苦手だ。   トリさんと会う前に、マッチングした二人の男性と電話で話したが、ものすごく疲弊した。   一人はいきなり名前を呼び捨て、一人はとにかく話が長い。     その点、トリさんは数か月やりとりをしても、一定の距離感を保ってくれ、 妙に馴れ馴れしくもしない。 むしろ、電話をしましょうとも会いましょうとも言わず、 延々と神社仏閣の話!!  いや、好きとは書いたけれども!   しかしなんだかんだ、そこが処女である私には安心材料になったのかもしれない。   結

          38歳、ぽんこつ処女道 ~出会い編③~

          38歳、ぽんこつ処女道 ~出会い編②~

          マッチングアプリに登録した時、最初こそビビッていたが、すぐに慣れる。 私は、先輩も登録していた一番有名どころのPa〇〇〇を利用していた。   やはり母数が多いからか、出会いも多い印象だった。 意外だったのが、マッチングしたとしても、必ずしもやりとりが始まるものじゃないということ。   おそらくみんな、間口を広げて、1ミリでもいいと思ったらマッチングするようにしてるんだと思う。   とりあえず窓は開けておく、みたいな。   複数人とやりとりしているから、その中でも恋愛が進ん

          38歳、ぽんこつ処女道 ~出会い編②~

          38歳、ぽんこつ処女道 ~出会い編①~

          初夜編の事件で悶々とし、トリさんへの気持ちもグラついている私だが、 こういう時こそ初心に戻って、なぜ彼を選んだのか振り返ってみる。   よくよく考えてみたら、この出会いは私なりの覚醒体験だった。 *出会い編①* それまでの私は、仕事第一主義だったので、   神社でお願いするのも、ほぼ仕事のことだった。   しかし仕事の方も落ち着き、37歳頃からガチで彼氏欲しいなーと思い(遅い!!)   神社で真剣に縁結びをお願いし始めた時に、とある年下男子と出会う。 場所は図書館、偶

          38歳、ぽんこつ処女道 ~出会い編①~

          38歳、ぽんこつ処女道 ~初夜編③~

          姉さん、事件です。 いよいよ事に及ぶわけですが。 もうガチで分からないから、相手に合わせることしかできない。 どっか触られる度に、頭の中で「ギエー!」と叫んでいた。 そして、私はある異変に気づく。 あれ? なんか、トリさん… キャラ変わってない??汗 今まで知ってる昼間のキャラと違うやんけw マッチングアプリで「恋愛に自信ない」というコミュニティに入ってたし、 あまり性の匂いがしなかったので、もしやお仲間か?ぐらい思ってたのに…。 (そんなわけない) な

          ¥398

          38歳、ぽんこつ処女道 ~初夜編③~

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          38歳、ぽんこつ処女道 ~初夜編②~

          ちなみに、押し倒されるに至る前にも、激しい葛藤があった。     カミングアウトで気力を使い果たし、ライフがほぼ0になった私にとって、   この上、初めてのあれやこれやするなんて、完全にキャパオーバー。     カミングアウトの決意はしてきたけど、そっちの決意はまだ50%ぐらい…。   いやいや、いい大人が彼氏の家に初めて行くんだから、やることやるだろ!と思うかもしれないが、そこが処女の面倒なところである。   それはそれ、これはこれ。   カミングアウトするまで、と決め

          38歳、ぽんこつ処女道 ~初夜編②~