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その8 子どもがルールを守らないとき
今回は、子どもがルールを守らない場合の対処法についてお伝えします。
まず前提として、ルールが明確であり、子どもたちにしっかりと伝わっていることが重要です。ルール設定については「その7」をご覧ください。
これらのルールは、チームに所属するための最低限の条件です。例えば、
・コーチの前に行って目を見て挨拶をする
・ユニフォームはシャツを入れて、ソックスを上げて着用する
といった内容です。
このような、誰でも守れるルールを守らない子どもがいると、「蟻の穴から堤も崩れる」というように、徐々にチーム全体がだらしなくなります。
ルールを守らない子どもへの対応
「出来るようになるまで言い続ける」ことが重要です。
強い口調や叱るような言い方は避けましょう。
教育には時間がかかります。
怒鳴って恐怖心を与えることで一時的に改善するかもしれませんが、それでは長続きしません。
他のチームに移ったり、コーチとの信頼関係が壊れたりする可能性があります。
対応のポイント
1.見逃さない
- ルール違反を見逃さないようにしましょう。違反を許すと、許された経験からルールを軽視するようになります。それを見ていた他の子どもたちもルールを軽視します。必ず指摘しましょう。
2. 罰を与えない
- ルール違反に対して罰を与えると、罰を受ければルールを破っても良いという解釈になってしまいます。本人の選択でルールをコントロールできると思わせないようにしましょう。
3. 感情的にならない
- 感情的に伝えると、一時的な効果しかなく、コーチへの信頼を失う可能性があります。冷静に対応しましょう。
4. ルール通りにできても過度に褒めない
- 何度かルール違反をした後に守れた場合でも、必要以上に褒めないようにしましょう。あくまでルールであり、他の子どもたちは当たり前にできています。その子どもにも「君ならできて当たり前だよ」と伝えましょう。
子どもが「なぜルールを守らなくてはいけないのか」と聞いてきたら
「このチームでサッカーをするための最低条件だから」と伝えてください。
「君の将来のためだ」とか「社会ではルールを守るのが大事だ」といった理由よりも、「ルール=守る」というシンプルなメッセージを伝えることが重要です。
まとめ
根気よく続けることで、子どもたちはルールを守るのが当たり前となり、サッカーに集中できる環境が整います。教育には時間がかかりますが、この時間をかけてチームの組織力を高めることが、コーチの技術・能力の証となります。ぜひ、ルールの徹底にチャレンジしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。